無料ブログはココログ

本の紹介

« 2009年8月 | トップページ | 2009年10月 »

2009年9月

2009/09/30

田植え体験学習の真実

ある取材中に知った真実。

そこは大都市近郊の農村地帯。雑木林と棚田が折りなすのどかな里山風景が広がるが、農業は不振で、米を作ってもたいした収入は得られない。
そこに持ち込まれたのが、農業体験事業だ。都会の子供たち、いや大人も含めて田植え体験をしてみたい、というのだ。それは結構、多少の礼金が払われるし……。

田植え機を使えばすぐに済む田植えも、子供たちが水を張った泥の水田に入り、手植えをする。指導も大変だけど、農業の大変さと大切さを身をもって学び、同時に自然を体感する機会を与えるために自分の田んぼを提供するよ……というのは、建前(^o^)。

実際は、次々と田植えをしたい団体がやってきて、それを受け入れるのが結構な事業となったのだ。米づくりを教えるのも慣れてきたら楽しい仕事になる。礼金も重なれば、悪くない収益源だ。

問題は、使える田んぼはそんなに広くないこと。もともと狭い棚田である。何百人も毎日毎週来られても、田植えするほど水田はない。

そこで行うのは、田植え体験が終わると、その稲苗を引き抜くこと(^o^)。引き抜かなくても耕運機で水田をもう一度かき回せばいいか。
そして次の団体が来たら、また植えさせる。これを毎日繰り返しているのだという。

うまいなあ(笑)。

これを林業でもできないか。人工林はたくさんあるが、森林ボランティアと自称する人々がやりたがるのは人里に近くて傾斜もなだらかな場所だけだ。近くにトイレもないといけない。

そんな山を、林業体験用に提供する。でも、

植林した後に、またそれを引き抜く……のは、大変だ。山は広すぎる。
あるいは間伐した後に、またつなぐとか(^^;)。ムリだわ。

まあ、林業の場合は、そんなに希望者が殺到しているわけでもないし、必要ないか。
でも、木材を生産するためでなく、体験用の森を作るのもいいかもしれない。

2009/09/29

割り箸の本当の敵

昨日、取材中に携帯が鳴った。割り箸業界の関係者からだった。

割り箸を樹脂箸に代える外食産業が後を絶たないそうだ。
それで、割り箸と樹脂箸のCO2排出量を出せないか、というのだ。

これは難問だ。そんな研究・試算している学者はいないだろうか。直接、割り箸や樹脂箸の数値を計算していなくても、割り箸の原料量や製造方法、流通経路などを伝えれば計算してくれる人はいないか。そして、樹脂箸の原料、つまりプラスチックも同じように計算できる公式を開発いないものか。

世にウッドマイルズを普及させようと頑張っているNPOなどがあるのだから、協力してくれないかなあ。

さて、その後昼食に入ったのは、中華のチェーン店。だが、ここでも置かれていたのが樹脂箸だった。ラーメンも出す店で、つるつるのプラスチックの箸かよ。世の中の流れは、本当に割り箸を駆逐する方向に進んでいるのだろうか。

外食産業が樹脂箸を使うのは、表向きの環境対策ではないことはあきらかだ。マジメに考えれば、石油製品が木材より環境によいわけがない。単に割り箸のコスト比較によって樹脂箸を選んだにすぎない。本当は樹脂箸は洗浄過程があり、そこに人件費が増す要因があったのだが、この不況下の雇用情勢は、サービス残業を厭わない人材が簡単に雇えるのだろう。

いまや、割り箸の敵は、塗り箸ではない

また一部で展開される国産割り箸と輸入割り箸の区別も意味ない
中国で作られている割り箸が森林を破壊しているということはなく、それを攻撃しても国産割り箸の需要を増やすことにつながらず、むしろ割り箸全体のシェアを下げる。かといって塗り箸に移行することもほとんどない。ひたすら樹脂箸の跋扈を推進していることになる。

輸入産割り箸も、木製の塗り箸も、割り箸の敵ではなく、いずれも木工製品仲間である。本当の敵は、石油から作られた樹脂箸だ。

それを撃つには、CO2排出量を指摘するのも一つの手かもしれない。誰か、比較できるよう数字を出せる人、いませんか。

ちなみに、10月11日に、塗り箸のメッカ、福井に乗り込み、割り箸の話をしますsmile

2009/09/28

タイトルの力

記事の執筆、もしくは講演の際には、まずタイトルを考える。

意識するのは、読者(聴視者)の脳にひっかかりを作る言葉だ。スルリと聞き流すタイトルではいけない。中身がわかったような気になる言葉がほしい。

よく素人がタイトルを考えて、内容の要約になったり、建前の標語になるケースがあるが、これでは目にした人の脳裏に何も残らない。タイトルというのは、記事のデザイン力と似ている。デザインがよくなければ、商品を手に取らない消費者が増えている。逆にデザインがよければ、機能が同じ商品の5倍の価格でも買う。そしてタイトルにも消費者を左右するそれだけの力がある。

タイトルの付け方は、若い頃に少し勤めた夕刊紙で鍛えられた。この新聞社では、記者とタイトルを付ける整理部が分かれていず、紙面のタイトルも記者が付ける。いや、それどころか「タイトルを読んだら、中の記事を読まなくてもわからせるように付けろ」と、記事よりも重きを置いていた。なにしろ夕刊紙は、駅売りが勝負。タイトルでいかに買わせるか、が最大の関門だからだ。

たとえば今なら「イケイケドンドンの鳩山政権の3つのアキレス腱と、墓穴を掘りかねないアブナイ閣僚の面々」なんて付けてしまいそう(^^;)。読みたくならない? 内容は、タイトル決めてから考えるのだけど。

だが、こうしたタイトルを好まない人も少なくないのは事実。とくに講演で私の付けたタイトルを変えてくれという主催者側が、結構いる。
以前「森は本当に必要か」なんてタイトルにしたら、幾度も幾度も「これでいいんですか」と電話がかかってきたことがあった。
そして、タイトルを変えてくれ、頼まれるケースもままある。たいていつまらなくなる(-.-)。

実は、現在も遭遇している。

森林環境税をテーマにしたシンポジウムだというから、「あなたは森にお金を払いますか」と付けたら、もう少し減速を、という依頼がきた。

これでもスローボールなんだけどな。本当は森林にジャブジャブつぎ込まれる税金をおびやかす3つの罠と、鳩山政権の農林政策が決まる裏事情なんてやりたい(^^;)。これなら満員御礼間違いなしだ。

2009/09/27

民主党政権の林政方向性

そろそろ民主党政権の林政の方向性を推測したいと思っているが、実は何も手がかりがない。

だって農水大臣に赤松広隆氏、副大臣に山田正彦氏と郡司彰氏(参)という陣立てでは、何も林業とのつながりが見えないからだ。

せめて農林水産政務官には……と期待していたが、就任したのは佐々木隆博氏と舟山康江氏(参)。また衆院農林水産委員長は筒井信隆氏。ちなみに参議院の農林水産委員長は、平野達男氏。

