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2009/09/13

人の本質は「いじわる」

昨日の朝日新聞夕刊の科学欄に載っていた記事。

東京で開かれた脳科学のシンポジウムで取り上げられた研究(大阪大学社会経済研究所)で、「人間の本質はいじわる」ではないか、という仮説が紹介されている。

例として上げられるのは、宝くじで①「自分は1200万円、他人が900万円当たる」のと、②「自分は1260万円、他人が1710万円当たる」のどちらがいい? という設問に、大学生男女30人を調べたら、39%が①を選んだという。 自分の取り分が少なくても、他人より多い方がいいというのだ。

また脳の血流変化を調べる機械で、いじわるされた時は変化がない(当たり前?)のに、自分の利益を減らして相手の利益を増やす「親切行動」を受けると、不審に思って脳の活動が活発になるという。

これらから「人の本質はいじわる行動」という仮説を立てたそうだ。

私には、この仮説がストンと胸に落ちる思いがした。

これまで私が関わったさまざまな局面で、誰もが得をする、いわばwin・winの方策が提案されたのに、不思議なことに反対されることがままあったからだ。

誰も損をしない、得をするのに、なぜその案に賛成しないのか。
全然、理論的じゃない反対理由を並べるのか。
相手の案をちゃんと聞いて検討せずに反対するのか。
とにかく意地になって、案を潰すことに熱中するのか。

私は、その事態を自分なりに納得するのに苦労した。これまで考えていたのは、

1、新しいことに取り組むのがイヤな怠け心
2、多少はあるリスクに対する恐れ
3、提案者との人間関係(感情的反発)

などである。が、ここに「いじわるしたい」という人の心の本質を加えてみると、ものすごく納得してしまった(笑)。
何も自分が気に食わない人物の提案でなくても、とにかく他人の意見は足を引っ張ってやりたいという欲望。
自分が得する分よりも、もっと得する人物がいることへの反発……。

さらに突っ込んで考えると、自分の意見とは違うものが出てきたら、常に拒否するという回路が人の心には設けられているのではないか。だから意見を咀嚼して賛否を考えることなく、反射的に反発する。これこそ「バカの壁」

この理論で身近な出来事を振り返ると、実によく理解できる(笑)。

常にいじわるしたい、というのは、一種の破滅願望かもしれない。とすると、地域づくりのような活動は、根本的に壁にぶつかるようにできているわけだ。しかも、それは無意識の領域で、本人も気がついていないのだ。

これが、合意形成の難しさの根幹か!

ちなみに研究では、アメリカ人より日本人の方がいじわる好きらしい。その理由として、遺伝子の違いを検証するというが、それよりも宗教教育の関係かもしれない。

 

もちろん、これは仮説。それを受けての私の妄想にすぎない。だが、よいことはみんな賛成するはず、得をすることはみんな喜ぶはず、という常識を考え直すことで理解できる面も多くありそうだ。

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地域・田舎暮らし」カテゴリの記事

コメント

おおおお。
私もストンと落ちますね。(笑)

もう一つ、嫉み心というのもすごくあると思いますよ。
ねたみの根拠は、じつは勝手にでっち上げたものだったりするんですけどね。(笑)

ねたみは、「いじわる」の根幹でしょうかね(笑)。これも自分より得する人が出るのはイヤという感覚かもしれない。
こうしたものに理屈はないわけで、でっち上げでも何でもいいわけですよ。

ただ心理的に、ねたみ、いじわるを生み出す必要性の解明がしたい。

この記事は読んでいないのですが、感じたのは3点。

1)記事内容自体があやしい
fMRIである場所の血流増を確認したからといって、それがいじわるに関係していると考えるのは、相当の飛躍があります。それに発表が経済研究所。脳神経学の先端研究をしている機関でさえ、非常に難しいテーマですので。インチキ健康食品広告のように、「これを食べると血液がサラサラになりますよ」というのに近い、と受け取りました。(血液サラサラという概念自体が間違い)


2)少し前の盛り上がり
認知的不協和の反応という理解をしています。単語の意味はwikipedia に簡略的にまとまっています。話の流れから明らかに唐突である戦争時の枯れ葉剤がでてきた時点でそう思いました。ジャンルに限らず、善意で動いている市民運動で、認知的不協和の反応を多くみます。思い入れを込めて、なんとか状況を良くしたいと、本当に一生懸命やってきた人が、「そもそもそれって違うんじゃないの」という根底を揺さぶられる現実に直面した時、人はなかなかそれを受け入れられないものです。誰であれ。


3)人は保守的
人は保守的だと思います。おそらく、そのほうが生存には有利に働いてきたのでしょう。それが変革を求める提案の合意形成が難しい理由でしょう。妬みやっかみの類もありますが、それは人間性の問題ですから、それをその人に指摘しても、当然、状況は変わらないわけで(火に油。笑)、議論しても意味ないかなと。

では

田中さんへ

私も、ストンと落ちました。
と、言いたい所ですが、私もDAさんと同意見です。
少し小賢しい人(私もそうですが)は、このような俗説に簡単にはまります。
しかし、冷静に考えるとわかるように世の中にはそんな意地悪が好きという人間は多くはないでしょう。
まさに、このような不景気だからこそ、そうなってしまう訳です。
人間の性善説と性悪説に関しては長いながい論争が昔からあるように、どちらも正しく、どちらも間違っています。

