ゴルファーの質的変化
未だ拙著『ゴルフ場は自然がいっぱい』を、近隣の書店では見かけていない(;_;)。一体どうなってるの?
筑摩書房さん、ちゃんと配本してる? ちくま新書は創刊15周年で大々的にフェアをやると言っていたのだが、店頭には講談社新書が2000点発刊記念フェスタをやって、平積みの棚を埋めていたよ。( ̄□ ̄;)!!
とゆーような泣き言はともかく、それでもポツポツと読んだ人が連絡をくれる。
なかにはゴルフ関係者もいる。が、面白いのは、必ずしもゴルフに肯定的ではないことだ。取材した人には、当然研究者が多い。芝生の研究をするということは、ゴルフ場に通うことも多いそうだが、意外やゴルフをしないのである。数回、ゴルフのプレイを知っておくため、あるいは誘われたからやってみた、という程度で、能動的にやるわけではない。
そのうえで、芝生を愛しているのかもしれない。
またゴルフ関係の組織の人も、必ずしもこれまでのゴルフ場開発を認めているわけではない。欲ぼけディペロッパーの酷いやり口は、結構非難するし、怒っている。あそこは農薬播きすぎ、といった告発? も出てくる。
実は、本書の取材を始めた10年前より以前、ゴルフ場に通って、必ずしも心地よかったわけではない。虫の好かないタイプの人もいた。
ところが、取材を再開した昨年からは、そういう思いをした記憶がない。どうもゴルファーの質も変わってきたのではないか。
かつては、やはり接待ゴルフの残滓を引きずっていたり、開発そのものが目的の人もいた。しかし、今は定年退職してからゴルフを再び始めたようなリタイヤ組とか、ごく普通のサラリーマンが増えた。さらに苦しい時期の経営を乗り越えた、本当にゴルフ好きの経営者と出会ったかもしれない。ついでに言えば、石川遼クンのような爽やか系の人気も影響しているだろう。
この質的な変化に気づかないと、今のゴルフを取り巻く環境を理解できないのではなかろうか。今後も、拙著を読んだ人からの感想を期待している。
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こんちは、昨日届きました。ちなみにざーっと読んだだけです。昨日、ブログに風邪薬のことは書きました。農薬のところで、具体的な農薬名とか散布方法などが書かれていませんが、なぜでしょう?私は稲作やっていたので、ある程度は想像はつくのですが、たとえば水に浮いたダイアジノンのカプセルを土中に機械に穴を開けながらまくとかいう方法は想像しませんでした。稲作では粉剤をマレには撒きますが、ゴルフ場ではないような気もするし、粒剤の殺菌剤を撒けば、しばらく芝附近にも芝にも付着しているはずです。その辺はどうなのでしょう?
農薬の重さとかも今イチよくわかりません。たとえば稲作用では1kの農薬より4kの農薬の方が10アールに撒きやすく、それらは同じく10アール用として売られています(有効成分量はほぼ一緒)。これは農薬擁護派にはいいニュースですが・・・・・・。
ただ以下によると
☆安全性の神話:欠陥のある規制システム
〈・・・目的とする害虫を殺す有効成分以外に、農薬には不活性成分が含まれていることが多い。残念ながら、不活性成分が農薬の99%以上を占め、有効成分よりさらに有毒であるかもしれないのに、多くの場合、一般の人は農薬製品中に含まれている不活性成分の情報を手に入れることができない。・・・〉
まさか有効成分だけを抜き出して農薬の重さとして統計にしているとも思いたくもないが、その辺は?
投稿: 森林作業員A | 2009/09/14 08:15
除草剤パラコートって、徐々に有効成分の比率を下げて売り出した。この逆を行えば、たとえば1000倍希釈から2000倍希釈の液体原液に変えれば、農薬の見かけ上の重みは半減する。しかし実質有効成分使用量は一緒です。液体除草剤を使った経験のある人は、この種の疑問を持つはずです。ゴルフ場が農協経由で農薬を買う場合は正しいかそうでないかは別にして、おおよその予想はできますが、問屋直行の方が多いでしょ?
農薬を重みで測って、読者は何をどう納得したのか私は知りたい。
投稿: 森林作業員A | 2009/09/14 16:55