いずれも林政に関わった経歴がない。大臣なんか、農政にも縁がない。どちらかというと、農民運動の経験者が多く、赤松大臣の引きを感じさせる。船山氏は、元農水省職員だが、まだ当選一回だよ。

林政に通じている議員は結構いるはずなのに、まったく入らなかったことを考えると、農水省は完全に農政シフトで、林政には目が向けられていない。おそらく農家の戸別補償制度を作り上げることに絞り込んだ人選のように思える。

もちろん林政につながるような発言も誰からも聞こえて来ない。つまり人事からは、今後の林政の方向が見えないのだ。

では、マニフェストはというと……自公政権の行っていたものと違いが見つからない(^^;)。

まあ、当たり前だ。民主党のマニフェスト作成に関わったのは、自公時代の推進者と同じ人なのだから。(・_・)...ん?  おっとっと(^x^)。

ようするに変化ないということか。ただ林業関係の補助金は、一括交付金になったら、林業に回すかどうか自治体が決めることになるのかね。

2009/09/26

八ツ場ダム報道

鳩山政権になって、今一番注目されているのが、八ツ場ダムの建設中止問題ではなかろうか。前原国交大臣が現地視察したとか、連日ニュースだけでなく、ワイドショーでやっている。とくにワイドショーの力の入れ方が大きい。

面白いのは、その報道スタンスがみんな同じこと。

登場する住民は、八ツ場ダム推進派で、ダム建設中止に異議を唱える人ばかり。しかも、かつては建設反対派だったが、泣く泣く建設に同意して新しい生活を始めよう……としていた矢先に政権交代をして建設中止するなんてケシカラン! と繰り返している。
また工事がストップしたら、仕事がなくなるという建設現場の声も頻繁に出る。それらの映像をニュースもワイドショーもこぞって使っている。

なぜ、同じダム推進派ばかりがマスコミに出るのか。おそらく、彼らの苦吟する姿が、抗議する姿が絵になるからである。さらに民主党政権が困っている様子も面白い。判官贔屓?いや、単に絵になるからである。
ダムを建設する理由は、雇用対策か景気対策だったのか? ダムそのものの必要性はあまり言及されない。それに群馬県そのものが民主党の圧勝で、その点からもダム反対派が多いことになる。まあ、ダムのできる土地は群馬5区で、自民党の中身空っぽの世襲議員が当選したけど。

だけど、おかしいなあ。選挙前にも八ツ場ダムを取り上げる特集は幾度もあって、その時は建設反対している人ばかりが出ていたのに。彼らは、今どこにいるの? あの時は、ダム推進派なんて、ほとんど小さな扱いだったよ。
あの時は、反対派の言い分が絵になったのだ。無駄な公共工事とごり押し自民党の構図を示すのに便利だったからだろう。

多くのマスコミの報道スタンスが常に一方に偏るのは、何も報道者全員がその立場に共感・支持しているからではない。単にオイシイ絵があること。他社の報道していた視点に追随した方が楽なこと。それだけだ。新しい視点から番組を作るのは、かなり労力がいる。

なんでこんなことを書くのか。

ゴルフ場も、同じだったからだ。派手な反対運動があり、赤い水が流れる沢がある。農薬に過敏に反応する市民も多くて、視聴率を取りやすい。そして深く考えることを面倒がるニュース記者がいる。

今のニュースを見ていると、あの頃をまざまざと思い出した。

そして、今はゴルフと言えば、石川遼クンに声援を送る。

八ツ場ダムが完全に中止されたら、その決断がまた絵になる。その時は鳩山さん、前原さんに声援が送られるだろう。

2009/09/25

木製スツール

渋谷パルコの写真展会場に置かれていたスツール。

20090919                                                

なかなかオシャレだろう。スギ材を集成して、表面は手作り感を出した削り方をしている。またスギ材は柔らかいので、圧密加工しているそうだ。

やはりな、東京はこんな商品が開発されて、また売れるんだよな。

と思ったのだが、値段を聞いて仰天。

なんと一脚6万円! 

ちょっと暴利……じゃない? 販売者が暴利をむさぼっているとは言わないが、加工賃だけでは高すぎる。少数生産のためだろうか。それとも、デザイナーが「作品」として作ったので、高くなったのだろうか。

さすがに主催者側も「高すぎる」と言っている。とはいえ、4脚で24万円かけたわけだけど。

スツールそのものもは、切り株なんぞで簡単に作れるものだ。その場合は、原材料で1000円もしないだろう。だが、時間がたって乾燥すると、割れが入るかな。それだって、塗料で防ぐ手だてもあるし、そこまで高くならないのではなかろうか。

せっかくいい木材製品なのにな。この値段ではデザイナーの名前入りで売るような特殊な品になってしまう。それでは需要が限られる。せめて1万円前後にできないか。さもないと「売れる商品」にはならない。数が売れなければ、森林に対する影響も少ない。

                                                                                                                           

ちなみに、国産ヒノキの間伐材でつくったケータイ「TOUCH WOOD」が、発表になった。
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0909/24/news063.html

まだ試作品だが、ほしい(^o^)。これも、「more trees」プロジェクトで作られたものだ。

また、こんな木製ダンペルも発売されている。結構売れているそうだ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyoguide/amuse/uresuji/CK2009091902000205.html

木製だから、あまり重くないだろうが、むしろその方が気軽な運動に使えるのではなかろうか。こちらは安い(^^;)。

こうした数の出る木材商品を開発してほしいね。

2009/09/24

未訪問の土地

これまで全国各地、いろいろなところを訪ねたが、果たして訪れたことのない都道府県はあるだろうか……。

そんなことを考えた。訪れると言っても、この際だから仕事かプライベートかはこだわらないことにする。期間も考えず、とにかく私が生まれてからこれまでに、足を踏み入れたことがあるかどうか、を考えてみた。

まず近畿圏6府県は当然全部行っている。中国地方の5県もかなりの回数訪れている。四国も1周したことがあるし、4県とも訪問回数は多い。東海地方は住んでいたこともあるし、三重県も含めてクリア。中部内陸、北陸も全部歩いて泊まった。九州だって住んでいたし、その後7県とも頻繁に訪れている。そして北海道はある。沖縄もある。

とすると、問題は東北か。しかし、学生時代に東北一周の旅をしているんだな。もちろん仕事でも足を運んでいる。あえて言えば、秋田県は近年足を踏み入れた記憶がない。が、とりあえず6県ともクリア。

さて、残るは関東だ。東京、埼玉、群馬、神奈川、みんな行った。栃木も昨年宇都宮で餃子を食ったぞ。茨城……ないか。いや、学生時代に筑波学研都市を訪れたっけ。ほかにも鉄道で縦断した記憶がある。

あ、もしかして千葉……。千葉は行ったっけ? それが、ない。ディズニーランドにも行っていない。九十九里浜も知らない。

もしかして、私が訪れていないのは千葉県か??

