吉野ハート・プロジェクト
昨日は、朝から吉野で植樹やったり、講演やったり、お酒飲んだり……で暮れた。
「吉野の地域産業を発展させる会(仮)の発足説明会」だったのである。これは吉野ハート・プロジェクトのスタートである。東京のマーケティングのプロたちが、吉野の産物を新たなブランド・yoshino-heartで売っていくというのだ。この計画の詳しいことは、http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/35c7323ca0693e9852f4a7367e433bdfへどうぞ。
牽引役の服部進・ハートツリー株式会社社長は、拙著『割り箸はもったいない?』を読んで、この企画を思いついたという。有り難い。
しかし、驚かされるのは、いきなり国産割り箸1000万膳の注文を取ってきたことだ。さらに吉野の間伐材入りペーパーを製作して、CDジャケットにすることも決まった。夢物語ではなく、本当にビジネスとして動きだしているのである。
そして、行政がまったくかんでいない点も素晴らしい。民間だけの事業なのだ。会場には、森林管理局の人もいたけど(^^;)。吉野・下市・大淀の町長もいたけど(^^;)
ちなみに割り箸1000万膳の発注は、ローソンである。印象に残ったのは、「最初は全ローソンの弁当箸を国産に変えようと言われたが、それだと5億膳必要になる。それは、とても無理だから、当面はナチュラル・ローソンだけにした」という話。ナチュラル・ローソンは、今のところ関東圏に82店舗しかないが、それだけで、これだけの需要があるのだ。
5億膳! これは国産割り箸全部ひっくるめた量だ。しかもローソンが決行したら、おそらく周辺のコンビニ業界や弁当業界も引きずられるだろうから、その数倍の需要が生み出される可能性が高い。これが、東京のマーケッターの力か。
今後、本当に稼働し始めれば、どこまで需要が生み出されるだろうか。むしろ、生産・供給面が心配だ。
もう一つ、印象に残ったのは、「奈良の宿泊観光客の数は、全国最下位。総観光客数でも、29位」という数字であった。古都・奈良が? 観光資源てんこ盛りの奈良が?
いくら良質の資源があっても、放置すると、この有り様だ。吉野の木材も、まったく同じ構図ではないか。
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» 吉野の地域産業を発展させる会 [日々ほぼ好日]
10/4(土)14:30〜17:00、大淀町文化会館(奈良県吉野郡大淀町)で、「吉野の地域産業を発展させる会」の発足説明会が開催された。
この会は、以前当ブログでも紹介したとおり、東京の企画・マーケティング会社のハートツリー株式会社(服部進社長=冒頭写真)の呼びかけにより、地元の内原商店(木製品卸業)、瀬上林業(林業・木材卸業)、中神木材(山林管理・素材業)の計4社がが発起人となって発足した会である。
※吉野のココロ(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e... [続きを読む]





























ナチュラルローソンは、兵庫県芦屋市の阪急芦屋川駅店も存在しています。公式サイトで確かめたら掲載はされていないですね。店舗展開の位置付けが少し違うのかもしれませんが。
投稿: 稲田 | 2008/10/05 12:59
森林が80%を越えるような地域にいるにも関わらず、内輪のパワーバランスへの配慮からマイ箸運動に付き合わされている我々には、こういう先駆的な事例こそが、県産材を活用してもらう絶好の機会になります。
実はうちの本社1階にはFマートが入ってまして、真意のほどは知りませんが、月曜~金曜のAM7:00~PM7:00という限定的な営業時間であっても、単体店舗の売り上げとしては全国屈指とか。
ですから、周辺のコンビニ業界や弁当業界も引きずられるっていうのは、象徴的な意味合いからも素晴らしい話ですね。
ちなみに1Fには食堂もありますが、マイ箸運動がスタートしてからは、私は意地でも利用してません(笑)
投稿: THE RIGHT STUFF | 2008/10/05 16:30
>プロジェクト
凄いですね!やはり「1500万本」など実績も
あるから服部社長さんの行動などみんな聞き、これ
からの運動、活動に弾みもでるのでしょうね~
しかし、「プロ」とはこういった服部さんのような
人を言うのでしょうね・・今は「なんちゃってプロ」
が多すぎです。
>奈良の観光って実は低迷!?
