割り箸の輸入状況
世間では、ゴールデンウィークなるものが終わるらしい。
そこで一足先に仕事モードに入って、少し仕入れた情報を。
4月になって、中国からの割り箸の輸入状況はどうなっているのだろうか。昨年輸出税が30%も加算されて、割り箸工場もどんどん廃業して、春には安い在庫も尽きて価格もどんどん上がり、輸入量が激減する……と噂されていた。
そのためにマルシェとかワタミなど外食産業グループが、「マイ箸」という名のプラスチック箸を使いだしたのだ。
(正直言って、『割り箸はもったいない?』で中国からの輸入は止まらない、という推測を披露した身としては、予想が外れたことになると恥ずかしい、と心配していたのだ。)
だが、今のところ輸入は一向に減っていないそうだ。価格も、30%の税分は加算されているものの、価格は1膳1円数十銭程度。予想された2円超えにはほど遠い。しかも、数十銭の値上げ分は、国内の流通内で吸収されているらしく、末端価格は変わらないとか。
なんのことはない、何も変わらなかったということか。まさに泰山鳴動して鼠一匹、である。
外食店のマイ箸運動も、足踏み状態らしい。ワタミに続くグループは出てきたと聞かない。そもそもワタミだって、割り箸を止めるつもりはなくて、自分たちで割り箸を模索していたのが真相らしい。それができないからプラスチック箸にして、それを使い捨てではないから環境に優しいと喧伝していたのである。
もちろん今後もそのまま推移するという保証はなく、さらに値上げするかもしれないが、それでも結局日本は輸入し続けるだろう。仮に高くなっても安定供給さえされれば、外食店は割り箸を使うことを選択するのである。怖いのは価格ではなくて、供給の安定性であった。
これを逆に考えると、国産割り箸も安定供給することが最重要課題である。価格勝負ではないと言える。もちろん、吉野の高級箸のように1膳5~10円もするのでは困るが、2~3円くらいなら中国製と競争も可能なのかもしれない。
国産割り箸復興のシナリオを、改めて書き直してみたくなった。
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