まあ、冷静に考えれば東京在住時代に東京から少し越境したことはあるように思う。また成田空港から海外に飛び立ったことも幾度となくあるから、千葉県にまったく足を踏み入れていないとは言えない。が、仕事など何かはっきりした用があって、千葉を意識して訪れたかと言われると疑問符が就くのである。

なんと、意外なところに穴があったではないか。これは、なんとしても踏み入れよう。

そう思って訪れたのが、連休中のツリーハウスのある南房総なのあった。

それでも、取材を済ませたら、その日のうちに東京にもどるはずだった。ところが、「昼飯食っていけ」「晩飯食っていけ」「泊まっていけ」「酒を飲もう」「朝飯食っていけ」「昼飯食っていけ」と次々と繰り出される言葉にからめ捕られ、動かざること山の如し……で、翌日午後まで居すわってしまった。「もう一泊して行け」の声に、さすがにマズいと、なんとか移動したら、渋滞に突入して酷い目にあった。ともあれ、これで私は千葉に足を下ろした千葉通だ。

さあ、これで全国制覇したぞ。

2009/09/23

林業マンガの原作

渋谷から向かった、南房総。

某森の中では、6家族がツリーハウスづくりを行っていた。

取材を終え、私はその日のうちに東京まで戻っておくつもりだったが、「泊まっていく?」という声につられて、ウンと応えてしまった(笑)。それであてがわれた宿所が、ツリーハウスである。翌日は東京で人に会うつもりだったのだが、相手にキャンセルされ、身体が空いていたのだ。

たき火を起こして晩飯づくりを手伝いつつ、夜は火の前に座って酒を飲みだす。最初は子供が走り回って賑やかだったが、順次眠りに就き、いつしか4人に。みんな、同年代であった。この年頃は、酒にいやしい(^^;)。

その一人は、少年マンガ誌の編集者だった。「巨人の星」の最終回の話から盛り上がり、筋書きの展開に話は広がる。やっぱり挑戦とライバルの壁を乗り越えることが、少年マンガ永遠のテーマなのである。そして、最近は農業が題材になりつつあるそうだ。

だったら林業を題材にマンガを作って、一気に林業をブームにできるぜ、ということから、みんなストーリーを考える(^o^)。そのマンガを原作にしてジャニーズ系のアイドルを使ったドラマになることが、ヒットの王道だ。よし、やろうやろう、ということになった。

まず提案したのは、 「チェンソーアートの虎」。
都会の若者がチェンソーアートに魅せられて、「チェンソーアート虎の穴」で修行を積み、技術を磨く。そして大会に出場しては、ライバルと死闘を繰り広げるのである。時に壁にぶつかると、また山に籠もり、ヨーダのような仙人に教えを受けて、秘儀を学ぶ。そして、見事ライバルを打ち破るが、次の大会には、さらに神業を駆使した作品を作る猛者が現れる。

時に宙に投げ上げた丸太をチェンソーで真空切りして見せたり、丸太の間を走り抜けながら次々と作品を完成させる超人が登場。また長さ2メートルもあるバーを操る巨人がいるかと思えば、割り箸に微細な彫りを入れて見せる天才が現れる。
とうとう世界大会では、直径2メートル、長さ10メートルの巨木を彫刻するのだ……。

これで「勇気、挑戦、勝利」の少年マンガの定番を押さえながら、新境地を開けないか。

林業そのものをテーマにするストーリーも考える。題して「林業やろうぜ!」。
都会の少年が、父の遺言を頼りに山村に移り住み、成り行きで林業を学ぶことになる。その過程で、植林や下刈り、伐採・搬出の山の技術を身に付ける。巨木を自由自在の方向に倒す技とか、信じられない早さで木に登る技、木から木へと飛び移る技。常に超人が現れ、彼らに挑戦していく。壁にぶつかると、最奥の集落に一人住むヨーダのような仙人に秘儀を学ぶ(笑)。やがて、村に隠されていた森の精霊の秘密を知ることになる……。

かなり酔いが回っている(笑)。

もっと地道に、山の生活をエンジョイするストーリーの方がいいかなあ。「山里の星」
勇んでIターンした若者が、山仕事の間に山菜取ったり、ヘビに驚いたり、空の星に感動したり。自分たちで水道引いたり小屋を建てる喜びを知る。獣害問題とか、過疎地の医療の問題も取り上げる。時に田舎の人間関係や因習に触れて悩み、理不尽さに愕然とする。が、その時現れたヨーダのような仙人に山の哲学を学んで……(笑)。

もし、いつか少年マンガ誌に、林業をテーマにしたマンガが連載されたら、このときの議論が参考になったと思ってくれ。ホントか?

2009/09/22

東京の風

渋谷パルコの講演を終えた。

場所は写真展会場の一角を使ったこじんまりしたものだが、参加者との距離が近いだけにゆったりとお互いの顔の見える話ができたことがうれしい。
話は、日本の森林は人が作ったという過去・現在の話から、森林療法のような未来の可能性まで俯瞰したものだが、意外や質問には、日本の林業の行く末など、結構専門的というか、ハードな話題まで。まあ、ガングロ娘はいなかったけど(笑)。

でも、東京の地ビールを差し入れてくださる方もいて(花姥さん、ありがとうこざいます!)、楽しめました。

やはり「ああ、ここは東京だなあ」と感じることが多かった。場所が渋谷、それもパルコということや、主催者が広告やイベントなどの業界が絡んでいることも関係しているのか、地方で行う場合と反応やムードが違う。

たとえば会場では「国産材で家具を作る事業を始める」という人もいた。かなり具体化させているようだ。また、デザインや広報の重要性がすぐに理解してもらえる(というより、主催者側はその世界の専門家揃い。釈迦に説法だ)。

終了後に関係者と少し一献傾けたのだが、その際に割り箸の話になった。すると、すでに日本の割り箸生産量を調べた人がいる。「事態を変えるには、5億円くらいで新工場を立ち上げるしかないのではないか」という話になると、「5億円くらいなら」とみんなうなずく。そして「知り合いの製紙会社の敷地の一部を……」といきなり具体的になる(^o^)。地方では、億という単位で出た途端、夢物語になるのだが。

同時に、国産材を商品化する難しさも経験したようだ。国産木材業界には、通常の日本と違ったビジネス慣行?(よーするに注文したい量が買えないとか、納品日がいい加減なんてケースなんだけど)が根付いていることにびっくりしている。