以前から少し耳にしていましたが、ポテンシャルを
考えたら「最悪」の数字ですね(^^;)
大仏商法というか、黙っても人が来ると「勘違い」
がまだまだ県内で蔓延しているのが目に浮かびます
京都は東京駅八重洲口真ん前の一階にアンテナ
ショップを物販販売もやっているが、奈良は代官山
の駅すぐ近くにありますが、物販は無し。
これは大きな「情報発信力」の差になりますよね。
情報発信に力を入れないと奈良はどんどん沈み
ますよ・・・きっと。
投稿: 地方出身元関西在住 | 2008/10/05 18:29
関西にも12店舗の「ナチュラル・ローソン」があったのですが、×○△の事情で外すことになったそうです。まだ看板掛け替えは進んでいないそうですが。私は、その裏事情を聞きたがったんですが、担当者にかわされました(^^;)。
ローソンが国産割り箸に代えるのは、何も「森林のため」だけではありません。ここで提案したのは、アド箸です。箸袋に広告を入れるのです。これによって、新たな広告媒体を手に入れた小売り側は、十分メリットがあるのです。そして箸側も、輸入箸との価格差を埋めることができるわけです。
こうして流通側と地域づくりは、WinWinの関係を築くという戦略です。
奈良県の観光業が全国最低であることは、また改めて。
投稿: 田中淳夫 | 2008/10/05 22:15
僕の方は、知り合いの日本最大手のIT企業の社食に入れるつもりで、概算の割り箸使用量をはじいてもらったら軽く1億膳を超えました。
正社員数20万人+派遣のSEが常時40万人。
彼らは会社負担半額の社員食堂で、最低でも1日2食食べています。
大都市圏にあるこの社食は二つの子会社の外食部門が仕切っており、両方ともにパイプがあったのでね。
この割り箸と、原材料である間伐材を社有している企業とを結びつけフェアトレードをベースに両者の関係を築こうと思いましたが、山持ちの会社の方が却下しました。
あらたなビジネスモデルは、既存マーケットに入るのではなく、マーケットを創って、そこに売り込むのが主流となりつつあります。
投稿: セロ弾きオーボワ | 2008/10/06 00:00
社食だけで1億膳! 牛丼の吉野屋クラスですね。
このような動きが広がれば、本気で生産体制を見直さないと対応できない……。
材料調達と、製造過程のシステム構築を急がないとなりません。
投稿: 田中淳夫 | 2008/10/06 11:24
企業、特に上場企業は環境CSR等できちんと理由が説明できれば社員食堂に国産割り箸を導入することは難しくありません。
IT企業は他に同クラスの会社が複数ありますし、かつ環境CSRの話題が少ない。
したがって、環境CSRに貢献していることの理由が説明できること。これは材料の調達や、使用済み割り箸の回収とその後の処理の透明性が必要です。
当然ですが、材料調達と製造過程のシステム構築もロジスティクスの観点から設計する必要があります。
当然ここまで含んだ企画書を書いたのですがね。
投稿: セロ弾きオーボワ | 2008/10/06 21:54
この計画では、製造側も新たに立ち上げる計画だったのですか。たしかに桁が大きすぎるので、既存の業界で対応は難しかろうと思います。
ただ、既存業界からライバル視される必要もないので、既存メーカーとの提携による増産を目指してもよいのではないかと思います。その方が技術面での心配もなくなります。増産のための設備投資と人材確保の部分で協力できるはず。
実は北海道でも、同じことを提案してきたのです。
投稿: 田中淳夫 | 2008/10/06 22:20
ツイッターをなさっているとのこと。私は「kanata123」でつぶやいています。
投稿: 愛和工芸 | 2011/01/05 21:01
明るい話題
ですね。
ナチュラルローソンの割り箸は、以前から高品質だったのが印象に残ってます。
田中さんの御著書にも、表紙/帯/栞等、何らかの形で吉野の間伐材のペーパーが利用されたらいいな。本の手触りって結構気になるんですよ。
投稿: 島崎三歩 | 2011/05/23 18:29
このネタは、今から約3年前でして。
もちろん今も継続中ですが、いろいろ事情は変わっています。
また報告ができれば。
間伐材ペーパーというのは、書籍にも使えるのかしらん。
聞いてみないといけませんね。
投稿: 田中淳夫 | 2011/05/23 21:01
あ、日付見落としてました。
重ね重ね失礼
投稿: 島崎三歩 | 2011/05/24 08:31