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森と林業の本

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2008/10/30

金は出さずに、口を出せ

昨日は、終日、徳島のシンポジウムに出席していた。テーマは、農山村の地域づくりである。私は、基調講演とパネルディスカッションに出た。200810291453000_2

                                               

ここで私が口走ったのが、上記タイトルの「金は出さずに、口を出せ」である。これは行政側への注文である。一般に言われる地域づくり主体側の「金だけ出して、口出すな」の反対だ。

その前には、「補助金を当てにするな」と強調しておいた。

「補助金は麻薬」
「補助金止めますか、それとも地域づくり止めますか」

とも口走った(^^;)(^^;)。

その上で、行政側には「金を出さずに、口を出せ」と訴えたのである。
この場合の口出しとは、地域づくりの内容を規制することではない。もちろん行政側の都合を押しつけたり、担当者の勝手な思いや暴走させることでも絶対にない。
あくまで前向きに、地域づくりを手伝うことである。たとえばアイデアを出す。法的な問題をクリアする方法とか、各地の手法などをアドバイスする。人脈を紹介するなり探し出す。面倒な手続きなどを手伝う……などいくらでもある。

ただ、金を出さない人のいうことを聞いてくれるのか、という点が最大のポイントになる。そこで求められるのが、知識と智恵と情熱だ。ヨソモノで、マチの人である行政関係者が、ムラに入るのに必要なものではないか。それらがあれば、金は使わなくてもムラ社会で一目置かれて地域づくりに役立つはず。
逆に言えば、知識も智恵も情熱もない行政マンは役立たないということ。金をばらまく、つまり金で人や施策を動かそうとするのは、ある意味楽だが、それを仕事だと思っている人はもはや必要ない。

さて、できるかな?

やっぱり、みんな補助金もらいたがるだろうな。行政も補助金出したがるだろうな。だって、みんな麻薬中毒者だから……。

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コメント

こんにちは。地方都市に来て驚くのは、行政の仕事=助成金、補助金出すこと、のようにとにかく考えられていることです。お金は(くれるなら)くれてもいいけど、お金を出すこと=支援と考えているのはどうだかなぁと思ってしまってます。ましてや民業を圧迫して同じような事業を格安でやられると非常に困ります、ということもあります。町おこし、村おこしの事業はそこにお金が回る自律システムが必要なのに、何にもならないことが多いなと思います・・・と長々とすみません。

金を出すから言う通りにしろ、というのでは、血の通った本当の仕事ではないですね。情と理を尽くして、人々を誘導するのが行政の仕事だろうと。ま、それにすり寄る方も方なんだけど。

ちなみに地方都市だけでなく、都会もですよ。

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