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2008/11/27

愚痴・焚火事件

さつまいもをもらったので、久しぶりに野外で焼き芋にすることを思い付いた。

そこで、生駒山の「森遊び研究所」に出かけ、焚火をする。うまく灰ができた頃を見計らって、アルミホイルに包んだ芋を放り込む。

よい加減だ。うっすら上がる煙と炎を楽しみつつ、焼き上がりを待っていた。

ところが、そこに男が乱入してきた。火を消せ! と怒鳴る。地元の町内会のものだという。山火事になるではないか、というのだ。

たしかに森の中だが、私も無防備に焚火をしているわけではない。周りはそこそこ伐り開いているし、バケツにいっぱいの水を用意している。何より地面に穴を掘り、さらに三方を石で壁(高さ30㎝~50㎝)にしたコンロを作っている。万全を期しているつもりだ。着火時は白い煙が上がったが、その後は炎の大きさにも気をつけていた。

しかし、ものすごい剣幕で怒鳴るので消すことにした。その前に芋を取り出そうとすると、「火の粉が上がった!」とまた怒鳴る。バケツの水をかけたら、「もう一杯かけろ」と無理をいう。あげくに尋問するような言いぐさなので黙りこんだら、警察を呼ぶ! と言って、本当に電話しやがった。

途中で警官と電話を代わったが、
「自分の土地で焚火をしても罪にはなりませんが、気をつけてくださいね。水を用意して、周りの落葉も払って……」

いや、そうしているんだって。

だが、その警官の言葉を伝えると、さらに相手は激昂するのは目に見えている。少し考えて、ひたすら謝ることにした。

山火事が怖いのはわかる。しかし他人の土地なのだから、その旨伝えて「焚火は遠慮してくれ」と頼むのが筋だろう。それなら、私も対処のしようがあるし、十分気をつけていることの説明もできる。いきなり怒鳴りつけて、すべて自分の言うことを聞かねばならないと許せんという態度をされては、たまらない。だいたい他人の土地へ断りなく入り込んで来たのだから不法侵入だ。

言い返す言葉はいっぱい浮かんだが、ぐっとこらえて止めた。

法的に問題なくても、地元の者に逆らったって、埒があかない。まさに田舎の論理が優先するのだ。私も田舎論の中で書いてきたことであり、どう論理的に抵抗しても地元と対立して言い分が通ることはない。突っぱねても、今後楽しく森遊びはできないだろう。

我が身を持って、田舎の論理に触れてしまった(>_<)。

林業関係者と山に入ると、森の中でも焚火するのはごく普通だ。水さえ用意しないので私も驚くほどだが、ちゃんと安全な焚火のやり方があるのだという。私もそれを習った。
しかし、そんな理屈や事情を説明しても無理だろうなあ。棚田などでは、よく地元の人が野焼きをしているが、ようするにヨソモノの焚火だから心配だ、というのではなかろうか。

あああ。これまで癒しの場だった森も、今後は(焚火抜きでも)イヤな気分を思い出すだけになる。それでは、癒しにならない。最近では焚火をするのは年に一、二回にすぎなかったのだけど、焚火ができないと思うだけで魅力半減だ。森の中にガスコンロ持ち込んで料理しても楽しくないよ。

生焼けの芋は、自宅でオーブンで焼き直したが、美味しくなかった……。

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コメント

それは寂しいですね・・・。
森のクレーマーでしょうか?
北海道(十勝)の冬の山(現場)では、暖を取るのに毎日朝一で残材を焚いていましたよ!
なんせ、-30度の世界ですから・・。
クレーマーなんていませんものね。

北海道の雪野で焚火! やってみたいなあ。
しかし、-30度と聞くと、温まれそうにない……。

でも、バケツで水を用意していてもダメというのだから、いかなる条件でも焚火はできません。雪の中でもダメか? アウトドアは、立派なガスコンロなどグッズを揃えてやるものと思っている都会派なのかもね。

トンデモさんに当たりましたねぇ。ご愁傷様です。

折角なので、警察にその場に来てもらって、「この人、人の土地に不法侵入なんですが」と言うとか。笑。烈火のように起こるけど、それをビデオ撮影しておいて、YouTubeにアップする。

どちらが非常識であるかは、世間の人が決めてくれるでしょう。そうでもしないと、トンデモさんはますます増長するだけかと。

「安全な焚火とは」という問題以上に、ものの言いようがなあ。
私は、とりあえず引っ込んだけど、怒鳴り散らせば態度を硬化させる人もいるでしょう。それこそ訴訟騒動にだってなりかねない。マナーをわきまえて話し合うことが苦手なんでしょうね。それが田舎の論理なのかもしれない(笑)。

こんばんは

ちょっと、「田舎の論理」って括る話では無いように思うのですけど。
ひいき目無しに、クレームを付けて来た御が、非常識んだけだとと、私は感じました。「焚き火=山火事」って短絡な発想は、焚き火をした経験も無い、都会のマンション育ちの発想ではないですか?
私の山小屋で焚き火をしていると、地元の人は大抵、焚き火にあたって行きますから。で、最後に「火の後始末には気をつけてね」と帰っていきます。

住宅街に近い田んぼ等で、野焼きをすると「洗濯物に匂いがつく」ってクレームはまだしも、「ダイオキシンが発生する!」なんてトンデモな言いがかりを付けられる事もあるそうで、なんか「割り箸は環境に悪い!My箸を持とう!」に似通ったものを感じます。

焚火はしませんね。焚火を魔除けとかいうきこりもいますが。北海道でも、どうですかね。重機から出ませんし、チェンソー作業でも合羽着てても汗かかなくていいですよ。焚火をやる衆とやらない衆にわかれますね。私はやらない派でして、焚火をやる連中を横目に、そゆヒマあるんだなって。嘘ウソ。でも、焚火は火の粉で服に穴あくんですよ。

棚田広がる地の住人だから、マンション育ちということはなさそうです。ただ「アウトドアは私も好きだが」と口走っていました。アウトドアとは、ガスコンロとかホエブスのようなオシャレな?アウトドアグッズを使ってやるものだと思っているのでしょう。

まあ、昔山火事があったそうだから過敏になっている面もあるのでしょうが、だからといって他人の土地に入って怒鳴り散らしてよいわけではない。
私も本気で言い返そうかと怒りを溜めていたのですが、ギリギリのところで無駄を悟り、引き下がったのでした。

こんにちは。
実を言うと私は「森遊び研究所」にお邪魔をして焚き火をするたびに、山火事と勘違いされるのではないかという不安は持っていました。

だからといって「焚き火は駄目」というのは話は別ですね。
そのオジサンも「いやぁ、勘違いで良かった」なんて人ならば、田中さんの気持ちの持ちようもずいぶん違ったでしょうに・・
それにしても「森遊び研究所」で、焚き火が心おきなく出来ないとは寂しいです。

我が家でも人目が気になって、焚き火が出来ません・・・なんとなく「世間に負けた~♪」ってかんじ。おかげで庭木を落とした枝はゴミで出しています。

話は変わるけど、ちょっと読まない間に大旅行をされていたのですね。(^_^;

私も焚火をすると、服によく穴を開けますが……。
自宅の庭でも焚火をすることがありますが、時刻は黄昏時で煙が目立たないようにし、時間も30分以内。通常は10分くらいで終わりますね。庭のゴミ燃やすだけだから。これなら抗議が来る間もないかと。

ところでKOKOさん、お久しぶり。昨夜まで宮崎にいました。電話をしようかと思いもしたのですが、人妻の家庭に……(^^;)と遠慮しました。

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