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森と林業と田舎の本

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2008/08/03

祭のあと

昨日は、地元の祭だった。娘も友達と行くし、私は用なしではあるが、かつての学童保育保護者のメンバーが店を出すというので、挨拶がてらに覗きに行った。

すると、ほんの数人が大鍋3つでフライドポテトを揚げ販売している。あまりに人手不足なので、私も思わず飛び込み手伝い。油の前に立ってせっせとポテトをフライする。そのまま数時間(^^;)。あいさつだけでサヨナラとは行かなかった。

かつて学童の店は、延長保育事業の資金稼ぎに始めたものだ。市やそのほか様々な反対をはね除けて始めたものの膨らむ赤字を一掃する最大の作戦であった。それだけに目を吊り上げて、なんとしても稼がねば、と必死だった。仕入れ、仕込み、製造、販売、そして売上と純益を弾き出す。在庫ロスとチャンスロスを秤にかけて、客の流れを読む。私もこの場で商売のなんたるかを学んだ気がする(^^;)。
だが今や有志の楽しみの店となった。店の運営も保護者OBばかりで現役がいない。
すでに延長保育などは市が実施している。その先鞭をつけて市を動かしたという自負はあるが、逆に公に飲み込まれるように自主運営的雰囲気はなくなった。

合間に当時のことを語り合う。まるで戦友会(^o^)である。
「やっぱり市と対立してチャンチャンバラバラやっている時の方が、連帯感があったなあ」とは、OBの言葉。当時は、保護者が何十人もかけつけて手伝ってくれた。最後は涙ぐみ万歳三唱する(~_~;)ほどであった。たしかに危機感が団結と自立心を育てる

そう考えると、公的機関の至れり尽くせりは、当事者をダメにするとも言える。不景気なときほど組織の真価が問われる。地方崩壊が叫ばれる今こそ、本当の地方自治建て直しの好機かもしれない。もしかして、今のニッポンでもっとも自立心のある住民を抱える自治体は、夕張市かもしれない……なんて不遜なことを考えた。

祭も佳境に入ると、それなりに応援に駆けつける人が増えてきた。今回もなんだかんだと多くのOBがやってきて手伝い、子供たちの販売部隊も活躍してくれた。親が働くと子供たちも自然と手伝うものだ。最後に残るのは、みんな知った顔ばかり。

さて、祭で大切なのは、実は前の準備と後の片づけである。

私は準備は何もしなかったので、翌日の今日は朝から片づけに参加した。

油まみれの鍋などを洗って乾かして、倉庫に片づける。祭のあとの静かな達成感? 私は、もともと後方支援の方が似合っている。

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