この差をどのように埋めるかが課題なんだろうな。

2009/09/20

今夜の宿

今夜の宿
今日は渋谷から千葉の山の中へ移動。
で、今夜の宿はツリーハウスだ。

2009/09/19

農林水産副大臣に山田正彦議員

農林水産副大臣の一人に、山田正彦議員が任命された。

先に、農水大臣に??? を付けたから、副大臣に注目していたが、今度は農政の専門家ど真ん中、という感じか。それに漁業もうるさい……いや、詳しい(^^;)。なぜなら長崎出身で、選挙区は五島列島など離島地域だからだ。そして党の農林漁業再生本部長である。

林業関係は、あまり目立たない。長崎は林業県でもないし。が、それなりに勉強しているのだろう。というのも、私は一度お会いしたことがあるのだが、それが京都府日吉町森林組合だったからだ。ここの視察団に参加していたということは、林政も知らないはずがない。

ただ、私にとって、全然別の意味で記憶に残っている。

というのは、数年前、仕事が減って非常に困窮している中、あえて自腹を切って五島列島のさらに離島・黄島にカメラマンを連れて行った。冬である。福江島から、小さな連絡船に乗る。実は20年前にも訪れていた。だが今やこの島の人口は、50人を切っていた。平均年齢は70越えているんじゃないだろうか。ここで取材したいテーマがあったのだ。しかし訪れた日は嵐が訪れていて……。

そんな思いで取材したのに、肝心の記事を載せてくれる媒体がなかった。いろいろ雑誌に声をかけても色好い返事がない。わずかにビーパルに小さく紹介された程度。これでは、旅費丸ごと赤字だ……。何より、発表舞台がないというのは精神的にきつい。

それでも、とうとう掲載してもらったのが、雑誌「島へ!」だ。ご存じだろうか、海風舎という会社が出版している島の情報誌である。
http://www.kaifusha.com/

この雑誌、島の情報誌と言っても、実は旅行雑誌ではない。たしかに旅に役立つ情報も載せているが、よく読むと、旅人向きというより、むしろ島を応援する雑誌だ。島おこし雑誌と言えるのではないか。

そこに記事は掲載されて(原稿料はしれていたけど(^^;)、私の思いは、ようやく消化できた。

で、話はもどるが、この「島へ!」を創刊したのが、山田議員なのである(^o^)。今も社主なのかな。もちろん編集長は別にいる。そう言えば、当人も小説を書くなど、執筆にも意欲的。

ともあれ、私は、このことで山田議員を評価している\(^o^)/。

彼は農政通、水産通であるというだけでなく、辺境地に関心を向けている一人だと感じている。つまり林業ではなく、地域づくりの視点から、今後を見守りたい。

2009/09/18

“more trees” チャリティ写真展

明日の講演会ですが、事務局からプログで告知しておいてくれ、と頼まれましたので、アップしておきます(^o^)。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

パルコ40周年記念、“more trees” チャリティ 写真展
「TOUCH WOOD」にて
9月19日(土) 17:00 - 18:30
にトークショーをします。

場所は渋谷パルコパート1・6F「PARCO FACTORY  パルコファクトリー」
入場は、森づくり参加料500円(税込)をお支払いいただければ聞けますが、
入場が多数予想されますので、下記までご予約ください。
03-3477-5873(パルコファクトリー)

詳細は
http://www.touch-wood.jp/
まで、

※受付開始(電話受付可)整理番号を発行致します。
03-3477-5873(パルコファクトリー)
※トークイベント開催日はイベント準備の為、開始30分前に一時閉場、15分前開場。
※入場は整理番号順とさせて頂きます。
※混雑時には、入場を制限させていただく場合がございますので、 ご了承下さい。

文春の書評 

早くも『ゴルフ場は自然がいっぱい』の書評が出た。

週刊文春である。ただし、短評。

200909171448                                                 

短い、なんて文句を言うつもりは毛頭ありません(笑)。

本当に有り難いのだ。なったって、出版から1週間以内である。

通常の書評は、出版してから評者の手に渡って、読んで練って、執筆すると、速くとも1カ月以上先になる。が、近頃の書店事情は、新刊書は1カ月も店頭平積みすることは少ない。次々と新刊が出るからだ。

つまり、書評が雑誌・新聞などに載ったころには、店頭では見つけにくくなっている確率が高いわけだ。
その点、短評でも1週間というのは、非常に有り難い。

この記事の後に、筑摩書房の広告(16日)が新聞に掲載された。

2009/09/17

鳩山内閣のサプライズ

ようやく民主党政権・鳩山内閣が始動した。

昨日の大臣任命は、ほぼ順当というか、想定どおりというか、意外感のない、これまで下馬評に上がっていた人を得意分野、専門分野に当てはめた人事と見ている。

その中で、もっともサプライズだったのが、農林水産大臣だ(^^;)。赤松広隆氏なのである。

なんで? この人が? 頭の中に???マークが渦巻く。

赤松氏は旧社会党出身で、かつてのホープだが、どこをどう見ても農政と接点が見当たらない。せいぜい社会党書記長時代に、米の関税化(ようするに輸入容認)案を出して批判されたくらいだ。ましてや林政に対する発言は、ゼロと見てよいのではないか。

マスコミは、今のところこの人事に目を向けていないが、何か意図があるのか。それとも党内バランスを考えて、何か役職を与えようとする中で、テキトーに埋め込んだのか。いやいや、表に出ないところで、赤松氏は農林政に対する意欲を示していたのか……(ないだろうなあ)。

政策的には、民主党マニフェストに沿って、たとえば農家の個別所得保障をいかに実行に移すかが課題で、自らの政見はなくてもよいのかもしれない。党内手腕があればいいと考えたか。でも、官僚を距離を置こうとすると、よほどの知識はいるはず。政策的なことは副大臣、政務官に期待するのかもしれない。

もっとも林政に関しては、私は自民党と民主党の差をほとんど感じていない。だから、目立った「政見交代!」の息吹は感じそうにないなあ。

2009/09/16

産地よりも樹種の鑑定を

毎日新聞によると、ここから本文です。現在の位置は独立行政法人森林総合研究所では、木の原産地を科学的に特定する研究をしているという。そして、産地偽装や違法伐採を調べようということらしい。

方法は、木の年輪部分の炭素の同位体を測定するもの。雨の多い年に育った部分は「炭素13」が少くなり、雨量が少ない年は多めになることを利用するらしい。そのため、ベイマツの年輪の「12」と「13」の比率を分析し、約100年間の変化パターンと、各地の降水量記録と比べている。

ご苦労さま、といいたい。

でも、これでわかるのは、実際の産地周辺150~300キロ程度だったという。当然、国境付近や年輪のない木、同じ国内でも気象条件の違う地域だと無理。

産地偽装や違法伐採の問題は、非常に根が深い。それを科学的に鑑定できればステキだ。しかし、私はそのためにも、産地そのものより樹種に注目すべきではないか、と思っている。

