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2009/06/19

「余暇」と「田舎暮らし」

某テレビ番組を製作するプロダクションからメールで相談を持ちかけられた。

「余暇」をテーマに扱いたいので、「余暇」の一つである「田舎暮らし」について、様々な事例を教えてほしい……。

よくある依頼だ(笑)。

これに応えるかどうかは、まだわからないが、根本的に???と思ったのは、田舎暮らしを「余暇」と捉えていることだ。暮らしなのだから、生活全般であり、余暇活動とは一線を画すはずなのだが、それはどうした意識から生じるのだろうか。

どうも、ここで頭に浮かべている田舎暮らしとは、リタイヤ後に都会から離れて過ごす場と時間という設定らしい。

田舎自体に生活の基盤を移すとは思っていない。いわば別荘暮らし、あるいは農村リゾートへの滞在だ。クラインガルテンも含まれるのかもしれない。しかし、別荘暮らしは田舎暮らしと決定的に違う。そこで家庭菜園をやろうと、薪ストーブを使用しようと、田舎ではない。そもそも別荘に暮らす人は、自分自身が田舎で暮らしているとは思っていないだろう。

ここで、プロダクションやテレビ番組の企画に対して論じるつもりはない。
私が驚いたのは、都会の人にとっての田舎とは、生産活動をする場だと感じていないことに、改めて気づかされたことである。もちろん地元の人と一緒に地域を作るという意識もなさそうだ。

都会からすると、田舎に生産活動(経済活動)を期待していないのではないか。せいぜい余暇の場であり、地元の人は余暇(レジャーや観光)に伴うサービスを提供する要員という位置づけなのかもしれない。それが産業であり、経済活動だと言ってしまえば、生産活動をしていると言えなくもないが……。

一方、多くの田舎では、田舎こそ生産活動の場(とくに第1次産業)であり、さらに労働力という形での人材供給の場であった、と感じている。だから都会で働いている人も、田舎に恩返し(税金の投入?)すべきだと主張する。
この主張は、つい最近までは一定の説得力があったのだが、今では第1次産業の生産物は海の向こうから輸入されるし、人材供給も都会で自足する、あるいは海外からの労働移民の可能性もあることから通じなくなってきたのだが。

ここで「だから都会人の発想は……」と批判するのは簡単だが、それでは何ら事態を帰ることにはならない。むしろ改めて考え直してみてはどうだろうか。

果たして、現在の田舎は生産活動をしているのかだろうか……と。

案外、田舎の役割は、生産ではなく余暇だという結論になるかもしれないよ。

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地域・田舎暮らし」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
これは痛いところをつきますね。
自分も田舎で暮らしてて、同じようなことを考えていました。
なんとか、かつての田舎の役割を海外から取り戻すことはできないものでしょうか。
それとも、新たな存在意義を考えるべきなんでしょうか。

某A県では最近「リタイヤ世代」対象のシンポジウム
や事業を「やっと」始めています・・・あまりの空気
の読めなさ具合に「唖然」「呆然」です(^^;)
 この県や県下の自治体は昨年の
「ふるさと回帰フェア」にまったく参加していない
など、どうも「今の他府県の動き」にすら鈍感で情報
を得る努力すらしていないのです・・・
こういった「周回遅れ」すら自覚できていない公務員
様をどうしたらいいのでしょうか?(^^;)
(「絶望した!」って叫びたくなります・・・)

全くおっしゃる通りですね。
今では田舎は社会に貢献できる程の生産活動をしておらず、余暇を過ごす場所としての役割を果たしています。
しかし、その余暇でさえ海外の方が良いと考えている日本人が多いでしょう!

そうすると、必然的に日本の自然を高く評価してくれる外国人を相手に、二本の田舎で余暇を過ごそうというキャンペーンを始めた方が良さそうです。

今の若者は、完全に都会志向です。
ごく少数の変わり者が、ニュースになる程度です。

やはり、環境教育といわれている教育は日本の自然環境の素晴らしさを子どもたちにしっかりと教えて来ていなかったツケが回って来たのではないでしょうか?

大学生になってから、いくら理念的に環境が大事だと教えても手遅れです。保育園や幼稚園の時代に、日本の農業や林業の大切さや自然環境夫素晴らしさを教える事が出来る社会でないといけません。女子大学で28年間、教えて来て毎年痛感している所です。

田中さん、やはり百聞は一見にしかず、で学生達をたちや生徒達を日本列島の森に連れ出さなければなりません。
ところが、それを指導できる先生や指導者があまりにも少なすぎます。

