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2009/01/06

ビニールハウスで木材乾燥

先日のブログに、新年早々、パソコンのプリンターが故障したと書いた。

正確には故障ではなく、廃インクタンクが満杯になっただけで、吸収パットを交換するだけでよいはずだった。ところが今日来た回答は、「新しい機種のプリンターと交換します」。

機種が古くて部品がないのか? そうではなかった。その機種は、元から吸収パットの交換だけでなくどんな故障の修理にも応じず、新製品と交換する方式だというのだ。メーカーが、そう決めているのだという。ようするに修理に手間をかけるより、新品を使わせた方が安くつくというわけだ。まさに使い捨ての思想
しかし、機械は壊れていないのに捨てるわけだ。しかも機種が変わればインクの形式も変わるから、ストックしていたインク(実は年末に大量に買い込んだ)も無駄になる。

ムカムカした。なんという経営方針か。

このメーカーは、キャノンである。そのことに気が回ると、いよいよムカムカした。キャノンの御手洗会長は経団連の会長であるにも関わらず、真っ先に派遣切りをした会社ではないか。……そうか、人をモノ扱いして使い捨てした会社か。自社製品を修理するよりも、新品を配ればいいという考えができるのは、モノに対する愛着はなく、元から使い捨て体質なんだろう。

腹が立って、交換をキャンセルした。見積り料2100円はもどってこないという。その点でも腹が立ったが、二度とキャノンの製品は買うまいと心に決めた。
ついでに言えば、トヨタの車も買うまい。業界のトップとか財界を気取りながら、日本経済や社会的使命よりも、自社の利益を優先した会社の商品はボイコットしたい。

……と、なかなか本題に入らないが、和歌山県の林業試験場が農業用ビニールハウスで製材品の乾燥をできないか実験をするというニュースがある。(紀伊民報)

http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=159746
「県内には人工乾燥施設を持たない小規模の製材所が多いため、
乾燥時間を短縮して経営の効率化を図る。近年、県内各地で使わ
れていないビニールハウスが目立つようになり、雨や湿気を避ける
簡易な施設として着目した。ビニールハウスの再利用にもつながる。」

これを読んで、あれ? と感じた。なぜなら、昨秋、栃木県の製材大手「トーセン」を訪ねた時に、ビニールハウスの製材保管倉庫を見たからだ。聞くと、何も乾燥のためではなく、単に買収した土地にあったビニールハウスを有効利用しているらしい。ほかにも元靴工場を再利用してフィンガージョイント工場にしていた。
こうした再利用施設は、減価償却が終わっているから、金利もかからず、非常に財務体質がよい。そして、元の施設の雇用も守っている。地元の製材工場と連携することで、自らの生産規模を高める手法だ。しかも工場が分散しているから、原木の輸送コストも削減できるという。

ほかの製材大手が、新生産システムとやらの林野庁の補助金をジャブジャブ使って新工場を建てているのと大きな違いを感じた。たしかに新工場・新設備を入れれば見かけの生産性は上がるだろう。だが、本当にそれが経営的に有利なのか、そして地域経済に寄与しているのかというと疑問がある。新生産システムが稼働した地域は、地元の中小製材所がどんどん潰れて地盤沈下を続けている。大手だけが生き残る施策だ。

資源とか経済を考える場合、目先の利益を追うと、必ずマクロでゆがみが出る。キャノンはどうかな。

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