モディリアーニ展にて
大阪・中ノ島に人に会いにリーガロイヤルホテルに出かけた。
その帰り、せっかくだからと近くの国立国際美術館へ。ちょうど「モディリアーニ展」をやっているのだ。正直言って、モディリアーニは、そんなに好きな作家ではない。しかし、このチャンスを逃すとまた見逃す。
会場は地下3階である。
モディリアーニと言えば、ポスターにもなっているように、肖像画が多く、しかも傾げた長い首に瞳のない目……が特徴だ。言い換えると変化に乏しく表情がない。
ところが、会場でまず見せられたのが若いころの習作とも言えるスケッチ。古代ギリシャやアフリカ、オセアニアに見られる原始を感じさせるプリミティブ・アートに影響を受けた作品群だ。
なるほど、アフリカの民俗の仮面は、みんな瞳のない目に細く伸びた首と顔だ。この影響を受けてモディリアーニの作風が生れたのか。
なかなかうまい見せ方だ。その後時代を追う中で、なかには瞳を入れた絵もあり、それが実に素敵なのだが、それでも一貫して首は異常に細長い。そのほかマリー・ローランサンの肖像画があったり「ミラボー橋」のアポリネールとお友達だったのか、など楽しみつつ、途中絵を見ながら居眠りもしつつ(^^;)、出たところに特設のミュージアムショップ。
なんと、プリミティブ・アートの作品群。アフリカの木工品やらアクセサリーやら。モディリアーニのレプリカなどは脇に寄せている。私には、こちらの方が興味あったよ(笑)。なかなか商売っ気があるではないか。
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