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2009/07/04

某村の財政観

昨日は、終日某村に行っていた。この村は、合併を拒絶し、自らの村の生き残りを模索している。

そこで聞いた村役場の課長の話。

もともと合併協議会には入っていた。が、合併して効果を出すためには、それぞれの町村が、まず行政のスリム化に取り組まねばならない、と村長は訴えた。が、ほかの首長は、ほとんど関心を持たない。それで危険を感じて離脱した。

実は、この村では、その前より行財政改革に取り組み、それこそ職員給料を絞り、村の祭りも中止して支出を減らす努力をしてきた。そのため、ほとんど余裕がなくて新たな事業に取り組むこともできなかった。

当時、村の年間財政は約20億円。ところが、合併協から離脱した頃より小泉改革が始まり地方交付税交付金の削減が加速し始めた。そのため財政は、ほとんど15億円になったという。ところが、村長は「10億円までなら耐えられる」と言っていたそうだ。一方で、残りの町村で合併してできた市は、恐慌状態になったようだ。

そして、ここ1、2年。「なんだか余裕が出てきたんですよ。あれほど苦しいと思っていたのに、意外やお金が余る。おかげで新たな事業を始めることができる様子です」
そして、いろいろな仕掛けを行っている。今秋には、そのための第3セクターの株式会社も設立する予定だ。そこでは、村の資源を外に売っていく仕事を担う。

ちなみに今年の財政規模は、21億円。これには、景気対策名目でドカドカと国がお金をばらまいたためである。

「でも、このうち2、3億円は余計ですね。釣られて財政を膨らませても、すぐに萎むんだから大変になります。うちの村は10億円でもやっていくつもりでないと」

どうだろう。どこかの総理大臣に聞かせたい言葉ではないか。いや、すべての自治体が、こうした覚悟を持つべきだろう。余計と言われたお金をばらまいて、その借金の付けは誰に回すのか。

自分の任期中だけ安泰にいたいと思っている総理や議員、そして官僚には無理かもしれないが、本来国家の経営とは100年の計が必要なんですよ。知ってました?

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地域・田舎暮らし」カテゴリの記事

コメント

その借金の付けは誰に回すのか・・・
なるほど、デフォルト(債務不履行)もありかもですが。
富の集中→貨幣の流通量減→支出減、給料ダウンとか。
需給ギャップ50兆(?)を埋め合わせる政策は悪いとも思えません。日本の製造業の生産拠点が海外へ移転しています。それは、貿易赤字国に転落しつつあるようです→マスマス、お金が回らなくなる。
私も木があるところなら、日本でなくてもいいやという感じですかね。
ま、グロバリズムちゅうのですかね。
今年が覚悟を決める年になるのでは、というヨミです。

 地方公共団体の財政を現す指標があります。でも、それに惑わされてはいけない。あくまで指標なのです。標準財政規模は地方交付税特別会計予算すなわち地財計画で決まります。
 また、経常収支比率も担当の考え方で多少前後します。
 ポイントは、数値化で大枠を判断すると同時に、その内容を精査することです。その内容とは数値ではなくで、事業の内容のことです。予算要求時では遅い。財政担当者は、苦しいけれど、今の時期、すなわち決算統計の時点で積み上げの時に考えるのです。来年度以降のスケールを・・・。
 地方財政計画の内容も精査する必要があります。内容は過去の約束事が積み重なってきていますから、年々複雑に、純粋な標準の部分は減ってきているはずです。そうすると、やがてどうなって行くか見えてくると思われます。
 企画担当部署とよく相談をして、事業化を検討するとき、ポイントは、補助金がなくとも、交付税のルール分になくてもやる必要があるかどうか、後年度の経費予測はどうか、この2点でいいです。
 大きな市になると、調整が大変でしょうけれど、落ち着いてバランスを見極められるのは、財務担当者だと思います。

自治体は、みんな苦しい苦しいと言っているけど、支出はまだまだ絞れると思っています。ただ絞るところを間違えてはいけない。削りやすいところから削ってはいけない。削るべきところから削るのです。その点を勘違いして、苦しんでいる自治体が多いよう気がします。

問題は2つ。今銀行の有効な貸付先がない。国債が一番安全なのでは。つまり借金(国の債務)に対してその債権は間接的に預金者といってもいいのでは。借金のつけもあるけど、かたもある。
で、重要なのは補助金でも”ばらまき”でも
末端には行き渡らない。公共工事でも
発注者→(コンサル)→元請→下請→孫請
3割抜いて下へ回すのが慣例ですから、一番下は地獄ですよ。
林業関係の補助金でも山主に行くだけで
現場作業員には全然意味がありません。
おかげで、全然苦しくないw
小泉改革はワナと言われていますよ、地方を切り捨てるための。ま、いい試練ではないかと
思いますけど。
世の中、この不況を実は喜んでいる人たちが
いるってことですよ。

この不況で、もっともウハウハなのは、全森連だそうです(~_~;)。

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