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2008/07/07

割り箸の逆襲

これまでマスコミに登場するのは、「マイ箸礼賛・割り箸批判」路線が圧倒的だったが、最近になって少し流れが変わってきたように思う。

先に紹介した「おもいきり イイテレビ」でも、限定的ながら国産割り箸はエコだ、と打ち出していた。

そして「ハイヒールと宝石が温暖化をもたらす」(村井哲之著・PHP新書)にも、「割り箸は環境破壊?」という項目があり、そこで割り箸・マイ箸について論じている。わりとスッキリ両者の立場を解説しながら、割り箸批判に一石を投じる内容。

一方、同じく割り箸擁護的な立場から「偽善エコロジー」(武田邦彦著・幻冬舎新書)でも、割り箸は端材から作っているから悪くない! と記している。

そのほか、雑誌などコラムでも「割り箸批判への批判」的記事が目につくようになった。まさに割り箸の逆襲が始まったのだ。
まあ、これまでも繰り返し行われてきたことで、割り箸批判の後には割り箸擁護に移るというマッチポンプである。その点では、時代の流れは変わりつつある。そのうち、マイ箸なんぞを持ち歩くと「カッコワルイ」と思われる風潮が広がるだろう(笑)。

ただ、ちょっと待ってくれよ、思うものも少なくない。上記の「偽善エコロジー」も、あまりにも目茶苦茶な数字と林業に関する解説で目が点になる。このことを読者がメールで教えてくれたのだが、私も目を通して仰天。
したり顔で林業を解説しているが、見事に間違いだらけ。割り箸に関しても、無茶苦茶。端材から作っていると強調しているものの、そもそも端材の意味をわかっているの? と疑いたくなる。いくつか抜き書きしよう。

間伐や枝打ちをしたときに出る端材

割り箸追放運動が起きた結果、日本で割り箸を作ることができなくなりました。

人工林と天然林の割合は、ほぼ同じ50%ずつ

しかも、最初に

公式数字は参考程度にし、その数字が「事実であるかどうか」を自ら調査し、確認し、整理したデータを載せている

と断っている。ようするに数字のおかしさを突っ込まれた場合の予防線を引いているのだろうが、自らどんな調査をしたんだ? どんな確認をしたんだ? と問い返したい。
まったく割り箸批判派よりも悪質である。実は、私の執筆スタンスを武田氏と並列的に語られることがあったのだが、止めてくれよ、といいたい。こんな確信犯的嘘つきと一緒にされたら困る。この件に関しては、割り箸批判派と共闘してもいい(笑)。

ともあれ、割り箸批判が行き過ぎてマイ箸運動がカルト的になっておかしくなったのと同じく、割り箸擁護も度が過ぎると、これまたカルトになる。相手を批判するためには嘘のデータを並べてもよいことにはならない。

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割り箸」カテゴリの記事

コメント

しかしまあ世の中エコエコアザラクですね。

簡単に修正記述がなされていますが、この辺は、誤りの修正をバシッとやっておかれたほうがいいと思いますよ。一見、味方風のトンデモさんというのが、正しい情報を伝える際、最大の障壁になるものですから。


温暖化関係の本は、今、片っ端から読んでいますが、まあ、どれもなんだかな、という感じで、良いものは本当に少ない。

その中で、オススメは赤祖父俊一氏の『正しく知る地球温暖化』誠文堂新光社。ざっとした内容は、amazon の書評を。また、森林ネタとしては、北極圏での炭素循環が書かれています。

http://www.petbottle-rec.gr.jp/syoseki/index.html
http://homepage2.nifty.com/koshi-net/other/kaihou/73-2.htm
http://www.cir.tohoku.ac.jp/~asuka/
http://www.rakkousha.co.jp/books/ka_02.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E7%94%B0%E9%82%A6%E5%BD%A6

もう何から何までウソ
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1416150624
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3015591.html

うわあ、たくさん引用していただきまして(笑)。
すでに、武田氏の言動に関しては相当叩かれているんですね。ウィキディペアまで…。私の項目がなくてよかった(^^;)。

とにかく、彼は確信犯もしくはカルトです。間違ったというレベルではありません。肩書がよく保てることが不思議ですね。

削除されてしまうかも知れませんけど、少し申し上げます。
武田邦彦という人は、マスコミが求める刺激を与える人なんだと思っています。ですから人を批判するより、内容についての批判をしなければならないと思うのです。
武田さんは学者ですから、論法に則り素人を黙らせてしまう。悪く言えば詐欺師のようです。でもそれを批判するのは能がないと思っています。同様に学者の側に立つ私としては、武田だけ受け入れられてずるい、というのは私の負け。同様な手段で反論することしかありません。エビデンスの正しい解釈を一般大衆に訴えるのです。
知恵袋の引用をなさっている方は、何から何まで嘘だと言う根拠は素人の感想なのでしょうか。そうすると独りよがりですね。つまり、研究者に対しての批判は研究的視点であって、人への批判ではないということです。

これ、10年前の記事なんですよね……。

現在は、御認識が変わられたのですね??

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