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森と林業と田舎の本

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2008/08/30

予言と昨今割り箸事情

拙著『割り箸はもったいない?』では、割り箸の将来に関する“予言”をいくつかしている。

まず中国産割り箸の輸入は続くこと。これは木炭を例に挙げて、いくら輸出禁止にするなんて言っても、止まらないだろうと指摘した。
次に、値上げは進むとした。輸出は止まらなくても値段は上げてくると感じた。
そして、これは予言とは違うが、国産割り箸の復興が話題になると感じていた。マイ箸運動などはファッションだから、すぐに飽きて消える。必ず揺り返しが起こり、割り箸使用運動が起きる。また起こすつもりだった。

さて、出版後1年たって、どんなものだろうか。先日、割り箸問屋の方と会って話をする機会があった。そこで仕入れた話を中心に、割り箸の近況と予言の“的中率”を。

まず、中国産割り箸の輸入は、一向に止まっていない。量も減っていない。まったくの空騒ぎで終わった。中国から撤退を決めた割り箸メーカーさえ、そのまま残っている。日本から背板を送り中国で加工させるルートを開いた会社は、愛媛にその拠点を移したが、そちらの稼働とともに中国の工場もそのまま動いている。

値段は、上がった。もっとも商品価格的には上下しており、上がったのは輸出税がかかるようになったからだ。それでも、ダンピング合戦があるから安値のままである。卸価格で80銭なんてのもあるらしい。日本に輸出して2倍になったとして、国産割り箸よりまだ安い。
一方、国産材は値上げ傾向にあるから、価格差はあまり縮まっていない。

そして、国産割り箸に世間の目が向き始めたの間違いない。
マスコミもその手の記事が載り出したが、世間には応援団もたくさん生れた。
先日の川上村のシンポでも、大学生に国産割り箸づくりを体験させる事業をしている人や、女子高生にアドバシ普及の運動させている人々が現れた。風は吹き始めた。

肝心の割り箸メーカーだが、こんな記事があるように、静岡では一度は廃止した製箸工場が引き継ぐ人が現れたことで再開したというニュースもある。
また北海道庁も国産割り箸を使いだした。道産だけでは足りないので、吉野からも仕入れているとか。
さらに、吉野割り箸を企業のノベルティに使う動きも始まっている。割り箸に刻印を押して、記念品とするのだ。

まだ国産割り箸の供給量がさほど増えていないから、全面的に国産割り箸の復興にはつながらないが、少しずつ意識の変化が始まったことを感じる。マイ箸運動は小休止中というところか。そのうち消えていくだろう。

なかなかの予言的中率ではないかな(^o^)。

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コメント

>割り箸の将来に関する“予言”
僕自身も田中さんの本を読んで、ほぼ同じ様に感じていました。
割り箸論争もほぼ4年のサイクル(オリンピックと同時期?)で繰り返されています。初期の議論は割り箸不要派のあまりに無知な認識に立っての一方的な攻撃に対し、擁護派の限定的交戦という局面。これは木材産業の知識が一般的に浸透していなかったから苦戦は必至でした。
ついこの前は第4次割り箸論争だったかな?一般への認知度向上(と言ってもまだまだですが)を背景に局面を盛り返している。田中さんのような精鋭部隊の出現で、確たる論拠を持たない不要派は守勢にまわりつつありますね。昨年の割りばしシンポでもそうでした(^^

>上がったのは輸出税がかかるようになったからだ。それでも、ダンピング合戦があるから安値のままである。
袖の下商売が当たり前で、かつかなりの雇用を抱えている中国では投資した方も簡単には潰せないので当然でしょう。ということはまだまだコスト的には中国側に余力があるという証拠。

>マイ箸運動は小休止中というところか。そのうち消えていくだろう。
これこそそうでしょう。もともとマイ箸だなんて言っている一部の芸能人(とりあえず影響力があるので始末が悪い)がそれほどの知識と、良識を持って唱えてきたわけではありません。芸能人として売れないから何でも良いから大衆の関心を引きたいだけ。
マメに自分で使ったマイ箸を洗うなんて考えられないでしょう?
“女優で脱いだらそろそろ芸能生命の終わり”という一般常識?と同じで、“マイ箸を言い出したら芸能生命の危機”なんて、割り箸が評価尺度になったら面白い!

おはようございます。北海道へ出張されているのですね。割り箸論争は、かつて輪島と吉野の間でも繰り広げられたことがありますが、時々、各地で再燃しているようです。

> 吉野割り箸を企業のノベルティに使う動きも始まっている。
> 割り箸に刻印を押して、記念品とするのだ。

私の勤務先も時々使っています。刻印ではなく、台紙に《杉は奈良の県木で、吉野の杉林は日本三大人工美林の一つです。吉野杉箸は、杉の製造過程で出る端材で作る「環境にやさしい製品」です》と刷り込んでいます。

先月、東京の日経IRフェアでも配りましたが、あるご婦人から「吉野の割り箸を探していましたが、東京では見つかりませんでした。こんな良い箸を頂戴できて感激です」と言っていただきました。

私たち奈良県民は、吉野の割り箸をもっと誇りに思わなければいけませんね。

野沢温泉では折角のアリーナの支柱を手抜きで腐らせてしまったわけですが
http://kyoto-seikei.com/08-0627-n2.htm
そんな村なので、環境を考えて、割り箸をやめてプラスチック箸にする、と雑誌にでていました。
なかなかイケていますよね。

皆さんのコメントに十分対応できず失礼しました。

でも、北海道ではたっぷり割り箸ネタ仕入れてきましたので、また少しずつ書いていきますね!

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