司馬遼太郎記念館
昨日、散歩に出て、なぜか東大阪の街をぶらついた。
駅前から菜の花がいっぱい並べられている。街角にも、プランターで菜の花がいっぱい。ちょうど黄色い花を満開にしており、すすけた下町が鮮やかな色に彩られていた。
そして寄ったのが、司馬遼太郎記念館。
私は熱烈な司馬ファンではない。読んだ本もさほど多くない。しかし、やはり興味のある人物だし、記念館には一度は来たかった。
それはフツーの住宅街の中に忽然とあった。だが、なかには菜の花がいっぱい。
そうか。「菜の花忌」だ。司馬遼太郎の命日(2月12日)は、菜の花忌と呼ばれているのだ。ただ2月では、まだ花は咲いていまい。暖冬の今年は、今が花盛りであった。
住まいの書斎が外から眺められるようになっているほか、隣に記念館がある。写真では平屋のようだが、実は地下式だ。
入ると、高さ11mの書庫がある。見下ろす形になる。
内部の写真撮影は禁止なので、パンフレットを掲載しよう。
これが見たかった。圧倒される本の壁だ。ここに2万冊あるというが、「イメージ展示」という言葉を使っているから、全部本物ではないのかもしれない。ただ、目の前の本は本物で、私が持っているものや読みたいものがあったので、思わず手に取ってしまいたくなった。図書館ではないんだ、と、気がつく。
実際は、自宅の書庫に6万冊あるのだそうだ。我が家にも書庫が欲しいと思っているだけに、羨ましいを通り越している。
案内のボランティアもいっぱいいるのだが、そのおばちゃんは、「本当にみんな集めたんでしょうかね」とつぶやく。「それを言っちゃあ、オシマイでしょ」と思わず突っ込んでしまった。
あと、天井のコンクリートに浮き出た染みを教わった。その輪郭は、ある人物そっくり。
問われた人の10人中10人が、「竜馬だ!」
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