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2009/02/13

日本の農林業は理想的、かも

昨日、某氏と仕事繰りの話になった。

彼のところには仕事が殺到しているそうなのだが、そのための資金と、人材のやり繰りに苦労しているそうだ。依頼を全部受けたら、自分だけではやっていけなくなるから、他人に振らないといけない。しかし、信頼して任せられる人は少なく、そうでない人に任せると、後から何かと気を遣うし、フォローも必要となる。だったら仕事断って、少なくするか……。でも、一度断ると次から来なくなって、じり貧になるかもなあ……という贅沢な話である。

私自身が自営業だから、同じことを感じることもある。まあ、私が書くのが条件の仕事だから他人に振ることはできないが、以前は編集仕事もしていたから、デザイナーやカメラマン、印刷、そしてクライアントとの交渉ごともやらねばならなかった。それは、はっきり言って私には向いていない仕事だ。いや、できないわけではありませんよ。必要ならやるし、結構うまくやる自信もある。

が、楽しくないのである。自らの仕事で苦労するのは仕方ないし、それを産みの苦しみとして楽しむ余裕もあるが、他人のことに気遣いするのは楽しくない(^^;)。仮に儲かっても、そんな仕事するくらいなら規模を小さくしたい……と思って、今ではほとんど断っている。

あくまで、私は書く人、編集する人は別にいてほしい。写真も必要に応じて撮るが、出来に文句がつけられると、ちゃんとプロのカメラマン雇えよ! と毒づく。

で、日本の農林業である。

日本の農林業は、規模の集中が遅れていると言われている。林地も農地も面積が狭く、そのため効率が悪い、機械化が進まない、そして法人化によるビジネスがやりにくい……。

その通りである。世界的に見れば、林業は最低でも1000ha、できればその10倍から20倍ないとビジネスになりにくい。農地も日本の平均で1haいかなかったはず。世界の趨勢の一桁どころか二桁小さい。これをもって日本の農林業が遅れている理由とされる。仮に所有で規模の集中ができなくても、組合などに委託する形で規模を大きくしないといけない……。

だが、最近思うのだ。農業とか林業は、自分の手の届く範囲で行うのが理想的ではないか、と。大きくなれば、個人ではできず、雇用しなければならない。雇用のためには人事管理やら給与や保険など経理面に神経使わないといけなくなる。

それよりも、自分で何を作付けするか、技術はどうするか、収穫と販売をどうするか、目のと研ぐ範囲で考えられる自営の農業は仕事環境としては楽しいのではないか。林業も、自分で森林経営できる立場の人は少ないだろうが、一人親方的に、自分で仕事を請け負って現場をやり繰りするのは楽しそうである。

だから、大半が自営業である日本の農業や林業は、仕事の形態としては理想的かもしれない。何も大規模化の進む世界の趨勢に合わせる必要はない。それは人間性を磨耗させる職場になるだけかもしれない。規模の拡大は、グローバリズムと表裏一体で、画一化と弱肉強食を生み出す。

もちろん効率を考えたビジネスも必要だが、それは生産の現場ではなく、生産物を集荷して販売する時点で規模の拡大を図る方法はあるはずだ。それを得意とする人材もいるだろう。その方が多様な生産物と人材を活かせるのではないだろうか……。

とまあ、自分の仕事のスケールを、なかなか大きくできないことの言い訳として考えてみました(^0^*。

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