秘密の?割り箸生産国
国産割り箸に注目が集まっている、という紹介をしてきたが、今日は少し水を差す(笑)。
中国が輸出を止めると言われたときは、輸入商社はロシアの沿海州やベトナムへ工場を移し始めた。結果的に中国からの輸入は続いているが、これらの新工場もたたむことなく、生産しているのだろう。
実は、最近新たな割り箸の生産国を知った。
どこだと思う?
ちょっと意外だったな。
それは……チリ。そう、南米である。日本から見て地球の裏側である。
針葉樹林のある地域だし、木材を輸入することがあることは確認していたが、割り箸とはねえ。やっぱり安いのだそうだ。中国一辺倒の輸入先を分散するのはリスク管理的には賛成だが、ウッドマイルズ的には遠いなあ。
実はチリから割り箸を生産輸入するのは今に始まったことではなく、かなり昔からやっていたようだ。それもそこそこの量を出している。
いくら割り箸の供給不安が起きても、国内で生産強化して補おうという動きに一足飛びにはつながらない。
ちなみに、これまで確認した珍しい割り箸輸入国は、パプア・ニューギニアに始まり、アメリカ、カナダ、メキシコ、北朝鮮、インド、パキスタン、南アフリカ、チェコ……。すぐに途切れたところもあれば、結構続いたところまで、さまざまだ。
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お早うございます
チリからは、毎月定期的に入荷されてます。10年以上は経ってます。
モンゴルもありそうですよ
投稿: 伸ちゃん | 2008/10/20 08:12
そうですね。割り箸輸入統計を調べてみると、10年以上前から、かなりの量が入っているんですね。中国以外では、大手の生産国でした。
モンゴルもですか。原木供給だけでなく、生産も始めているんですか。世界に広がる割り箸の輪! ……なんて喜んでいられない。
投稿: 田中淳夫 | 2008/10/20 10:55