ぼやきばかりになりましたが、微力ながら20年間「京都北山 京女の森」に学生達を連れ出していました。

田舎と言われている町の役場職員をしています。若い頃、企画担当課に配属され、過疎対策をしていました。国の施策や国民ニーズなどを考慮して、事業を企画していました。かなり迎合していたように思います。
 その後、水道業務を担当しました。町民に水道水を安全に安定供給すればいいのですが、その時に嘱託業務員として勤務していただいた役場OBから、薬品の取り扱いについて、河川への影響、下流域への影響を最小限に抑えることを教えられました。塩素やポリ塩化アルミニウムを使うからです。
 そして現在林政を担当しています。林家の方と話しをしていると、原木を生産はあまりしていないけれど、育林過程で下流域への影響を最小限に抑える施業をしていることが分かります。意識的にか、無意識かは個人差がありますが・・・。林業は国内において生産と言う部分では経済規模においてかなり小規模なものですが、育林など経済に乗っていない部分でも、社会的な配慮をしていると感じます。岐阜県では、かなり積極的に林内作業路開設において濁水を出来るだけ最小限に抑えるような指導をしているようですし・・・。
 森林と環境、森林と経済はある程度理解されているところだと思いますが、森林が影響している社会性については何らかの説明をして行く必要があるのではないかと考えています。
 日本経済において田舎の生産規模など微々たるものかもしれませんが、社会全体に及ぼす影響はかなり大きいような気がしています。
 生産活動は実際に減速していますし、がんばってみたところで日本経済全体への影響は微々たるものでしょうけれど、社会的な影響を意識して経済活動をしている田舎の住民がいることを改めて言いたくなりました。皆さん分かっているとは思いますが・・・。

「思いつき」で書いたテーマに、意外なほど皆さん、反応しましたね(笑)。
でも、田舎の役割を、もう一度ゼロから考え直す必要はあるかと思います。「田舎を守れ」「地方は大切」というフレーズは、「戦争反対」と同じように絶対真理かのように語られがちですが、何をもって田舎の価値と役割と見なすか、しっかり自覚しないと、どこかあやふやになる。

生産、効率、便利さ……さまざまな指標で都会に劣る中、対抗軸はあるのか? 女子大生に田舎への興味を持たせることができるのか(笑)。

某chで、散々叩かれました。個人的には都会も
田舎も関係ないと思います。ただ、林業の生産現場では、もう趣味と割り切らないと。余暇といわれればそうかも。
山菜取りといっしょっですね。。。木が育ち過ぎていますね、じゃ~私が刈ってあげますよ^-^v

女子大生に田舎への関心は持たせる事は可能かと思います。
ただ、現在の大学の授業では無理でしょう。
集中講義の形で、夏休みなどに山村や農村を訊ねるのが一番です。

ただし、ボラバイトといってアルバイトしながら北海道の酪農家に2週間とか、西表島でジャガイモの収穫作業に1ヶ月、あるいは休学し徳島の篤農家で1年間も農業体験する女子大生が出て来ていますから、関心はない事はない思いますよ。

いま、地方の農業も必死で体験学習の応募者をさがしています。私の大学にも、直接だれか木て下さいと案内パンフをもって担当者が来ました。
つまり、田舎が本当に若い人に来てほしいなら、大学にリクルートに来ないとダメでしょう。
山村も然りです。
田中さんが、時々漏らされるように、本当は来てほしくないと考えているのかと疑いたくなります。
今まで補助金付けで何とかやってきた生活に慣れた山村生活者には無理なのかな、と思ったりしてますが、いかがですか?

私は教育の現場にいて、女子大生達は真剣に考えていると思います。
中高年が田舎に住みたいというのとは、次元が違います。

言葉は悪いですが、本音ではヨソモノを迎えたくない田舎は、今後消えてしまっても仕方がないと思います。それは見捨てるのではなく、一つの選択肢だという意味で。彼らの意志として、消えていくということです。どうせ人口減少時代に、すべての集落を維持するのは不可能なのだから。

女子大生には期待したいところですが、そのためにも田舎の経済をなんとかしないとなあ。

そうですね。
田舎の経済を何とかしなくては、切実な問題ですね。
知恵を出し合い、うまく経済が回転する仕組みを考え出した田舎が生き残り、その他は消滅するのみでしょうか?

まもなく21世紀に入り、10年経ちましたが次の10年で世の中が少しは変化しないといけませんね。


やる気のない集落は消滅するのみ、という気は毛頭ありませんが、無理な活性化は、結局住民の負担ではないかという思いはあります。
一方で、まだ手をさしのべる余裕はあるはず。失われた「やる気」を、再びとりもどすことに、女子大生の力は絶大です(^o^)。若い女性が来たら活性化するのは、おじさんだけではありません(笑)。

 色々なNPOのリーダさんたちと一緒に遊ばせてもらってますが、大勢としては 今の退役世代には何も期待しない 子ども達が木や森を好きになるところまで戻ってやり直すんだ というのが多いように感じています。
 でも、老人と子どもの間には女子大生って手が残ってたんですね 気がつかなかった (^^;。

女子大生です。男子学生じゃないところがミソ。

今日、件のテレビ番組プロダクションから電話があって話したんですが、どうしても田舎暮らし=余暇にしたいようです。それなら、趣味としての農業(クラインガルテンとか)や、週末別荘暮らしを取り上げたら、と提案するのですが、それでは困るよう。
どうも企画段階で、余暇→田舎暮らし→失敗例という図式ができていて、それから外れられない。
かなしい番組です。

どうもテレビ番組を制作する側の思い込みや型にはまったストリーの展開にしたい、といのがおかしいですね。

デイレクターかプロジューサーか知りませんが、彼らの頭の中身が時代遅れなんでしょうね。

田舎暮らし=余暇、という発想自体アナクロニズムです。
一方的な見方です。

田舎の問題を解決する鍵は、女の子が住みたいな、いきたいなと思う環境を用意しないからではありませんか?

