廃墟テーマパーク?
これ、なんだかわかるだろうか。
ベンジャミンという観葉植物でつくったテラス。しっかり編み込んである柱が怖い。よくぞ作った。実は、沖縄の「ビオスの丘」というテーマパークにあった。ほかにも、植物による様々な造形があった。これも、木造建築物?
これは? 実はごみ箱。金網のごみ箱にうまく植物が絡ませて生育し、見事な造形になっていた。
これは、ベンチ。でも、座れねえ。なんだか廃墟みたいだ。あえて草を生やして残しているのだ。シュールだ。
少し背景に溶け込んでわかりにくいが、休憩所の屋根には草木が生えていた。もちろんわざと屋根の上に土壌を敷きつめたのである。背丈1m以上のマツなど案外大きな木も育っている。
「ビオスの丘」は、もともと禿山の荒地に蘭の栽培所を作る計画でスタートしたのが、生態系の復元に取り組み、今は結構な観光地にもなっている。人工湖があって、以前はいたブラックバスなども駆逐して、在来種の生物だけにしたそうだ。そこにはボートも遊覧する。
ちょっとマニアックだけど、自然復元技術としてはなかなかのものである。かつての荒地に、昔あった沖縄の自然が甦っていた。そして驚くのは、こうしたテーマパークが、それなりの人気を集め、単年度では黒字経営なのだ。たいしたイベントも打たず、ひっそりとやっているのに、それなりの客を引きつけている。
こうした静かなテーマパークもいいね。
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