入試予想問題
このところ、また多くの出版社から「著作許諾申請書」が届く。
それは国語の問題集を作る会社から、拙著の一文を問題集で使いたい、あるいは入試で使われた問題を収録したい、という依頼である。今年は異常に多かった。春に一陣が来て、今は二陣という感じ。
使われる文は、圧倒的に『森林からのニッポン再生』と『割り箸はもったいない?』が多く、引用部分も、かなり似通った箇所が多い。しかし、たまには古い本もまったく意外な箇所を使用している。なかには前書き文とか、最後の提言部分とか、こんなところ、問題になるの? と思わせる箇所があって驚かされる。
さて、以下の問題は『里山再生』からの引用。中2向きの]入試予想問題だ。わりと古い本なのに、よく発掘した。
私は、自分の文章で作られた問題を解くのは恥ずかしいので見ないようにしているが、今回は少し読み返した。で、答は……考えないことにする(笑)。下手に答え合わせするのが怖い。
問題を通してとはものの、こうして拙文を若い人に読んでもらったことが記憶に残るかどうかはわからないが、多少の影響はあるだろう。感謝しなくてはなるまい。
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入試問題になるなんてすごいですね。
自分が学生だったころを振り返ってみると、こういう文章は意外に印象に残ってたりします。
随筆?ノンフィクション?っていうジャンルになるんでしょうか。小説を抜き出した文章よりも、こっちの方が自分は好きでした。
だから、たぶんかなりの影響力があるのではないかと思います。
やっぱり、ペンの力ってすごいんですね。
投稿: はいいろととろ | 2009/05/29 17:21
最初、拙文が入試に使われた頃は、「俺の文章って、そんなに教科書くさい?」とひねくれた見方をしていました(^^;)。今は、素直に喜ぶことにしています(笑)。
受験者が、いつか本格的な拙著の読者になってくれることを期待します。
投稿: 田中淳夫 | 2009/06/01 00:50