桶風呂
友人のカメラマンが作ったビデオ「桶風呂をつくる」DVDを送ってきてくれた。
これは滋賀県の湖東地方に分布する桶風呂を再現する文化財の記録映像である。
桶風呂というと、単に大きな木の桶の風呂……風呂桶のことと思うだろうが、ちょっと違う。この風呂は、水は数十センチ、せいぜい座った腰くらいまでしか溜めない。そして人が入ると竹で編んだ傘のような蓋をしてしまう。仕組みは五右衛門風呂のようなもので、これで蒸気によって温まるのだ。
いわばサウナである。なぜこんな風呂が発達したのかというと、燃料が少なくて済むからだという。お湯はわずかだから藁束が一つで沸いたらしい。
江戸時代の燃料は薪や藁だが、どちらも不足気味だったということだ。当時の山は禿山だらけで、木材は素材としても燃料としても貴重品だった。桶も、その材は何度も修繕しながら使い、古い材は一回り小さな桶に作り替えることもした。大変な仕事だったろうが、当時は樽や桶職人は食いっぱぐれのない職業だったのだろう。
今や世界的規模で石油価格の高騰やマテリアルの奪い合いが始まっているが、不足は新たな工夫と職業を生み出すのではないか。そして資源の節約と使用効率のアップにつながり環境負荷も弱まるのではないか。
そんなことを考えて、なにやら資源不足に期待してしまった。
ちなみにDVDは非売品?なのかなあ。
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