樹種を明確にすれば、木材の素性はかなりのところはわかるはずだ。なかでも海外では、多くの産地は、植林木であっても微妙に樹種が違う。だから樹種の特定で、かなり把握できるだろう。それも違法性は、木材からはわからないが、これも樹種によっては輸出できないものもあるので、ある程度までは、抑止効果になるのではないか。

加えて,私が期待しているのは、日本と海外はまったく違うことだ。つまり、樹種をラベリングできれば、自然と国産材と外材の区別ができる
世界各国からいかなる木材を輸入しているかを白日の元にさらすことは、国民の知る権利でもある。海外の産地の偽装を問題にする前に、国産材と外材の差をわかるようにすべきだろう。

そして、合板や集成材が何でできているか(ときに別種の木材を混ぜて製造していることもわかるはず)を知れば、国民も木材について考える機会も増えるのではないか。

森林総研では、DNAによる樹種や産地の区別方法も研究しているそうだ。これも、乾燥材では、DNAの抽出が難しいし、そもそもDNA解析は時間と手間がかかって実用的かなあ、とも思う。

疑問なのは、DNAまで持ち出さなくても、顕微鏡で木繊維を観察すれば、かなりの確率で樹種はわかるのではないか、ということだ。

木材には、産地よりも、樹種の明記を義務づけられないかなあ。

2009/09/15

やっと見つけた

やっと見つけた

あった!

追記・このところ、連日出かけており、今日も朝から深夜まで旅の空(^^;)。

が、出かけた先で気をつけているのが、本屋を見つけたら拙著を探すこと。残念ながら空振りが続き、「果たして本当に出版されたのか。もしかして、私の手元に来た分しか刷っていないのではないか。このブログで『買いました』というコメントを下さる方も、実は同情して、買ってもいないのに、読んでもいないのに、想像で感想を書き込んでいるのではないか」という妄想が(^^;)
いや、そうではなく、あっという間に売り切れで、いつも店頭にないのかもしれない……なんという妄想も駆けめぐる。

が、ついに見つけた。福知山まで出かけており、夜遅く大阪まで帰り着いて、まず飛び込んだのが紀伊國屋書店。この大型書店でなければ、かなり落ち込んでいたが、ついに発見した。ちゃんと新刊コーナーと、新書コーナーにあるではないか。

その後、梅田界隈の書店で、次々発見。

正直、ホッとした。

思わず、飲みに行って、美人女将と盛り上がってしまった\(^o^)/

ちなみに筑摩書房によると、大型書店に重点配本しているとのことで、町の小規模書店では新刊は手に入らないとのこと。う~ん、これでいいのか。書店も厳しい時代だ。

ともあれ、売ってきます(^o^)。もちろんオンライン書店でも、扱っています。

またゴルフ関係諸団体でも、動きがあるので、楽しみにしている。

2009/09/13

人の本質は「いじわる」

昨日の朝日新聞夕刊の科学欄に載っていた記事。

東京で開かれた脳科学のシンポジウムで取り上げられた研究(大阪大学社会経済研究所)で、「人間の本質はいじわる」ではないか、という仮説が紹介されている。

例として上げられるのは、宝くじで①「自分は1200万円、他人が900万円当たる」のと、②「自分は1260万円、他人が1710万円当たる」のどちらがいい? という設問に、大学生男女30人を調べたら、39%が①を選んだという。 自分の取り分が少なくても、他人より多い方がいいというのだ。

また脳の血流変化を調べる機械で、いじわるされた時は変化がない(当たり前?)のに、自分の利益を減らして相手の利益を増やす「親切行動」を受けると、不審に思って脳の活動が活発になるという。

これらから「人の本質はいじわる行動」という仮説を立てたそうだ。

私には、この仮説がストンと胸に落ちる思いがした。

これまで私が関わったさまざまな局面で、誰もが得をする、いわばwin・winの方策が提案されたのに、不思議なことに反対されることがままあったからだ。

誰も損をしない、得をするのに、なぜその案に賛成しないのか。
全然、理論的じゃない反対理由を並べるのか。
相手の案をちゃんと聞いて検討せずに反対するのか。
とにかく意地になって、案を潰すことに熱中するのか。

私は、その事態を自分なりに納得するのに苦労した。これまで考えていたのは、

1、新しいことに取り組むのがイヤな怠け心
2、多少はあるリスクに対する恐れ
3、提案者との人間関係(感情的反発)

などである。が、ここに「いじわるしたい」という人の心の本質を加えてみると、ものすごく納得してしまった(笑)。
何も自分が気に食わない人物の提案でなくても、とにかく他人の意見は足を引っ張ってやりたいという欲望。
自分が得する分よりも、もっと得する人物がいることへの反発……。

さらに突っ込んで考えると、自分の意見とは違うものが出てきたら、常に拒否するという回路が人の心には設けられているのではないか。だから意見を咀嚼して賛否を考えることなく、反射的に反発する。これこそ「バカの壁」

この理論で身近な出来事を振り返ると、実によく理解できる(笑)。

常にいじわるしたい、というのは、一種の破滅願望かもしれない。とすると、地域づくりのような活動は、根本的に壁にぶつかるようにできているわけだ。しかも、それは無意識の領域で、本人も気がついていないのだ。

これが、合意形成の難しさの根幹か!

ちなみに研究では、アメリカ人より日本人の方がいじわる好きらしい。その理由として、遺伝子の違いを検証するというが、それよりも宗教教育の関係かもしれない。

 

もちろん、これは仮説。それを受けての私の妄想にすぎない。だが、よいことはみんな賛成するはず、得をすることはみんな喜ぶはず、という常識を考え直すことで理解できる面も多くありそうだ。

2009/09/12

ゴルファーの質的変化

未だ拙著『ゴルフ場は自然がいっぱい』を、近隣の書店では見かけていない(;_;)。一体どうなってるの? 
筑摩書房さん、ちゃんと配本してる? ちくま新書は創刊15周年で大々的にフェアをやると言っていたのだが、店頭には講談社新書が2000点発刊記念フェスタをやって、平積みの棚を埋めていたよ。( ̄□ ̄;)!!

