無料ブログはココログ

本の紹介

« 脱稿 | トップページ | フォレストック認定制度 »

2009/02/16

フィールドミュージアム

最近私が目にして気になるのは、フィールドミュージアムだ。森を歩こうとすると、そんな看板がかかっていることが多い。森全体をミュージアム(博物館)に見立てている。草木や池などを展示物として、自然を知ってもらおうという趣向だ。

建物の中に閉じ込めず、野外全域をそのままミュージアムへ!

こんな掛け声とともにフィールド・ミュージアムという概念が提供されて何年くらいたつだろうか。しかし……。

もともとは、野外の価値あるものを再発見するような意味合いがあり、いわば地元学に近かった。森林療法・セラピーと同じように、すでに目の前にあるものに価値づけする効果があった。

だが、かつて斬新だった発想も、最近では当たり前か、手垢が付いてきたように思う。

そもそもミュージアムを名乗っても、やっていることは、名所を説明する看板立てて、ルートマップなどのパンフレットを作ればオシマイだ。ようするに安上がりなのだ。金をかけずにミュージアム(博物館)を名乗れることに行政が乗っかっただけだ。

かくゆう私の住む町も、フィールドミュージアム構想を打ち立てているのだが、内容と言えば、市内各所の名所とか自然景観などを紹介しているだけ。説明板も通り一遍で、それを読んで訪ねようという気にはなかなかならない。

近頃は、本物の博物館でも、単なる展示では客が呼べないといろいろ工夫している。体験を重視し、展示物を手で触れるようにしたり、研究現場を公開している。あるいは研究そのものをストーリー仕立てで見せることをやっている。また動物園でも生態展示とか言い出した。
それなのにフィールドミュージアムには、何の工夫もない。

本来は野外を博物館にするはずなのに、野外を博物館と呼ぶ、だけの代物である。

見せる、体験させる、学ばせる……には、それなりのプロの感覚が必要ではないか。それが成功して、初めて旭山動物園のように人気を博すのである。

森を人気一杯の博物館にする方法をこれから考えてみたい。

« 脱稿 | トップページ | フォレストック認定制度 »

地域・田舎暮らし」カテゴリの記事

コメント

こんばんは
鳥や動物、植物と触れ合えたり、生態を間近に観察出来たりしたら素適でしょうね。
いいアイディアをお願いします。happy01

 >森を人気一杯の博物館にする方法・・・

 実際山の中を歩き回っていると、いろいろ教えてもらえます。
 大自然の素晴らしさ・・・
 植物、木々、動物がうまく連携している生態系・・・
 先代がどのように山に関わってきたかの成果が見て取れる・・・

 森を博物館にするには、それを解説する魅力ある案内人が必要ですね。

自然を礼賛する前段階で、場所を限定して遊ばせる。
 好き勝手に遊ぶ過程でルールとか協調へのモチベーションが産まれるけれど、遊んだ結果として傷ついた自然というものの姿も見えてくる。 適宜場所を変え、その傷ついた自然の回復過程を観察させる。
 言葉での説明など座学で置き換え可能な次元の事でなく、体感することではじめて伝わるものを提示する。
 なんちって。

私がイメージしているのは、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」なんです(^o^)。
このテーマパークのアトラクションは、シーズンによっては凄い行列ができますが、その待ち時間を退屈させない仕掛けがあるんですね。しかもストーリー仕立てで、その延長上に本番がある。行列の過程を飛ばしていきなり入ったら、つまらないくらい。
ディズニーはどうだろう?

博物館でも、入館時からストーリーがあって、展示に引き込む仕掛けを持つところがある。こうしたノウハウを学ばないと、森などフィールドに人を呼び込むのは難しい。

誰か、私と一緒にディズニーかUSJに手法を学びにいきませんか。ただし女子に限る(~_~)\(-_-メ;)

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/36391/44082089

この記事へのトラックバック一覧です: フィールドミュージアム:

« 脱稿 | トップページ | フォレストック認定制度 »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

森と林業と田舎