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2008/10/26

木造住宅裁判

面白い判決を見つけた。

木造住宅で、木材が割れるのを欠陥だとして出たクレームに対して、住宅建設会社が木材業者を訴えた裁判の判決が、東京高裁で出たのだ。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20081017/527180/

結果は、極めてまっとうに、木造で構造材(柱や梁)が、乾燥によって割れるのは欠陥ではない、というもの。そもそも未乾燥材を使ったことの認識が住宅会社側になかった(グリーン材という言葉も知らなかった)というのだから、当たり前と言えば当たり前。

一部を引用すると、
●住宅会社の主張
・総額3500万円の木造住宅を個人の建て主に引き渡した後、建て主から「木材の割れる音が絶えず、不安を感じる」、「建物が緩やかに揺れ続けている」というクレームを受けた。このクレーム対策として1600万円の補修工事を実施した。
・割れるような木材を注文した覚えはない。この補修工事の原因はグリン材が割れたことにある。

●木材業者の主張
・見積書には「米松GRN材」などと記している。
・グリン材が乾燥で割れるのは当然。多少割れても強度的な問題はない。取り替え工事は住宅会社側の過剰な対応だ。

●裁判所の判断
・請求を棄却する。訴訟費用は原告(住宅会社)の負担とする
・住宅会社は、もともと『グリン材』という言葉は知らず、木材業者から構造材にふさわしくない材を納入されたと主張しているが、それは、住宅会社関係者が建材に対する知識や配慮を欠いていたことを示しているだけに過ぎない。
・グリン材が『安価だが十分乾燥していない含水率が高い木材』であることは建築業界の一般常識。
・一般的に、木材には乾燥収縮による干割れなどが生じる。グリン材ではより起こりやすいのは確かだが 貫通割れがなければ強度上の問題はない。

木造住宅のなんたるかを知らない建設会社も怖いが、本当にクレームを付けて1600万円の改修をさせた施主も怖い。これでは、住宅メーカーが未乾燥材の多い国産材住宅を建てたくなくなる気持ちもわからないではない。本来は、施主へ説明能力のないことが問題なのだが、それを面倒と感じるのだろうか。

ここではっきり判例を作って、世間に流布する努力も必要だろうな。でも、それをやると、木造住宅からの忌避が強まったりして……。

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