08年度の木材自給率
3連休も終わったことだし、話題を林業に(^o^)。
2008年度の木材自給率が発表されている。
林野庁の「平成20年木材需給表」(用材、丸太換算)によると、昨年の木材自給率は24,0%になった。前年より1・4ポイント上昇している。4年連続のアップで、いよいよ自給率が4分の1に近づいた。半分近くがパルプ材のはずだから、実質2分の1と言えるのではないか。
たかだか数年で18%から6ポイントも上がったのだから急進と言ってよいだろう。しかも、注目すべきは木材の総需要量は7797万立方mで、前年より5,3%減少していることだ。
つまり、木材の需要は減ったのに、国産材需要が伸びているのは、実際の国産材消費量の減少が少なかったということである。言い換えると、需要減の多くは外材輸入を減少させて賄い、国産材は踏みとどまった感がある。
もくろん、以前に紹介した東北地方の統計のように、国産材消費量が伸びている状況までは行かないわけで、全体としては国産材も需要減だから、木材市場は冷え込んでいるのだが、マクロに見れば大健闘ではないか。
とはいえ、今後も需要減が続くなら、いつまで現場が持ちこたえるか。あるいは回復期に入った時に、増えた分を全部国産材で賄えるような状況づくりができるか。
ここは目先の変化に追われず、樹木の時間に合わせた対応をしてもらいたい。
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