夢をかなえる……モチベーション
友人が、バリ島へ飛んだ。何をするのだと聞くと、「別荘をもらいに行く」のだそう。
金持ちが持て余している別荘(プール、メイド付き)をただでもらえることになったらしい。維持経費月2000円で、何人かの共同所有にする計画だそうだ。
そして、ベストセラー「夢をかなえるゾウ」の著者と会ってくる。金持ちが合わせたがっているから……なんで日本人の著者にバリ島で合わなくてはならないのかわからないし、そもそも本人は、この本を読んでいないのだが……。ま、お金持ちの道楽につきあうということだろう。
「夢をかなえる象」、私も読んでいないが、夢がかなえるためのノウハウを、小説仕立てにした人生訓らしい。ちなみに、ここでいうゾウとは、ヒンズー教の人象一体の神様、ガネーシャのことである。地元の宝山寺の本尊は聖天さんと呼ばれる秘仏だが、その正体はガネーシャだ。私は毎度拝んでいるから、聖天さんも、少しは助けてくれよ。
そして、この内容が、今晩からテレビドラマになって放映が始まった。本買うのはもったいないので、これを見ておいた(^o^)。
なんだ、成功のためのノウハウとして提示されることは、私がやっていることばかりではないか。ま、靴磨きしてないけど。腹八分目にもしてないけど。仕事終わっても、真っ直ぐ帰るのは嫌いだし、人を笑わせてないし、他人の成功助けてないけど。 あれ?
しかし、夢をかなえる……というからには、夢を持っているのだろうし、それをかなえたいという欲求もあることが前提だ。私は、その前の夢をかなえようと思うモチベーションをいかにして持つかということに、興味がある。モチベーションがなければ、何も始まらないからだ。そして、モチベーションがない人が大半だと思うから。
たとえば林業改革が焦眉の急だ、と外野が騒いでも、当の本人らは全然改革意欲がないのが現状だ。面倒なこと(改革)をするくらいなら林業やめる、と思っている人が大半だ。
それは金が儲かるよ、と物欲を刺激してもダメらしく、面倒なこと(改革)してまで儲けなくてもよい、という田舎人は多い。
今のままだと食っていけないよと言っても、子供らは山を下りているからいい、自分は年金で暮らすからいい、面倒なこと(しつこいけど、改革)して疲れたくない、とのたまうのだ。
いうまでもないが、地球温暖化防止だとか空気や水の環境だとか景観を理由にしても、ダメ。
だから、その前のモチベーション論を勉強してみようと思う。何が人を動かすのか。何が人をやる気にさせるのか。それがわからないと、地域再生の処方箋は書けない。
そして、「夢を持ってみたいと思い、それをかなえようと面倒なことを始める気になったゾウ」の物語を書きたい。ヒットするかな?
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