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2009/03/14

『森を歩く』裏話3

『森を歩く』は、森の写真が豊富に掲載されている。

ところが、編集中に困ったことに気がついた。

写真選びの際に、デザイナーが選んだものの中に、微妙なものが混じっていたのだ。

紹介する写真は、基本的に各地の森林セラピー基地の森であるべきだが、基地の範囲が怪しいのだ。たしかに、その森は行った。私も歩いた。しかし、この写真の風景、本当に指定された基地の行政区? という疑問がいくつか出たのである。

たとえば、長野県信濃町の冒頭のシラカバ林。ヨーロッパ的で、しかもみんな一方向に根曲がりしている様子が不可思議感があって面白いのだが、どうもこの場所、信濃町じゃなかったはず……。さらにドイツトウヒの森も、たしか尾根伝いに走って……新潟県に越境したんではなかったっけ。

基地としてセラピーに使っている森なのは間違いない。だが、新潟県の妙高高原だった気がする。同じことは長野県飯山市でもあって、同じ森の中でも、どこかに県境があって、気がついたら新潟県側に越境している可能性があった。

森に線を引く必要はない、とは思うが、自治体主体のセラピー基地の場合は、ちょっと悩む(^^;)。

しかも、新潟県妙高市は、この写真とは別の場所で、森林セラピー基地に指定されているのだ。この県境一帯は、森林セラピー基地銀座……じゃないけど、結構密集地なのである。

そのほか、沖縄の項で使っているマングロープ林の写真は、国頭村内ではあるが、セラピー基地指定の場所ではない。これは、わかった上で掲載したものだ。同じく海の写真もそう。

海と森の連続を表現するのにマングローブを出したかったから、あえて撮影して使っている。それでも同じ国頭村内だから、許してもらおう。

本の写真を繰りながら、この写真はどこ? なんて調べてみると面白いかもよ\(^o^)/。

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コメント

 ガイドブック的な仕上がりの御作の中で、単に1枚の写真を取り上げて好き度を云々というのも不思議な設問だなあと思っていたら、そういう理由だったんですか。

 なるほど。

1つのセラピー基地を代表するような写真ってのは本来存在しちゃいけなくって、むしろ複数の写真にみいだされるコントラストとか奥の深さとかってものがウリになるんでしょうね。
 たとえばp122・3の見開きなんかみてると、本当に高速1000円時代になったら行って見ようかなんてついその気になりそう(笑)

 気になるのが昨今流行しすぎている感じのする「癒し」という単語の出現頻度です。
 個人的なブログへの投稿なんで適当に文言を削除していただく事を前提にして以下、あへて一言、ごめんなさい。
 マスコミなどでも日本語の細やかな表現の使い分けにエネルギーを消耗できない事情があるらしく、なんでもかんでも「癒す」で片付けてしまう無残さに時代を感じますけれど、安らぐ、憩う、休める、解く、慰めるとか、ああいう言葉は何処に追い払われてしまったんでしょうね(^^;
 田中さんの作でもそれを踏襲しているのはガイドブックとしての事情かと思われますが、かつて聖書などに限定的に使われていた「癒える」という言葉のもつひびきが安直にマスコミの手垢にまみれ人為の「癒し」はついに「卑し」に通じてしまう という感慨を持つのですが、これも時代の為せる業でしょうか。
 樹上からの視点が森林セラピーに取り入れられることはないでしょうが、地上目線とは一味ちがった不思議な魅力があることも、いつか田中さんの手で紹介していただきたいものだと思ってます。

「ドイツトウヒ」の森と根曲がり白樺は、明らかに新潟県妙高高原笹ヶ峰の新潟県民の森ですね。笹ヶ峰のドイツトウヒの森(当然植林)は有名です。
エリア的には「黒姫」と「妙高」は連続してますので、問題ないといえばいえるでしょうけど、「信濃町」とすると、笹ヶ峰ファン(実際にNPOのファン倶楽部がある)からはクレーム来るかも。

淀屋橋の旭屋書店で2冊買いました。
最期の2冊だったので、今は品切れでしょう。

期せずして森林療法とはなんぞやとの解説を内部でしなければならない事態になりまして、、、勉強させていただきます。

「癒し」という言葉、たしかに手垢にまみれていますね。承知の上です(^^;)。
だから、タイトル案に「……の癒し」という類のものだけはつけないでおこう、と編集者と話し合っていました。
今回は、結構言葉の定義(療法とセラピーなど)にこだわったので、一度「癒し」を使うと、下手に変えないようにしたのです。今回は、脳疲労をほぐす効果という意味で使っています。

樹上の魅力は、一時私が連発したことがあります。ボルネオのジャングルの樹上回廊(ウォークウェイシステム)でね。ほかツリークライミング系でも。あれは素晴らしいけど、「癒し」にはならない。

この本が、私にとって異色なのは、最後の1節を除いて、完璧に消費者目線にしたことです。林業とか地域づくりには極力触れないようにした。同じ意味で、森林セラピーを受けに来る客からは、行政区域はどうでもいい。信濃町のメディカルトレーナーの案内で行く森なら、そこは信濃町の森林セラピーの舞台なのです。(^^;)。

kaoさん、2冊もお買い上げありがとうございますm(__)m。森林療法の説明をするとは……一体何がおきているのだろう。

旭屋書店さん、ちゃんと追加してね!

私も、今日、某集会に参加して、強引に5冊売ってきました。行商してます。

「森を歩く」を読ませていただきました。山崎山林の中で何ヶ所か間違った記述がありましたが、そんなことはどうでもよいと思うほど、素晴らしい紹介をしていただきましてありがとうございます。角川SSCの編集にも感謝メールをお送りしました。取材の二日間のお話が蘇ってきます。山崎山林のブログでも感想を書かせていただきました。
http://blogs.yahoo.co.jp/yamazakisanrin/47086859.html
私も新しい展開を進めています。これからが楽しみです。

取材した人が直接訪れられると、面はゆいですね(^^;)。その節は、ありがとうございました。

せっかくブログに書いていただいたので、トラックバックさせていただきます。

それと、誤った点があったとのこと、失礼しました。どこか、教えてください。ただしメールにしてくださいませ(^^ゞ。重版になったときに、訂正させていただきます。

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