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森と林業と田舎の本

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2009/08/19

森林療法で自己啓発?

森林療法・セラピーについてのタレ込み情報があった。

それによると、某セラピー基地の地域で開かれたセミナーでは、講師が「受講すると店の売上が伸びた!」という事例集が配ったそうだ。

??? なので、その講師について少し調べてみたら、結構有名人らしい。本も書いているし、テレビも多数出演。森林セラピーのガイドほか様々な自然ガイド? 自然療法ガイド? をしているようだ。
ところが、彼のセミナーでは、癒されたうえに、仕事がバリバリできることを宣伝しているのだ(@_@)。受講後は、身体からやる気のオーラが漂うらしい(笑)。しかも、一度や二度ではなく、繰り返しセミナーに参加すると効果が出るとしている。

これって、自己啓発セミナーじゃないのか?

精神修養セミナーともいうが、性格を変えてやる気を出させたり、前向きに人生を歩けるようになる、というのが売り物。一部に心の癒しも含むらしいが、基本は「殻を破って、新しい自分に生まれ変わる」ことである。特定の刺激を与え続けることで脳内麻薬を発生させて、別人になった、と勘違いさせるものだ。
以前はよく会社の社員研修にも使われた。しかし、いわゆるマインドコントロールや洗脳に近く、神経をおかしくする人が続出したうえ、主催者は、中毒(依存症)になった受講者を高額のセミナーに勧誘し続ける(また本人も抜け出られない)有り様になった。そのため社会問題にもなったのである。

加えて、セミナーの内容がオカルトぽくなる傾向がある。また宗教的になることも多い。もちろん、お金儲けが一番の目的であるが。一時期、成田のミイラ事件で有名になったライフスペースも、この自己啓発セミナー団体だった。

どうやら、この種のセミナーと森林療法を合体させようとしている動きがあるらしい。

とくにセミナー講師を生業とすると、いかに世間の耳目を集めて客を増やすか考えないといけない。勢い流行を追いやすい。その時々の人気の癒し要素を盛り込んだメニューを作りたくなるのではないか。

精神系のセミナーは、一歩間違えると非常に危険なものなのだが、それが森林療法の世界にも侵入しているとは。しかも、森林セラピーともなれば、たいていお役所がらみ。つまり公的な機関が、後押ししていることになる。

そう言えば、以前には森林総合研究所の報告書として、森林のマイナスイオンを測定(^^;)をしている論文を見せていただいたことがある。ようするに森林療法の効果を説明するのに、当時流行りのマイナスイオンを利用したのだろう。今や、まったく流行っていないが……。いずれにしても、林野庁系団体もオカルトに手を染めていたわけだ。

心を穏やかにする療法が、「心を強制的に入れ替え、別人になることで悩みを忘れる」方向に向かってどうする。

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森林療法・森林セラピー・木育」カテゴリの記事

コメント

やはり、そうなりましたか!

心配していた通り、森林療法を金儲けに活用?する輩が出てくるのも時間の問題だと思いました。
上原さんが脱退して新しい会を始めたのも、お金が絡んだ森林療法かどうかで意見が分かれたのではないでしょうか?

まだ、まだ多い胡散臭い連中がこの森林療法を使いお金儲けを始めると、折角軌道に乗りそうな真面目な森林療法活用地域にも少なからぬ影響が出てくるものと考えられますね。

医学的な証拠を、少しずつ積み上げて科学的な療法として確立しないと、このような自己開発セミナーに悪用される事例が出てくる可能性が高いですね。

大変困った事ですが、日本的な現象ですかね?
本場のドイツでは事態はどうなっているのでしょうか?お教え下さいませんか?


やっかいなのは、医学的なエビデンスを集積して、科学的な療法にすると主張している森林総研が、マイナスイオンを測定していることですよ(笑)。彼らが、オカルトに導いている張本人かもしれない。
そうでなくても、その手の手合いは、科学なんて気にしませんから。自らの道を歩むでしょう。

ちなみに森林療法は、日本独自と言ってよいもので(日本から韓国には伝播していますが)、ドイツにありません。よく森林療法の先駆とされるクナイプ療法は、森林療法とまったく違います。どちらかというと水療法です。森歩きは、あまりしません。こちらは政府認定のクナイプ医師がいますけど。

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