森林の仕事ガイダンス09
昨日、友人より、「今、森林の仕事ガイダンスを覗きに来ている、天野礼子が講演しているよ」と電話があった。
「何、話している?」と聞くと、
「自分の本の宣伝してる」(笑)
このガイダンス、今日だったな。ツインタワーの梅田スカイビルだ。梶谷君がチェンソーアートの実演をすると聞いていて、覗きに行こうかと思いつつ忘れていた。
ちょっと悔しくてインターネットで調べてみると、二日間やっていて、翌日(今日)は、ウッズマン・ワークショップの水野雅夫氏がゲストだった。ウッズマン・ワークショップは、林業技術者の養成に取り組んでいるNPO法人だ。
天野氏に興味はないが、水野氏には会いたいなあ、と思って、急遽本日、大阪に出かけることにした。
ちょっぴり遅刻で、着いたときは水野氏の講演(というより、座談)は始まっていた。
会場は、大変な混みようだ。ここ数年、ガイダンスへの参加者は減少気味の印象があったのだが、今年はかなり多い。しかも若者、しかも女性が多いように感じる。不況の影響? だろうか。その中をかき分けて、ステージに近づく。
水野氏は、林業技術のウンチクと、新規就職で山仕事をやろうと思う人への心構えなどを司会者二人に挟まれて話していた。
ごった返す会場。真ん中が水野氏……って、わからないか。
ここでの内容などは、また別項で記すとして、終了後、梶谷君も来たので、水野氏を紹介してもらう。その後も、あちこちで立ち話ながら熱く語り合った(笑)。
一方で各県のブースを周り、知り合いを見つける(声をかけられた)。その県のブースで聞いてみると、やはり来訪者は増えているという。それも女性が何人も来たらしい。女子大学生もいたとか。本当に林業がしたいのだろうか。アンケートの動機欄には、「環境に関わる仕事がしたいから」とある。う~ん。しかし、最近はこの手の人があなどれんぞ。
その後、ステージでは「緑の雇用」で就職した人の声を聞くコーナーがあったが、今回は女性二人。一人は元バレリーナ! という経歴の持主である。彼女に、水野氏と二人で声をかけて(ナンパじゃないよ)話し込む。舞踏と武道と林業技術の相似関係???という難しい話になった。
女性二人の経験談。楽しく、応募を呼びかけるが、果たして……?
緑の雇用、希望する側の真剣さは、かなり伝わってきた。でも、元バレリーナも言っていたとおり、本当は入ってからなんだよ。迷うのは。
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水野さん、頑張っておられるようですね。
私が担当している森プロの誕生も、ルーツを辿れば水野さん達のお陰なんです。
最近、仕事でご一緒する機会がありませんが、活躍されているウワサは良く聞こえてきます。
それにしても、水野さんしかり、三重の速水さんしかり、森林づくりに対する自分の理念を持っている「とんがっている人材」ってのは地元林業界とは疎遠になりがちですねぇ。
これは偏に地元側の意識の問題なんだと思いますけれど、いろんな活躍の場面を作って、折角の人材をもっと活用することで、両者にメリットを発揮できるようにしたいものです。
もっとも、水野さんって、口悪いですからねぇ。
敬遠されるのは分からなくもない。
かく言う私も同類なんで、偉そうなことは言えませんが、その分、親近感を覚えてるのかも知れません(笑)。
投稿: THE RIGHT STUFF | 2009/01/11 00:14
あれ、水野さんや速水さん、地元と疎遠ですか(笑)。口悪いかなあ。そういえば、林業技術の講習に関して、私と二人して林野庁や全森協ボロクソに言ってたっけ。
岐阜県の「森プロ」って、ある意味、森林のグランドデザインですね。
投稿: 田中淳夫 | 2009/01/11 09:36