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森と林業と田舎の本

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2009/08/26

上原巖氏の講演

Photo今日は、奈良県川上村の「森と水の源流館」主催のシンポジウムに出かけてきた。

                                                  

昨年度は私が講演・対談を行ったのだが、今年は森林療法創始者の上原巖氏が講演を行う。これは聞き逃せません。

始まる前に挨拶したのだが、その際に「森林療法と森林セラピーの違いは話しますか」と聞いてみた。返事は「ええ、少しは」だった。

言いたいことは山ほどあれど、さすが人柄、オブラートに包んだように話すんだろうな、というのが私の想像だった。

さて、講演が始まると、なんと初っぱなから「森林療法の経緯」を話しだした。どのように森林療法がスタートして、どんな風に進展していったか。そして森林セラピーが突如として?登場したこと。
それまでは、細々ながら医療・福祉の見地から研究を進めてきたのが、セラピーと名を変えると村おこし、地域活性化策が主体となってきたこと。そして活性化策となると、お金が動めくこと……。

う~ん、すごい。私なんかよりズバリと本質をつくではないか。

そして森林セラピー基地でも、うまく行っているところとうまく機能していないところの差もスバリ指摘した。しかも、「会場には、森林セラピーで村おこしを考えている方も多いでしょうね」と釘をさす。いやはや、強烈である。
こうした話が、全体の3分の1に及び、それから本題? の森林療法に入るのである。

なお、これは内輪で聞いたことでもあるが、彼は森林療法と森林セラピーを分けているだけではない。森林療法の中でも分裂が起きているのだ。まさに森林療法を医療として取り組む側と、生業としたがる人の側に。

しかし、よかった。私は久しぶりに観客側に回ってのシンポジウムだったが、感動した(^o^)。

上原氏の話し方は独特である。その抑揚は、個人の癖なのか、あるいは。カウンセリングの技術として身につけたのか、催眠効果があるように引き込まれる。 よくいるプレゼン名人のような流暢なしゃべりではなく早口でもあるのだが、ストンと理解が胸に落ちる。
さらに質疑応答では、かれは壇上から下りて会場を歩いて質問者の側まで近づくのだ。大勢の会場で手を挙げにくい人への配慮だろうか。これはたまりません。私もやってみようかな(~_~;)。

ここんところ原始クナイプ療法だ、フラワー療法だと、アブナイ系を紹介してきたが、ようやく王道であり本物に触れることかできた気分。

実は、東京の某テレビ局から割り箸に関する番組を作るから出演してくれないか、という依頼があり、その収録日が今日だった。しかし、「先約があります」と断っての参加である。でも、こちらを優先してよかったかな。

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森林療法・森林セラピー・木育」カテゴリの記事

コメント

上原先生には私もお目にかかったことがあります。本当にやわらかな物腰で、セラピストとして最適な方ですね。
森林セラピーは「地域振興」のために作られたようなシステムだから、地域おこしをしようと考える人が多いのは当然と思います。でもだから悪いとは私は思いません(私も地域振興に利用しようとしてる立場だから)。本来の「森林のもつ癒しの力を療養に生かす」というのを忘れなければいいんじゃないでしょうかね。その本質をほったらかしにして「なにやら儲かりそうだ」という人がイヤなんでしょうね。

おはようございます。
きちんと考えている方に出会うと、嬉しくなりますね。
でも残念、田中さんを見られなくなった。
次の機会には是非出演してくださいね。
そして前もってお知らせ下さい。

私も、森林療法は地域振興に利用できる、と思っていたクチです。今も、それで地元が潤い、住民が元気になるならいいと思ってます。
ただ、森林セラピー基地はダメですね。潤うのは地元ではなく中央の怪しげ系人脈だけ。(上原さんから聞いた裏話はスゴイよ。)

ちなみに9月19日は、なんと渋谷のパルコに呼ばれています。そのことを紹介したら、ある女性に「一番似合わないところですね」と言われた(~_~;)。当たってるけど。

上原さんのお話を以前聞いたことがあります。
確かに独特の雰囲気と話し方ですね~。

聞いている人の警戒心を解いた上で、穏やかになんだけれど核心をついたことを言ってました。

流暢でないところが、耳を澄まさせる要因かも。
無防備になったところに語られる言葉は、心に入るんだと思います。

そして、確かに少しずつ移動して話していました。

最初に自分の警戒心を捨ててますね。多分。

徐々に近づいてくる感じというか・・・。

野生動物を手なづける時は、こんなか?
熊(♀)的には、危険・・・・。

野生の熊(♀)さんは、上原さんに危険な臭いを感じ取りましたか(笑)。

穏やかに見えて、内実は剛健なのかも。

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