割り箸素材のオーダーメイド
昨日に続いて、北海道のホクト製箸の話題。
こちらの割り箸の素材は、基本的にトドマツだ。もっとも、それを蝦夷松と呼んでいる。ただし本物のエゾマツは別にあるのだからややこしい。
ようするに材質的には白いトドマツ材の方が割り箸に向いているのだが、トドマツは内地(本州方面)の人はあまり知らない。そこで蝦夷(北海道)の松という意味で、蝦夷松、エゾ松と使うのだそうだ。ややこしい(>_<)。
これがトドマツ材。これでも端材だそうだ。根元の部分二メートルくらいである。元玉の方を製材から外すとは意外だった。
吉野のように背板を使うのではなく、長さ調整で切り落とす部分の端材である。これをスライスして全体を割り箸にする。
ところで驚いたのは、こうした素材ではない。工場の一角にヒノキの丸太があったことだ。なんでも山主が持ち込んできて、これで割り箸作ってくれ、と頼まれたそうだ。その山主の意図は確認できなかったが、ようするに間伐して出た木がもったいないという意識からだろう。
ほかにも解体した我が家の床柱を持ってきて、それを割り箸にしてくれという依頼もあったという。こちらは我が家を建て直す際に古い我が家の記念にしようということらしい。
こんな注文に応えてしまうなんて、ホクトの社長もお人好しだ(^o^)。
いや、もしかしたらビジネスチャンスかもしれない。思い出の木を割り箸にしませんか? なんて募集すると、案外希望者はいるかもよ。それらは記念品として配ってもいいのではないか。
もちろん手間のかかる木もあるし、価格設定は難しいが、ノベルティはそんなに単価を気にしないはず。1膳100円200円くらいでも納得するのではないか。会社でも、社有林から木を出して割り箸づくりを依頼するかもしれない。
ほかの製箸所も、挑戦しましょう!
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