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森と林業の本

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2008/09/19

1年未満で交代……

また1年未満で交代……というと、誰もが総理大臣を思い浮かべるだろうが、実はそれだけではない。大臣もだ。内閣改造が頻繁にあるから、平均在任期間は1年前後だろう。とくに農水大臣は、ここ数年頻繁に代わる。さらに事務次官も交代する。今回は、事故米騒動で太田誠一農相とともに引きずり下ろされた。
が、ここで指摘するのは大臣・事務次官だけではなく、林野庁長官もそうであることだ。今回は農林水産省の白須敏朗事務次官が退任し、その後がまに井出道雄林野庁長官が納まったからから空席になった。この井出氏は、その前の林野庁長官が緑資源機構問題の責任をとって辞任した際に着任した。それが今年1月。つまり在任8ヶ月か。前職の辻氏も在任1年足らずだった。その前の川村長官も、1年未満で宮崎知事選に出るために任期半ばで退職している。

井出氏は林野畑出身ではないが、積極的に全国の現場を回っていたという。着任してからせっせと林業を学んでいたのだろう。その点は買っていた。が、結局は税金使って勉強して、そこで身につけたものを活かす間もなく去っていくわけだ。今回は天下りというよりは天上がりだけど。
ちなみに後任長官は、内藤邦男氏。この人も事務官だし、林野畑出身ではない。

大臣も事務次官も長官も1年ごとに交代するのでは、たいした政策出ないよなあ。だいたい官僚自体が2~3年ごとに配置換えする。なぜか不思議だ。専門性を身につけない方がいいという判断でもあるのか。
が、もっと不思議でもっと感動的なのは、彼らはそれでも与えられた仕事をしっかりこなすことだ。

以前、奈良の観光に関するシンポジウムが開かれたのだが、そこで講演した国土交通省の女性部長?は、シンポの1週間前に着任したばかりだった。それ以前は、観光産業部署ではなかった。いや関西にさえいなかったようだ。そしてまったく奈良のことを知らないまま、講演をした。それがまた統計データを駆使した見事なものだった(笑)。うわべを繕うのは天才的だ。

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コメント

 丸太価格は最安値に近いですね。
それでも林野庁は、どんどん伐採してます。

 Co2予算が付いてます。
 伐採搬出は国家予算でやって、収入は林野庁です。

 林野庁も本来はとっくに破産状態ですね。
この腐敗、不正状態をどうすればよいか?

 >ちなみに後任長官は、内藤邦男氏。この人も事務官だし、林野畑出身ではない。

 >内藤邦男
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 検索

 2000年(平成12年)6月8日:農林水産省食品流通局品質課長
2001年(平成13年)1月6日:農林水産省総合食料局品質課長
2001年(平成13年)7月6日:農林水産省総合食料局総務課長

 事故米などの責任者では?

この経歴を見ても、キャリアの上層部は毎年のように肩書が変わるのがわかるなあ。最後は生産局長だったよう。その度に勉強したのかしらん。税金で。
私の栃木・群馬行きは自腹でしたけどね。

でも、問題は「人よりシステム」です。よく反対の「システムより人」と言われますが、いえ、システム(肩書)が人を作っているのです。

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