とゆーような泣き言はともかく、それでもポツポツと読んだ人が連絡をくれる。

なかにはゴルフ関係者もいる。が、面白いのは、必ずしもゴルフに肯定的ではないことだ。取材した人には、当然研究者が多い。芝生の研究をするということは、ゴルフ場に通うことも多いそうだが、意外やゴルフをしないのである。数回、ゴルフのプレイを知っておくため、あるいは誘われたからやってみた、という程度で、能動的にやるわけではない。

そのうえで、芝生を愛しているのかもしれない。

またゴルフ関係の組織の人も、必ずしもこれまでのゴルフ場開発を認めているわけではない。欲ぼけディペロッパーの酷いやり口は、結構非難するし、怒っている。あそこは農薬播きすぎ、といった告発? も出てくる。

実は、本書の取材を始めた10年前より以前、ゴルフ場に通って、必ずしも心地よかったわけではない。虫の好かないタイプの人もいた。
ところが、取材を再開した昨年からは、そういう思いをした記憶がない。どうもゴルファーの質も変わってきたのではないか。

かつては、やはり接待ゴルフの残滓を引きずっていたり、開発そのものが目的の人もいた。しかし、今は定年退職してからゴルフを再び始めたようなリタイヤ組とか、ごく普通のサラリーマンが増えた。さらに苦しい時期の経営を乗り越えた、本当にゴルフ好きの経営者と出会ったかもしれない。ついでに言えば、石川遼クンのような爽やか系の人気も影響しているだろう。

この質的な変化に気づかないと、今のゴルフを取り巻く環境を理解できないのではなかろうか。今後も、拙著を読んだ人からの感想を期待している。

2009/09/11

150年前の暗門の滝

これまでコメント欄などで告知? してきたけど、来週末は渋谷のパルコに呼ばれている。
「田中さんに、もっとも似合わないところですね」と某女史に言われた(泣)。でも、内心は女子高生がいるのか観察してこようとワクワクしているのだ(笑)。

さて、そこで行う講演の準備をしているのだけど、そこで使う予定の映像を先行発表しちゃいましょう!

まず、これ。3_2

この夏訪ねた、世界遺産指定の「暗門の滝」である。前夜大雨が降ったので、水量は増している。おかげで、この滝から上にはいけなかった。
実は、ここまでも、かなり際どい道を進む。現在は観光客向きに岩を削って、仮設の橋をかけているから行くのはなんということはないのだが、本来なら沢登りの要領で、身体を濡らしながら岩をよじ登らないとたどり着けない場所だ。

そして、こちらが胆。Nagasigi04

これは、幕末に「暗門の滝」を訪れた弘前の学者・平尾魯仙の作。
どうも、私の訪れた滝とは違うようで、おそらく上記の滝の上にかかる滝ではないかと思う。が、ほぼ同じ地域、つまり現在は世界遺産に指定された地域である。

                                               

こちらの絵をよく見てほしい。どこか気になるところはないだろうか。滝壺にあるのは……?

この謎を話そうと思う。解答は、渋谷パルコ6階にて(笑)。

2009/09/10

スピリチュアルなミネラルウォーター

昨日は、某ミネラルウォーターの取材に行っていた。

その販売会社では、ラドンの含んだ水や、それをナノバブルと呼ぶ微細泡を発生させた水を売り出している。

「ラドン温泉はリューマチや神経痛に効くというでしょう。すると、『この水を飲んだらリューマチが治りますか』という問い合わせがあるんだ。『治りません』と応えますよ(笑)。だいたいラドンは、汲み上げた途端に空中に抜けてしまいますからね」

それから危ないミネラルウォーター談義盛り上がった。内容は「薬じゃないんだから、効果があるというより飲んでも大丈夫、のレベル」ということである。
世の中、ヘンに水にこだわる人がいるが、美味しい水だけでなく、何か神秘的な力を求めている人がいかに多いか。

もちろんミネラルウォーターは、さまざまな成分を含んでいるが、それを味として人が感知するのはわかるが、薬になるレベルではない。ましてや、オカルティックな、霊力を生み出すわけがない(笑)。水の最大の利点は、副作用がないことである。それ以上の効果をうたうと薬事法違反となってしまう。

私も、大いに同意。ほかにも玄米だとか健康食品関係、さらに天然石やらアクセサリー、壺(笑)まで霊力を求める声は広がる。どうして、スピリチュアルな分野にのめり込むんでしょうね、と笑う。

ところが、途中から「ナノバブル水」を飲んだら、15キロも痩せてリバウンドしないとか血圧や血糖値が下がった……いう話から、だんだん水の不思議な力に話が移って行った。

いや、本当に痩せられたんならいいんだけどね。それを水のおかげにすると、マズいんじゃないの。さっきまで、ミネラルウォーターに期待しすぎてはいけないという話をしていたはずなんだけど(^^;)。

まあ、最後は笑い話になってしまったが、世の中、不思議な力に憧れる風潮は絶対になくならないなあ。

逆に、「反農薬」など絶対悪を求めるのも、同じようなものかもね。

2009/09/09

『ゴルフ場は自然がいっぱい』を読む前に

まだ自分では、書店に並んでいるのを確認できていないのだが、とりあえず売り出したみたいなので、祝・『ゴルフ場は自然がいっぱい』出版!  

……と自分で書くのは恥ずかしいが、早くも反応が出てきたので、少しだけ「読む前の解説」を。
というのも、私がゴルフ場について執筆する際に、世間・読者が混同しがちな点に気づいたからだ。本書では整理したつもりだが、それでも読み違える場合がありそうなので。

まず、私が取り組んだのはゴルフ場であって、ゴルフではない。(私はゴルフをしない。興味もない。) あくまでゴルフ場という環境がどんなところかという視点から調べたということ。

次に反ゴルフ場の論点には、3つがあるとした。
1、ゴルフ場開発が自然破壊
2、ゴルフ場維持のための農薬散布

3、金銭問題

このうち私が扱うのは、1と2である。開発にまつわる汚職や暴騰・暴落した会員権、そしてバラマキによる地域問題には首を突っ込まない。

また、ゴルフに関する時代を大きく3つに分けて考えた。
1、ゴルフ場開発創成期(戦後~1980年ごろまで)
2、ゴルフ場開発反対運動最盛期(1990年前後)
3、ゴルフ不況から脱した現代の第4次ブーム(2005年以降)

私が描きたいのは、主に3である。すでにゴルフ場がある現代、どのように地域と共存していくかが主題だ。地域とは、里山である。そう、本書は、里山問題の本なのだ。

ところが、往々にして1、もしくは2の時代を取り上げて論評する人が多い。農薬問題なんか典型で、30年前に散布していた量や質を指摘する。今は違うって。また乱開発を叫ぶ。今どき、新たなゴルフ場なんか、ほとんど作られていないって(笑)。

ちなみに私も、1の時代のゴルフ場はケシカランと思っているよ。2の時代は、微妙かな。まあ、バブル景気が弾け需要は急降下したのに、計画通りゴルフ場を作り続けたところは止まらない公共事業みたいで、民間企業もアホなところはアホや、と思っているけど。