田中さんは、性悪説ですか?
私もそうですが。

シンポは、世界中の脳科学や他分野の研究者が、国際学会の設立を意図して開いたようです。
機能的磁気共鳴断層撮影(fMRI)の実験も、神経経済学という新分野を作る試みで、「脳の働きから経済活動を読み解き」が目的のよう。「親切行動」によって不審を感じる部位が活性化したことに注目
したようです。

ちなみに、「右脳人間、左脳人間」とか「男性脳、女性脳」など未解明で科学的根拠が乏しい説が独り歩きしている問題も指摘されました。

人は保守的なのは大勢ですね。今の自民党を見ていると、保守政党とは関係なく、保守的(笑)。

私も最近は、性悪説に傾いています(笑)。

いろいろな解釈があっていいし、おそらく研究者自身がそんなに本気で信じているのではなく、まずは仮説というわけでしょう。

ただここで使った「いじわる」というのは、通常の意味でのいじわるではなく、無意識界で起きる心理行動を指していると思われます。
心の奥底で起きる「いじわる行動」を抑え込めるのは、理性とか博愛精神の喚起のような教育でしょうね。頑張ってください(笑)。

嫉み→いじわるの必要性は、自己保身ではないですかね。
飛躍論と思われるかもですけど、こう思うのは理屈抜きの体感です。

「いじわる」の定義も問題になるでしょうが、記事の中で田中さんが書かれているようなヘンな反応というのは、本当に現場で頻発していることですね。(ことにボランティア的活動などが中心になる地域づくりで)、

自分の関わり方に潜在的にでも自信がないと、無理矢理にでも正当化して(相手を否定して)メンタルな面で自分を守りたいという気持ちが働くような気がします。

少しずれますが、たとえば、もの凄い過疎地というのは常に疎外されているわけで、そういう状況にあると自分のアイデンティティを守るために、いじめる対象を探す、ということも見かけます。

つまり、環境や教育の中で被害者意識や劣等感を募らせると、嫉み→いじわる的な結果が出やすいようにも思います。


でも、そういう気持ちを否定してもしょうがないわけですね、実際私自身にもそういう部分はありますから。

その上で、どうするか、ということなんでしょうけど。
・・いや、難しくて。(笑)

女の子は、基本的に自分よりかわいい(と思っている)子には意地悪な気持ちが働きますが、自分よりかわいくない(と思っている)子には、親切だったりします。
かわいくない(と自分が思っている子)が男の子に「ブス!」とかいじめられていると、
「○○くん、ひどーい。」とか、怒ってくれちゃったりもします。

自分より恵まれている(と自分が感じている。)人に対して人は意地悪なのかも。

身近な人を見て思うのですが、自分に自信のない人は、自信を持った人に対して卑屈になるか、逆に攻撃的になるケースが多いように感じます。何気ない言葉に傷ついたり、見当違いの反発をする。
これも「保身」の一形態と考えていいかもしれませんね。

田舎の人間関係も、疎外感から来る自信のなさが重要な位置を占めると考えると、理解しやすいかもしれない。

ちなみに女の子の人間関係の難しさも、娘から聞いています(^^;)。
そして、私も悩まされています(^^;)(^^;)。
これまで仲良くよい関係だったつもりの女性が、なんで、急に冷たくなるの? ( °O °;)

女性同士の関係はごたごたが多い、のはお互いに相手の心理を汲み取りすぎて、嫉妬とかねたみが発生してくるのではないかと、おもいますが。

確かに,だれでも自信がない内容については卑屈になりやすいですね。

その意味で,田舎に住んでいると都会の生活がうらやましくて,なんか自分たちの生活は遅れているんではないかと自信がなくなるんでしょうね。
その証拠に,一度都会にすんで悪い面がわかると、田舎の良さがわかり自信が出てきます。
いちど、都会と田舎の生活を体験すると比較も出来て自信つきます。
だから,田舎に住んでいて時々町に出てゆく生活か、町に住んで時々田舎に出かける生活が一番いい感じですかね。

お互いに。町の生活者は田舎人を尊敬し、田舎の生活者も町人を尊敬し合う関係が出来上がる場合はうまく行くんでしょうね。
グリーンツリズムのポイントですか?

それにしても,田中さんのご指摘のように自分に嫌なことを言われると急に冷たくなるのは、女性に限りませんよ(笑)

それを受け止める度量がある方は,自分の生き様に自信がある方でしょう(そんな方が成功する?)ね。うん!

ちなみに、熊(♀)は他人から親切にされるタイプです。
話してたりすると相手が自信を持ってくるのでは?と思うことが多々ありますが、それってもしや・・・。
まあ、いいか。
深く考えないようにします。

私、女性にイヤなことを言った記憶が(自覚が)ない。これって、深刻?

でも女子大のセンセイともなれば、否応なくそんな事態に接するんじゃないですか(笑)。

熊(♀)さん、自信を持ちましょう、自信を。やっぱり私の人徳、私は人気者! と思うべきです。これ、いつも娘が言っています(笑)。

あああ。なるほど。
以後、そう思うことに決めました!

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