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2009/03/07

森林セラピーとパワースポット

今日は、生駒市で開かれた第5回「生駒山系歴史・文化フォーラム」に参加してきた。

このフォーラムは、生駒山系歴史文化研究会の主催で、私もその委員。ただし、母体が大阪府みどり公社だから、これまでの4回は大阪で開かれてきた。今回、初めて奈良側なのである。

とはいっても、今回私の出番はない。あくまで観客のつもり。内容的には、歴史的な講演のほか、生駒山で活動する団体の発表があったのだが、その中に

「心と体を元気にしてくれる生駒のパワースポット」というものがあった。

で、聞いていたらいきなり出てきたのが、森林セラピーなのである。生駒山を森林セラピーの場所として捉えようという提案・活動内容の紹介だ。森林セラピーという言葉は、商標登録されていることもあり勝手に使わない方がよいのだが、それはおいておく。内容的には、森林を歩くと、これこれの効果があるよ、ということを語る。ちょうど私の本に書いていることだから、妙な気分(^o^)。

が、ちょっと困ってしまったのは、同時に「パワースポット」という言葉を盛んに使うことだ。いわゆる風水の「気」の概念で使うのである。さらに波動エネルギーとか、「チャクラ」なんて言葉まで飛び出す。そして山や峰があったり、巨石がある、聖人にゆかりがある……ところにパワースポットがある、なんてこと言い出したのである(^^;)。

いやあ、困った。森林セラピーは、森林浴を科学的に証明することを目的に研究されているのに、ここでオカルト?と結びつけられてしまった。

私は、何も「気」を信じないとか排斥するつもりはないのだが、少なくてもそれを持ち出したら科学にはならないだろう。

でも、世間的には一緒なのかもしれない。そもそも森林セラピーの研究者だって、バイオリズムとか人類500万年の記憶などを持ち出して説明しようとしたり、「ここには聖なるエネルギーを感じる」なんて言い出す人もいる。私自身も沖縄の集落を歩いて巨木に出会った時は、ビンビン感じたもの。

案外、似たものなのかもしれんなあ。胡散臭さも含めて(^^;)オイオイ

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森林療法・森林セラピー」カテゴリの記事

コメント

お久しぶりです~。

10年以上前に、どこかから出ていた(もしかして宝島)心理療法を生かした、人間再生みたいな、本を読んでいたのですが、それは、ワークブックみたいになっていて、書き込みをしながら読み進めていく本でした。いろんな学説を取り入れているようにも見えましたが、最後の方になると、外に出て、自分の木を探そう。みたいになってきて、ぎょっとしました。自分の木を決めて、手で触って、話しかける。みたいな。つまり自分に素直になりなさい。みたいな?感じかしらん。(宝島だし…ちと胡散臭い?)今の森林セラピーの本は読んでないのでわかりませんが、思い出したので。


理屈抜きで自然には癒されるところがあると思うのですが、なんとかセラピーとなって偽科学的証明などが付加されてくると、なんか、胡散臭くなりますよね~。

 「科学的である」ということにどれだけの意義価値を見出すか、面白い命題だと思いますね。
 50年前の医学は火傷の応急処理に水で冷やすことを奨励していた某整体の教えを攻撃して得意がっていましたが、今ではその教えにすました顔で従っている・・・なんて事がいっぱいあるんで、こと人間に関する科学ってのはまだまだどうにもならない迷信より少しはマシという程度 なんぢゃないかと思うことがあります。
 セラピー、いいんぢゃないですか? まあ、奇妙なご利益をもたらす壷とかハンコを販売するようにならない限りってことで(笑)

森林療法にも、「気になる木を見つけて、見る、触る、抱きつく」といったメニューがあります。心理療法としては、たしかにそれで癒される面があるので悪くはないと思いますよ。ようは、それでストレスを取ることが目的なんで。

ただ、その理由として波動エネルギーを持ち出されたら困る(^^;)。現象と原因をきっちり分けて考えるべきですね。

地域づくり的な面から見ると、物販による経済的効果も重要なんで、森林セラピーグッズもありますよ。そのうち癒しのセラピー壺とか、セラピー印鑑も売り出すか? 

まぁ・・なんですね、パワースポットやらチャクラ
なんぞは置いておきましょう。
そんな話を森林セラピーの案内中に連発でもしたら、
かえって引かれる事請け合いです。
森を歩きながらこんな事をすると気持ちいいよ、とか
こんな事をしないようにすると心が軽くなるよ、
などと森の中をフワフワと歩きながら話します。
ほとんどのおばさんは、ウンウンと力強くうなずきます。
反面、おじさんたちは力無く首を横に振ります。
女は感情の脳を持ち、男は理性の脳を持つ。
もしかしたら男には波動エネルギーとは・・などと
講義をしながら歩いた方がリラックスできる??。

男は、結構、夢物語を語り合って、ストレス解消するところがある(笑)。
この森には、超古代文明の痕跡が残っている! 巨木で宇宙と交信する、なんて話すとウケルかも。

でも、元気なおばさんたちは、本当にセラピー必要なの?

