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森と林業と動物の本

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2009/06/01

『森を歩く』書評・環境ビジネスと「アロマ リサーチ」

昨日は、朝から群馬県の片品村へ。ここでも霧雨。東京-埼玉-群馬と関東に滞在した3日間は、ずっと雨である。自宅に帰り着くのに7時間かかった。

さて、東京では『森を歩く 森林セラピーへのいざない』が載った雑誌書評を受け取った。

一つは、「環境ビジネス」という雑誌。この雑誌には、私も森林や割り箸の記事を書いたこともある。

このコーテーは伊勢丹総務部の環境担当女性社員が勧める一冊として取り上げてくれている。

面白いのは、書評の前半は本書とは関係なく(^^;)、森のことを触れているのだが、

「……なぜ森が大切なのかを深く考えてみたことはあるでしょうか。「なんとなくいい気がする」のではなく、具体的に森のどこがどんなふうにいいのか説明しようとすると難しいのではないでしょうか。

森に携わる人たちとの交流が少なく、森の実態をきちんと把握できていないことが原因かもしれません。

期せずして、先の「NHKからの根源的質問」と同じ視点からの問いかけを行っている。その点は、本書でもっとも気をつけたことなので、その点に言及してくれたことは有り難い。

なお、もう一つ。「アロマ・リサーチ」という雑誌? にも書評が載った。

こちらは書評以前に雑誌そのものが面白い。ほとんど論文誌だが、「香りの機能性[生理・心理的作用]と昂揚の学際的専門誌」というサブタイトルがつく。中も、ヒノキの香りに関する論文などが見られ、フィトンチッド系にも強そうだ。アロマと言っても、セラピー系だけでなく、食品の香料なども含む世界らしい。

森林療法は、やはりフィトンチッド……香りから入る人が多いのかもしれない。

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コメント

コーヒーは情熱のアロマとか。。。byこーひーるんば

全然関係ないけど、私、コーヒーの香り苦手なんです。世間は、コーヒーの香りを嗅ぐとくつろぐという人もいますが、私の場合は気分が悪くなる(^^;)。

断固、紅茶党です(笑)

もしかしたら、フィトンチッドを嗅ぐとリラックスするどころか興奮する人もいるかなあ。

香りは記憶と直結しているようですから、右向け右という訳にはいかないと思いますよ。

私は抽出された樹の香りは苦手(特にヒノキ)ですが、森の香りは大好きです。
香りの向こうに居るはずの生物を想像して興奮するのでしょうね(^-^;

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