ギブアンド……
あるセミナーで、「都市と田舎の交流で気をつけることは」という質問が会場から出た。
その回答者に私が指名された。別に私はその分野の講師をしたわけではなかったのだが、とっさに現地を見て歩いた「都市と田舎の交流」の現状を話した。
それは見た目の賑やかさと裏腹に失敗が多い、なぜなら赤字だから……。結局、田舎の人は(参加料など)都会の人から受け取っている以上にサービスしてしまう。結果的に田舎の持ち出しになって、地域づくりのはずが地域の疲弊を進めてしまうことを紹介した。
そして訴えたのが「ギブアンドテイク」だ。交流というなの元に都会の人へサービスするのなら、それと同等以上のものを得なければならない……ということだ。実は、得るものとは金だけではないのだが、どちらにしても田舎側が交流づかれしてはならない。
ところが、私の後に指名された田舎のNPO代表は、逆のことをいう。ギブアンドテイクなんて言っていると都会の人は来ないから、ギブアンドギブだ。最初はいっぱい与えないと交流ができない、と強調するのだ。う~ん。
田舎の人って、そんなにサービス精神が旺盛なのか。あるいは都会の人は、そんなにサービスされないと田舎に行かないのか。さて、どちらが正しい?
私は、その後NPO代表と「いっそテイクアンドテイク、やらずぶったくりの交流を考えませんか」と提案? したのだが。都会人を田舎に呼び込んで、身ぐるみはいでしまうことできないですかね。ああ、甘言を弄した田舎暮らし誘致がそうか。
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