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森と林業の本

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2008/06/05

「田舎に失礼」

東京の夜、ホテルのベッドの上で一人見たテレビドラマ。

無理な恋愛」(フジテレビ)。60歳の男が、35歳の女性に恋をしてジタバタするお話。なかなか共感? 身につまされる? 話であるが、それはさておき。

中のセリフで気になったのがあった。

女性の父親が田舎から出てきたのだが、そこで東京で暮らす娘にいう。
「東京でうまく行かなかったから田舎に帰るなんて、田舎に失礼だ

おお、ドラマにこんなセリフが出たか。ドラマでは、たいてい都会で傷つき疲れて、田舎に癒しを求めて帰る、あるいは訪れる、という設定が多いのだ。私は、どうもその点が引っかかることがよくあった。それに対して、「田舎に失礼だ」という言葉は、酔った頭にもストンと落ち着くような気がした。

田舎暮らしがブームだとは言っても、圧倒的に人は都会に住みたがっている。その都会の魅力とか、田舎に何を求めるのかということを整理しておかないと、やはり「失礼」になる。

単に田舎に住むだけなら、技術的にはそんなに難しくないと思う。地方都市ならえり好みしなければ仕事もなんとかあるし、住むところも得られる。ワーキングプアとかネットカフェ難民よりマシな待遇の職場や生活の場は見つかるはずだ。ただ、都会を捨てる決心がどこまであるのか、という意識の壁が大きいのではないだろうか。
今回の東京でも、やっぱり街は面白いし便利だと思う点はいっぱいあった。

都会で十分働いた、次は田舎だ、と考える人なら、田舎は迎えてくれるよ。「無理な田舎暮らし」をしなくてもよい。
ドラマでも、前段には「夢を抱いて東京に出て、十分に挑戦した末に帰ってくるのなら喜んで迎えてやるよ」という優しい父親(^o^)ぶりを示す言葉もあるのだから。

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