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2009/10/20

林業の循環は伐採から

林業とは何ぞや? なんて哲学的なことを考え出した。この忙しいときに……。

林業はサービス業」という人もいる。たしかに森林組合など林業事業体に働く人にとっては、森林所有者の山を預かり、その世話・管理をするサービス業であろう。

が、より本質的な林業の内容を吟味すると、その多様さに混乱する。

自然の中の仕事だから第一次産業か。しかし素材だけでは終わらないから、加工を含めた第二次産業。そして流通を始めとするサービス部門もあるから第三次産業。素材と言っても、人の感性に依存するところ大だから、イメージ産業・情報産業でもある。

同じ素材産業でも、たとえば鉄などの鉱物なら、採掘から始まり、育成などない。石油産業も同じだろう。農業は育成と商品化を兼ね備えているが、そのサイクルは短く、また商品化と言っても、たいてい食品である。(いまのところは。)

そこで大雑把に、林業を
1、森林育成業
2、森林資源利用業 に分けてみた。

1の森づくりは、森林育成業だ。植え付けから育林サービスを担当する。

一方、2の伐採・搬出から製材加工による商品化、そして流通全般は、森林資源をいかに利用するかというビジネス形態だ。

主に前半は、概ね成功した。日本の国土は森に覆われている。
が、後半は今や日本の中で立ち遅れた斜陽産業。伐採も搬出も、その後の商品開発も、諸外国から遅れてしまった。

しかし、元来の林業は後半から始まるものだった。まず伐採し、その後の商品化に進む。そして資源の枯渇を迎えぬよう、森林の育成に取りかかる。

これまで林業を、植え付けから始まる循環に捉えていた。木が育たなければ利用もない、と思っていた。そのため、生産者サイドの視点になりがちだ。育った木をどうやって利用しよう……と考える。

しかし、思い込みを外して、まず伐採から始まり、その跡地に次の収穫をめざして木を植える循環を描くべきではないか。まず消費(利用)ニーズがあり、そのために木材を調達する、持続的に調達できるように森林の育成も行う。

そうすると本質がつかみやすくなり、対策も考えやすくなるような気がした。まあ、ここまでは「思いつき」だから、今後どのように思索を重ねるか……(´-`).。oO

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林業・林産業」カテゴリの記事

コメント

 まずは、学校から徹底的に木質化していくことは出来ないものでしょうか。今回の、林業再生加速化事業(だったっけ?)は、執行停止にならなかったけれど、学校については指定校しか対象にならないみたいです。
 備品類、教材、先生が使う調度品類、机、椅子、校庭。
 木の心地よさ、木の傷つきやすさ、木の面白さ、自分たちで加工が出来ること、汚れ、燃えるところ、断面積が大きければ燃え尽きにくいこと、いいとこ、悪いところ、先生も生徒も自然と分かっていく。
 何とか、農林水省と文科省、連携してくれないですかね。
 特に、校庭に国産木材を使っていくことが出来る技術はあるわけですし。エコアコールウッドでもいいし、酸化亜鉛含浸処理でもいいし・・・。
 校庭のベンチは国産の木材にならないかな。
 そんな思いで、役場の各担当課に話をしてみました。みんなあまり関心がないみたいです。木を使った方がいいものとは。木の利点が生かせるモノとは。木の方が住民サービスがあがると思われるモノとは。そんな投げかけをしてみました。
 みんな忙しいみたいですね。カタログにないものはNGみたい。官公庁に採用されるには、まず、カタログ化が必要なのでしょう。個人消費を作り出していくにも、どこで手に入れられるのか。作り手と小売が成立しなければ、最終消費者には届きません。積極的に木製品を探す人は、まだ、そんなにはいないはずですから。とにかく、モノを作り出していかなければならないのでしょう。そして、露出を増やして、そのなかから淘汰されて残っていくものを大切にしていく。木工業者さんだけに頼っているだけではだめなのでしょう。職人さんは売るのがニガテですから。
 そんなことをつれづれ思いました。

学校の備品の木質化をめざす場合、「木を使いたいから」では、無理でしょう。それこそ生産者側の論理になる。
現在の金属製・樹脂製の製品に負けない魅力を持った木質製品を提供しなければならない。おそらく価格は上がるでしょうから、それでも欲しくなる魅力を。

カタログを作る、安定供給する、ということも絶対必要ですね。こうした作業も林業の一部にならないといけません。

私の専門である環境教育の立場で言うと、学校の環境は子どもたちの精神に大きな影響を与える事が分かっています。

イギリスやドイツでは、園庭をコンクリートにした学校では校内暴力が多く発生している事が研究して分かり、そこでコンクリートではなくて園庭のコンクリートを取り除いて土にして栽培活動を始めた所、校内暴力の発生が減ったそうです。
同様に、学校をコンクリートから木造にすると子どもたちも落ち着いてきたという報告があります。
京都市内のいくつかの幼稚園でも無垢の木造家屋にした所があります。生き生きと動き回る子どもたちを見て、保護者達が大層喜んでいるそうです。

全国の小学校の机や椅子を木にする運動が以前ありましたが、まだまだ徹底している訳ではないようです。

そこで、提案ですが「椅子と机を木にしよう!」運動を始めませんか? 
木にしよう=気にしよう、」です(笑)
地産地消で、小学校はもちろん全国の中学校、高校の椅子と机を順次10年計画で取り替える運動、政策を国に対して起こしますか? 
そうすれば、現在切り捨て間伐されている杉や桧を有効に活用できると思いますが。いかがですか?


運動としてでなく、「学校が使いたくなる木の机と椅子」を提示してみせるところから始めたいですね。
学校ニーズに合った机と椅子とは何か、を考えるところから……。

これだって「木ごころ知れた女心」のテーマになると思いますよ!

机と椅子なんか、もう実際にやってるじゃないですか。こんなの企画してみたり見積もりを取ったりすれば、どってことないですよ。
でいろいろ調査して、結果として「無理」かもしれませんが。こんなのイオングループなんかやりそうですよ。なんせ港を一つ買い占めて直接取引きで魚を買い取ったんですから。ニッチといえばニッチですよ。
林業は生業ですよ。人様にめぐんでもらうような商売じゃありません。
それより、中国の植林事業ですよ。金原明善みたいな話ですが、黄砂洪水も少なくなりますしね。
過伐とは?
過伐=戦後の拡大造林です。それは、自然に
対する借金です。今は返済していると思ってください。時期がくれば収穫するときがきます。過伐=収奪が起きないように準備すべきです。

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