2009/09/08

稲穂

まだ本屋の店頭に『ゴルフ場は自然がいっぱい』はない……。

だからじゃないけど、生駒の棚田を見てきた。

実は、定点観測じゃないけど、定期的に棚田の変化を観察するようにしている。夏の間は途切れがちだったが、久しぶりに峠を越えて巡回した。

09_5                                               

暗峠から見た棚田は、稲穂に埋めつくされている。

稔り具合は悪くなさそうだ。天候不順と言われたが、意外と水稲は強い。温度はそこそこ高かったし、8月後半以降は、晴天が続いているからだろう。雨にやられるのは、野菜や果実なのだ。

09_8                                                 

なんと!! もう稲刈りをしているところもあった。

ハイカーもそこそこいて、やはり人気の山と里山景観である。

まあ、こんなところを紹介すると、理想的な里山ぽいが、残念ながら生駒山の棚田は、虫食いのように放棄地が広がっている。むしろ水田の方が虫食いに当たり、放棄地の面積の方が広いかもしれない。耕しているところも、野菜だけでなく花を咲かせているところもあって、水田耕作は減っている。

それにイノシシが荒らしたようなところも見つかる。今後この里山をどのように維持するかは、大きな課題だろう。

2009/09/07

日米の「緑の雇用」

最近、新聞で「緑の雇用」という言葉が、散見される。ただし、国際面に、だ。

そう、こちらはアメリカのオバマ政権が打ち出した「グリーン・ニューディール政策」のこと。グリーン・ジョプとも呼んで、これを直訳すると「緑の雇用」になる。

と言っても、アメリカの緑の雇用は林業とは関係なく、環境政策であり、主にエネルギーに関することのようだ。太陽光や風力など自然エネルギーをもっと利用して環境産業を起こそうという意図である。そして、新たな環境産業の元に最大400万人の雇用を生み出す構想である。

それに対応するかのように日本の民主党も同じような環境政策を打ち出そうとしているようだが、こちらは「緑の内需」なんて呼び方をする。さすがに「緑の雇用」では、すでにある林業政策……というか、山村への移住をうながす研修事業と混乱するからだろうか。

もうすぐ発足する民主党政権の森林・林業政策は、まだはっきりしない。当面ウォッチングするつもりだが、大枠として自民党時代と劇的に変わることはなさそうだ。マニフェストにもあまり登場しないし、基本的な考え方が一緒に思える。

ただ、日本の従来の「緑の雇用」は、単に人を山里に送り込むだけで、山仕事を新たに作り出す効果は少なかった。補助金で当面の作業を作っても、旧態依然の失業対策に近い。それは何ら新たな産業になり得なかった。
移り住んだ人にとっても、研修受けても補助金が切れたら仕事はないのでは、やる気を削がれるし将来が見えない。となると、山里を去るしかない。無理して残ることでは「緑のワーキング・プア」を生み出したんじゃないか、とさえ思う。

真に必要なのは、新たな産業としての雇用を生み出すことではないのか。それがビジネスとして利益を生み出す構造ができたのなら、自然と移住者が集まるはず。順序が逆だ。その点からは、アメリカ側の発想の方が正しい。

だから、日本も「緑の雇用」は止めて、「緑の内需」に吸収させた方がよい
たとえば、輸入に頼る農林産物を国産に切り換える手だてを進めることで、外貨を払わず国内に資金を落とさせる内需になる。

林業(森林産業)を健全な魅力あるビジネスにすることで、雇用を増やすのが、世界に通じるグリーン・ジョブだろう。

2009/09/06

石田三成の末裔

NHK「天地人」を見ていて、青森県で見知ったことを思い出した。

石田三成と言えば、関が原の合戦を仕掛けた戦国時代の最後を飾る武将。テレビドラマの方でも、まさに関が原へと向かおうとしているが、いうまでもなく彼が組織した西軍は破れる。そして光成も捕えられ、首をさらされるのだが…。

その子孫はどうなったのか。一族郎党討ち取られたのか、と思っていたら、なんと津軽の地に逃げていたらしい。

もともと光成の娘・辰姫は、津軽家に嫁入りしている(側室)のだが、次男も合戦が負け戦になったことがわかると、いち早く津軽に渡っているのだ。そして津軽藩の歴代藩主は辰姫の子の系譜だというから、まさに石田家の命脈は、津軽の地に残されたことになる。

また次男・石田重成は、杉山源吾と名を変えて、その後杉山家は、家老職として藩を支えたという。シャクシャインの乱の鎮圧にも活躍したらしい。

また杉山家は、ヒバの山の売り買いで財を築いたとも伝えられる。現在、青森で木と言えば青森ヒバだが、その基礎を使ったのかもしれない。

折角だからインターネットで青森県の杉山家を検索してみたら、「杉山木材」という会社が引っかかって、青森ヒバを中心に扱っていた。木材からエッセンシャルオイルまで。
果たして、この杉山家が石田光成の系譜と重なるのかどうかはわからないが。

こんなところに歴史ドラマを見るとは思わなかった。

実は青森では、何かと津軽の歴史を聞かされてきた。たとえば白神山地も、2代目藩主は植林をして、3代目はニシン漁を広げ、4代目は木材を大規模に伐って、白神の山を荒らしたのだという。(ここは記憶で書いているので、本当かどうか確認していないよ。)

やはり地の人は思い入れがあるからなあ。

2009/09/05

『ゴルフ場は自然がいっぱい』のサイトページ

大急ぎで、ホームページ更新しました。

http://homepage2.nifty.com/tankenka/chosaku-golf.htm

ここで、まえがきとあとがきの一部が読めます。

なお、これに連動して表紙なども少しいじりました。ホームページのメンテナンスも、もっと頻繁にしなくちゃいけないなあ。

2009/09/04

刊行! 『ゴルフ場は自然がいっぱい』

突然ですが、出ました!

新刊です。 『ゴルフ場は自然がいっぱい』

筑摩新書 本体価格740円+税=777円

Golfpark                                                 

                                               

                                                

                                               

今年2冊目です。と言っても、執筆は10年前から行っていたので、「10年越しの大作、完成!」と謳ってもよいか。間に8年ほど空白はあるが(笑)。

一応の発行日は来週だが、早いところだと週末から店頭に並び始めるだろう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

序 ゴルフブームと反ゴルフ場感情

一 ゴルフ場が嫌われた歴史的背景

  1、今、ゴルフ場はどうなっているのか
  2、ゴルフ場開発の歴史を振り返る
  3、「反欧米」感情のゴルフ史
  4、「ゴルフは贅沢」は本当か
  5、金銭疑惑にまつわる反ゴルフ感情

二 ゴルフ場反対の狼煙上がる
  1、反ゴルフ場の原点・山添村
  2、名張毒ぶどう酒事件との接点
  3、山添村巡る加熱報道の裏側
  4、ゴルフ場批判の中身を検証する