>元気なおばさんたちは、本当にセラピー必要なの?

 受けました。(^o^)

なんか森林セラピーの話題、残響が長いっすね(^^
 私なんざ波動云々といわれると朝永さんの量子力学の授業を思い出しそうでセラピーどころか頭痛がはじまりそうな気がしますけど。
 山野忠彦さんが昔書いた本に波動のことがあって思い切り退きましたけど、そうは言ってもやはり先覚者への敬愛の念は変わりないものがあります。
 普段の生活でへこんだとき、ヤマ(木のある所)にいくと不思議と活力を貰います。

「波動」そのものは、立派な科学、物理学の世界ですよ。それが波動エネルギーになると、トンデモの世界に入るんですが。まあ、私も宇宙戦艦ヤマトの波動砲は好きです(^^;)。

そして森を歩けば、たしかに何かある。不思議な感覚が宿ると思います。だから現象としてあるのは、認めています。でも理由・原因は、いまのところわからない。無理にこじつけようとすると、「波動エネルギー」などに行き着くのかなあ。
ちなみに『森を歩く』では、森林散策が心身によい理由・原因を考察していますから、どのようにこじつけたか、楽しんでください(^^ゞ。

こんばんは

>まあ、私も宇宙戦艦ヤマトの波動砲は好きです(^^;)。

あぁ!私が使おうと思ったネタだったのにぃ~、先を越されたぁ。(苦笑)

森林の中に入ると、説明のつかない”何か”を感じる事は、私もあります。
その事に関して自分なりに考えて出した答えは、「五感を開放した状態」と考えています。”癒し”とは真逆の”臨戦態勢”こそが、人にとって「安心できる状態」なのではないかと。都会での生活では、五感の感度を落とさないと、情報過多になりすぎて脳が処理出来なくなる。しかし五感を閉ざした状態が自己の生存にとっては、不安をもたらしストレスになっているって、仮説です。

「森を歩く」、私が読み終わったので、今は妻が読んでいますが、セラピー基地の写真が殊のほか気に入った様です。今年は久し振りに赤沢休養林に行ってみようかな。

 そうか、宇宙戦艦ヤマトってのが波動のもとだったんですか、知らなかった。
 マクスウェルの方程式などで精緻な複素関数論の極致といわれる電気磁気学は紛うことなき「現象理論」ですね。
 なにやら不思議な「場」という概念を持ち出してきて胡散臭い似非○○と思われていたのに、数学的な体系づくりに成功して科学の先端に躍り出た。
 その数学理論も実は解析関数のトートロジー・・・という記憶だけが残っていたりしますね(^^;

 心理学的な場の概念がどういう形に収まってゆくのか面白いですね。 でもリビドーなんかを持ち出されると波動以上に退いてしまいそうな気がしてますけど。
 田中さんの新作、本屋に注文してありますけどまだ手元にきてません。 読み終わったころには話題はとっくに別の次元にワープしてるんでしょうね(笑)

森林療法は五感療法である、という論理は、定説になりつつあります。ただ、五感と森林がどのようにつながり、どのように作用するか、という点は意見が分かれるところで、いくつもの意見を飲み込んだ上での私なりの解釈は、本書で確認ください(^^ゞ。

現象としては確認されて実証的・科学的なのに、論理が未だ定まらない例はいろいろありますね。

この手の話題は、まだまだ続けたいと思いますよ。『森を歩く』、売れてもらわないと困るし(^^;)。ハンディタイプの森の写真集としてのご愛用ください。

ところで、どの写真がお気に入りですか? 実は周りの声の中では、森ではない写真……草原とか湿原とか海の写真がよいという声がある……。

こんばんは
まだ、本を読んでいない方も見えるので、簡単に。

妻のお気に入りは、信濃町の「シラカバ林」だそうです。「ヨーロッパの森を連想するから」ってのが、推薦理由。

私は、上松町「赤沢自然休養林 ヒノキの根走」です。実はオープン寸前に行っていたんです。「あれ?」っと思って計算してみたら、オープン二ヶ月前でした。

あのシラカバ林ですか。実はあのシラカバ林は……と、この話題は、そのうち「裏話」に書こうと思っています(笑)。お待ちを。
やはり、女性には「ヨーロッパ的風景」は人気がありますね。

木曽檜の「走り根」、もっと大きな写真だったら迫力が伝わったかもしれません。こちらは日本的な森林風景です。

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