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2009/02/14

花粉症の効用

またもや花粉症の季節である。今年は例年より早く、しかも花粉量はかなり多いらしい。きっと、世間では「杉憎し」の声が高まるだろう。

それに合わせて私も、何か花粉症について触れようと思うが、あまりネタはないなあ(^^;)。

そこで、「花粉症の効用」について考えてみた。

花粉症は現代病として登場したが、この世の出来事には何事も原因と結果が結びついていて、それぞれに意味がある。その点からは、私は花粉症もシグナルだと思っている。

では、何のシグナルなのか。

一つは、人体の変化だ。花粉症はアレルギーだが、今や日本人の3人に1人が罹患するという。数年前までは4人に1人だったから、あきらかに増えている。花粉の量が年々増えているわけではないから、これは人体に何らかの変異が起きている兆候かもしれない。
なぜ、無害な花粉に過敏に反応する人が増えているのか、もっと研究が進んでほしい。おそらく免疫系の機能に何らかの変化がおきているはずだ。それは、日本人にとって重要なシグナルになる可能性がある。言い換えると、花粉症が人体研究を進めるという効用になるのではないか。

次に、当たり前のようだが、日本国土にスギが多いということを示している。つまり、花粉症が注目されることによって、一般の人も国土に生えている樹木について知ることができた。ついでに林業に関する知識を身につけた人もいるかもしれない。スギを恨む人は多そうだが、いくらかは戦後の日本の林業の状況に理解を得た人が出てきただろう。

もう少し突っ込むと、戦前、そして戦後すぐの日本の山は、禿山だらけだった。それがスギやヒノキを植林することで緑豊かな森林が復活した。花粉症はその代償と見ることもできる。くしゃみしながら、日本の緑に思いを馳せてほしい。

もし、将来スギ花粉症が減ったら、スギ林の伐採が進んだことを意味して、またもや禿山の増加を示す指標になるかもしれない。そして水害や土砂崩れの心配が起きる。花粉症は、災害の危険を示すシグナルである。

そして、今や花粉症産業が誕生している。その経済効果はいかほどか知らないが、マスクなと花粉症グッズが売れ、花粉症対策の医療費が使われ、花粉症逃れの旅が増え……結構な金が動いている。いきなり花粉症がなくなると、それらの業界は仕事が失われる。

う~ん、これ以上書くと、花粉症患者の反発買うだろうな(^^;)。

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森林学・モノローグ」カテゴリの記事

コメント

疫学的にどうなのかは色々と調べられている筈とは思うんですが、海外で日本の様に杉の多い地域では花粉症ってどの位発症しているんでしょうね。日本と同じくらいならスギ花粉そのものが原因物質として特定されるのでしょうが、そうじゃないとしたらスギ以外に悪さをしているのがいる筈ではないかと。

スギ花粉に付着してくる公害物質の影響という説も良く聞くので、その辺のスクリーニングってどうなっているのかなと思いまして。

 昔は無かった、もしくは少なかったはずなので、スギ花粉ばかりが悪者ではない気がしますね。最近考えたのですが、その土地の土壌や水でスギは育ちますよね。同じ土壌や水で米や野菜も育ち、日本人は代々それを食べてきた。だから、日本人の体とスギ花粉は喧嘩しなかった。しかし、最近は食糧を輸入したりで遠方のものを手に入れたりできます。まったく違う土壌や水で日本人の体が出来上がったために、スギ花粉と喧嘩するようになったのではって勝手に思ってます。研究者さんがそれを証明してくれたら、日本人の3人に1人が地元産農作物を買ってくれるって計算できるんですけど…。
 で、話は変わりますが、花粉の少ないスギへ転換すると助成金がもらえる制度がありますが、相当人気が無いのか、啓発してくれって依頼が3~4回きました。花粉症を患っておられる森林所有者に個別に当たったら効果的だろうな…なんて勝手に想像しております。

 助成制度はありますが、皆伐施業する山主がどれほどいるのか。広葉樹転換しても、広葉樹の人工林施業の経験、技術はどうなのか。無花粉や少花粉杉の苗木の生産量はどうなのか。挿し木なのか。課題は色々あると思います。
 いずれにしても、杉の木材としての需要が拡大して、伐採量が増加して行けば、花粉の発生量は減るはずなんですが。
 杉を相当量伐っているはずの宮崎の花粉症はどうなんでしょうか。ひとつの県だけでこなせる問題ではないでしょうけれど・・・・。
 いまだに、杉の「材木」を見て花粉症の症状を訴える人がいるのも・・・・。

スギは日本の固有種ですから、他国には原則として生えていませんが、台湾や韓国、それにアメリカには植林されてところがあるはずです。その地域に花粉症があるか調べると面白いかもしれませんね。
ただ海外にも花粉症はありますよ。むしろ、海外の方が報告例は先かな。有名なのはブタクサ花粉だけど、ほかにもシラカバなどいろいろあったと記憶しています。

花粉症が起きる原因には、ディーゼル物質や寄生虫駆除説などいろいろあるのですが、反証もあり、決め手に欠けるようです。
本当に、地場産食物を食べると花粉症にならないという学説を立てて、地産地消を勧めるのは使えるな。たしかな証拠がなくてもやってみたら……。1昨年は、ヨーグルトが効くとテレビで放映されて売上が伸びたそうだし。


なお、花粉の少ないスギの苗なんて無意味だと思いますよ。今から植えて何十年後、それもすべてのスギを植え替えるなんて不可能だから。
むしろ、スギの幹に注入すると花粉を出さなくなるホルモン剤とかの開発を考えた方がよいのに。それで山村に公共事業ができるし(^o^)。

私の母は、子どもの頃からの筋金入りのスギ花粉症です。
花粉の季節には、スキーのゴーグル(!)と巨大マスクで自転車に乗っており、
「恥ずかしくないの?」と聞くと
「大丈夫。顔が見えないもの。誰も私だとは思わないわ。」
と自信たっぷりに答えてました。(服装と自転車で分かるんではないかね?)
花粉症がメジャーになる前だったので、周囲からは理解不可能な格好でした。

その後、60歳手前で無事に車の免許を取った母ですが、
花粉の季節に、病院の駐車場でくしゃみをしたときに思わずアクセルを踏み込み、
病院の壁にコンっ。
ゴンっ とか ガッシャーン ではなくて幸いでしたが、
「この季節は危ないので、車を運転しないことにした。」と
また、ゴーグルと巨大マスク、そこに帽子がプラスされた怪しい姿が復活したのですよ。

そんな母を持つ私も、幼少の頃から花粉症・・・
私の子どもも幼少の頃から花粉症・・・・

私の花粉症に関しては、スギだけではないし、スギがどーのこーのではなく、アレルギー体質が遺伝しているだけと思っております。

上記の3代花粉症のコメントは、熊(♀)でした。

幼少の頃から花粉症とは可哀相ですね。普通は成人してからなのに。
花粉症の悲喜劇はいろいろ聞きますが、問題はスギにあるのではないですね。花粉症はスギだけでなく、次々と広がっていく可能性がありますから。
イネ科のブタクサも花粉症になるのだから、イネそのものも花粉症を引き起こす可能性もなくはなく、そうなると水田が排斥の対象になるのかしら……と思ってしまいます。

うまくつきあう方法を身につけないと仕方ありません。

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