『森・危機』増刷決定
平凡社新書の『日本の森はなぜ危機なのか』(略称・『森・危機』)の重版が決まった。
『森・危機』の出版は、2002年3月20日。なかなか好評だったのだが、数年後に在庫が底をつき、増刷されることはなかった。私の元に注文が寄せられる場合も、幾度かあったのだが、手元にだって数冊しかない。版元にせっついたものの、ゴーサインが出なかった。そのため長く絶版状態だった。
私の本は、『森・危機』に限らないが、爆発的に売れるのではなくて、だらだら売れる(^^;)タイプである。毎年、コンスタントに出て行くが、すぐには捌けない。版元は、まとめて出ないと増刷しても在庫をしばらく抱えることになるので嫌がるのだ。これは出版社の構造的問題であり、とくに近年強まっているのだが、私にとっては辛い傾向だ。
そこで私は、『森・危機』の続編を意識して執筆したのが、何を隠そう、『森林からのニッポン再生』(略称・『森ポン』)である。ただし書いているうちにテーマが広がり、さらにずれ、あまり続編らしくない内容になったのたが(^^;)。
それが、今頃増刷、というより重版となったのは、平凡社新書が今年10周年を迎え、既刊書の売れ行き良好書のセットを作ることになったから。実は、セットには『森・危機』以外に、『森ポン』、それに『田舎で起業!』も入っている。(こちらはすでに増刷されている。)
新書の装丁も変えるそうだ。私も内容をチェックして、多少手を加えた。
さて、どんなデザインで登場するか。楽しみにしておく。
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