三 ゴルフ場開発がもたらす自然の変化
  1、ゴルフ場造成巡る規制の数々
  2、コース造成がもたらす環境改変
  3、ゴルフ場建設で森林が増えていた!
  4、ゴルフ場内に生れた新たな自然

四 ゴルフ場の農薬を検証する
  1、農薬はどれほど散布されているか
  2、減農薬と無農薬のはざまに
  3、農薬の毒性について考える
  4、総合防除とグリーンキーパー

五 ゴルフ場の環境機能を考える
   1、アメリカのゴルフ場の評価
  2、CO2吸収源としての芝地の力
  3、森林療法と景観が心身に与える力
  4、ゴルフ場の緑化機能と自然復元力

六 里山に迫る本当の危機
  1、日本の原風景・里山が崩壊する
  2、里山を破壊するのは何か
  3、ゴルフ場管理と里山環境の復元
  4、地域社会とゴルフ場が交わるとき 
  
おわりに 本書が成立するまで

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

おそらく、これまでになく、いや、これまで以上の批判、異論反論が続出するだろうなあ。ゴルフ場に関しては、感情的になる人が多いから。覚悟してます(笑)。慣れてるもん。

ところで、この本の裏表紙を見てください。

Photo                                                 

帯には、大きく『割り箸はもったいない?』の文字があり、一瞬どちらの本かわからなくなる(笑)。相乗効果が出るといいのだけど。

2009/09/03

戸別所得補償と新規就農

次期政権を取った民主党のマニフェストにある、農家の戸別所得補償制度

マニフェストでは、農業における農産物の販売価格と生産費の差額を基本として補償対象にするようだ。販売農家でなくてはいけない。酪農業、漁業に対しても、同じような制度を作るらしい。

この政策に関しては、やる気のある農家が育たないなどの批判や、小規模農家が生き残れるという期待が入り交じっているが、私は少し期待している。ただし、一般とは少し違う点からだ。それは、新規就農者からの視点だ。

まずわからないのは、新規就農希望者は対象になるのか、という点である。Iターンで田舎暮らしを始めようとする人は、その多くが農業を指向するが、果たして補償の対象になるのだろうか。また農協との関係も気になるところ。農協外へ出荷する農家を支えないと、何も新しいことは始まるまい。

もし対象に含まれれば、かなり希望となる。何と言っても、農業は初年度が大変だ。技術だけでなくインフラのない新規就農者にとって、赤字覚悟の出発となるからだ。そこに最低限の金額が補償されれば、とりあえず食っていけそうな気がする。それが参入する意欲に結びつくだろう。

もちろん農地取得など難しい点は別にたくさんあるが、本気で就農を考えている人の背を、一気に押すことにならないか。これは、想像以上に大きな影響を与える気がする。新規就農者が増えたら、否応なしに田舎は変化するだろう。

もっとも完全実施は2年後で、来年度は制度設計を行う移行期間だとする。ようするに、まだ何も制度としては決めていないということだ。だから細部は検証しようがない。早く全体像を示してほしい。

ところで林業に関しては、間伐等の森林整備を実施するために必要な費用を森林所有者に交付する「森林管理・環境保全直接支払い制度」を導入する、とある。だが、こちらは全額という意味だろうか。こちらは森林所有者だけが対象だろう。
しかし山主はたいてい別に仕事を持っていて収入は確保されている。本当に大変なのは、森林組合などの作業員である。彼らの多くは、日当制で、金額的にも低すぎる。こちらの戸別補償も考えるべきではないか。

2009/09/02

白神のガイド

青森では、白神山地を訪れた。と言っても、「暗門の滝」を巡る観光コースである。

ガイドに付いてくれたのは、おばさまであった。女性のガイドとは想定外であった。年齢は67歳で、ほとんど最高齢らしい。

が、この人がすごいのである。世界遺産になる前から白神を山歩き・沢歩きしていて、その後も独学で勉強したらしいが、話にポンポン専門用語が出てくる。正直言って、この話に付いて行ける人は、かなりの森林生態学の知識がある人だ。

私は比較的おとなしく対応していたのだが、ついガイド内容に反応してしまうから、向こうも張り切ったのかもしれない(~_~;)。

で、彼女が強調したのは、「白神山地は、幾度も伐採の手が入っていて、今あるブナ林もほとんど二次林です」ということだ。(二次林という言葉も、一般人は知っているのかな。)
また、地質が弱く非常に崩落が多くて、その跡地にブナが育っているという。だからブナは、そんなに昔からあった植生ではないことも語る。たしかに、よく見ると、山のアチコチで崩れた跡があり、そこには樹齢の若い木が生えている。

私はそのことを知っていたが、一般の人には驚きの事実だろう。なかには原生林に憧れて来た人もいるから、落胆させてしまうかもしれない。それをあえて話す点が面白かった。

そして、ホオノキを見つけると、お土産に、と言って葉をちぎってくれる。サルナシの実も採ってくれた。世界遺産の地は、こうして採っていいのかなあ~。
「白神は、昔から人の手が入って、今の姿があるんですよ」

同感である。だから、私も葉っぱをちぎった(笑)。勧められるままに蔓にぶら下がってターザンごっこもした。フキを折って臭いを嗅いだ。ミズ(山菜)を採集して、食べてみた。こうして遊ぶと森は楽しくなる。

ちなみに白神にガイドは、約30人くらいはいるそうだが、中には数度コースを歩いただけの人もいるらしい。団体さんを誘導するだけなら、それでもよいのだろう。が、森の魅力は伝えられないな。結局、観光客の大半は、滝見学で終わるらしい。

森はガイドの優劣によって、価値が変わる。

600                                                   

白神の入り口にある樹齢600年のカツラの大木。ブナは、せいぜい400年まで。ほとんどは若い木だ。

2009/09/01

グッディ2009年秋号

青森の話題は、少し一服したいし、選挙関連も投票結果を分析するとそれなりに面白いのだが、世間にいろいろな言説が飛び交っているので飽きるだろうから、別の話題を……。

で、森林療法関連で少し触れた好日山荘の雑誌「グッディ」が発行された。

今回はリニューアルをして、タブロイド版12ページ。そこに私の記事が載っている。

Img057_2                                                                                                      

予告通り、「森林ウォーカーズ」でしょ(笑)。この言葉、どれだけ普及するかわからないけど、気軽な森歩きに、少し意味・意義を付け加えた程度のものとしておきたい。森林療法よりも軽く、森林セラピーみたいにバックの組織を意識しないでよい。

好日山荘全国34店舗で販売しているそうだ。1部100円だったかな。ただし商品を買うとオマケとして付いてくる(笑)。

まだ昼間の日射しはきついが、秋風が吹いてきた。私も、森歩きを再開しようか。

« 2009年8月 | トップページ | 2009年10月 »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

森と林業と田舎