落書き
写真は、山形県小国町のブナ林で見つけた落書き。この写真ではあまり読めないと思うが、年月日や自分の名前が書いてある。
これをケシカランと思う?
しかし、これを落書きしたのは、地元の人、それもマタギだ。山とともに生き、クマ狩を続けてきた人々である。観光客の落書きとは違う。
「昔から、マタギは木にこうして書きつけるんだよ。そして何年かしてから、ああ、あの時はどうだったかなと思い出す」とは、現職のマタギの言葉。たしかにいくつもあった。20年も前の書込を見つけて感慨にふけることもあるとか。
最近、白神山地のブナに鉈で傷つけた跡が見つかった、とニュースになっていた。観光客か登山客の仕業とする見方で報道されていたかと思う。でも、あの報道した人が、こうした落書きを観たらなんというかな。記事にできたかな。
落書きがよいとは言わないが、別にたいして害のない行為でもある。いや、傷ついた木を見て観光客が嫌がったらブナのブランドイメージが傷つくかもしれないが。
« 引っ越しの日 | トップページ | 役人より役人らしい »
「森林学・モノローグ」カテゴリの記事
- 河川敷の木は伐るべき?(2022.05.13)
- フィンランドと日本の共通点はマダニ?(2022.05.11)
- 癒着させて大木に(2022.05.09)
- 谷山浩子コンサートと「フィンランド」(2022.05.07)
「野帳に書けよ」という突っ込みはなし。w
投稿: DA | 2008/10/16 09:43
白神山地では、環境省が発見したブナ20本に加えて、世界遺産地域内で新たに15本の落書きというか、傷をつけられた木を発見したそうです。
まあ、落書きして構わないというつもりはないし、世界遺産だという思いはあるんだろうけど、大騒ぎしなくても、と感じた次第。
投稿: 田中淳夫 | 2008/10/16 12:18