おじさんやおばさんを呼んでも活性化には繋がらないでしょう! 余暇を過ごしにくる人は関係ないでしょう!

ピチピチした若い女性が喜ぶ生活環境をキチンと準備している地域が成功すると考えています。

つまりは、女子大生を誘惑する環境づくりですよ!
田中さん!
一度、ブレインストーミングしませんか?
異業種の方、外国人も入れて、気楽な話し合いをしませんか! 2ヶ月に1度程度で。

テレビ局が時代遅れというより、忙しすぎて?企画を変更する手間を惜しんでいるんじゃないかと思いますよ。じっくりテーマについて調べて自分なりの意見を持つ余裕がない。企画を柔軟に動かすフレキシブルさもない。末期症状です(笑)。

ブレンストーミング、いいですね。単なる飲み会にならないよう、あくまで企画を出す会議。あ、当然出席者には女子大生はいるんですよね(^^;)。

田中様

私が顧問をしている自主ゼミがあります。
近くに、安い自然食レストランもありますから、京都市内においで頂ければ女子大生とのブレインストーミングの機会を準備できます。
田中さんは、その筋の方を数名ご準備下されば助かります。3〜4名ですかね。あくまで、飲み会ではなくて異業種交流会としますネ。

田中さんの都合で開きますから、ご都合のよろしい曜日とか日日を前もってご連絡頂ければ、こちらで女子大生に連絡致します。
また、本学の現代社会学部にも、環境教育のゼミをお持ちの先生がおいでなので、案内を連絡すれば、現代社会学部の3、4回生も参加できます。

まず、テーマを決めて予め女子大生に簡単に調べさせてから、会を開いた方が情報が一方的にならなくて良いかと思います。あるいは、その筋の方が知りたいテーマを教えて頂き、それについて話し合うのもいいですね。女子大生が関心のあるテーマとか。田舎や農業に関心のあるテーマとか。

実は、昨年の私の講義では田中さんが書かれた「割り箸はもったいない?」をテキストに使いましたので、その著者がくるよ、と言えば関心のある女子大生が数名(?)はあつまると思いますよ。

いま、大学の食堂で使用している中国産のワリバシを4月から数えさせていますから、関心は高いと思います。
それでは、本気になられる事を念じつつ(^|〜)


田舎を元気にするアイデアを出すブレーンストーミングなら、やはり田舎に関わる人が参加しないと、外野だけが騒いでいることになりますね。誰かよい参加者はいないだろうか。京都府農業会議などに参加者はいないだろうか。あるいは地域づくりを請け負っている団体・組織のメンバー。機会があったら声をかけてみましょう。案外、飛びつくかもしれない。
まあ、私は女子大生がいればいいけど(^^;)。

田中様

田舎を元気にするアイデアを出すブレーンストーミングなら、やはり田舎に関わる人が参加しないと、
もちろんです。

行政の関係者にぜひ一度声をかけて下さいませ。
もちろん、その中には女子大生も参加させてくださいね。
かたぐるしい会議ではなくて、美味しい物を食べながらおしゃべりをしながらできる形式にして頂く方が、女子大生には敷居が高くなくて助かります。

男性中心の会議だと、どうしても堅苦しい雰囲気と言うか内容になりがちなのが困ります。
適当なイベントをして、その後でお茶でもしながら話し合う、なんていうのもいいですね。

わが女子大には農業を志望する学生が少なからずおりますので、ご検討をお願い致します。

女子大生と語り合える、というと全国から参加者が集まるかもしれない……と思うのは私だけか(^^ゞ。

地元なら京都ですが、島根県の方もいらっしゃいませんか。「田舎ごこち」を訴えたらよい。

申し訳ありませんでした。
 コメントに気づきませんでした。

 8月1日ですか~
 楽しそうなので
 参加したいところですが
 とても、家族が許してくれるとは
 とても思えませんので
 残念ながら参加することができません。

 ぜひ『田舎ごこち』について
 語りたかったのですが・・・。

 『田舎ごこち』と木製パズルを持参し
 女子大生の皆さんに
 楽しんでいただくことができず
 非常に残念です。

 『田舎ごこち』の紹介ページにコメントいただいた
 高桑先生にも
 よろしくお伝えください。

島根には、今年中にまた行くことになりそうですよ。
島根の女子大生とも、合コン……もとい、開発会議を開きましょうv(^0^)。

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