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2009/10/08

プランナー養成講座の宿題

但馬から帰って来た。台風の風雨は全然たいしたことなく、ほかの地域は大変だなあ、とテレビを見て思っていたのだが、いざ帰ろうとしたら、列車が動いていない……。こんなところで台風の影響をようやく感じた。

さて但馬には、カニを食べに行ったわけではない。どうせ、カニなかったし……。

いや、すねてません(^^;)。

実は「森林林業活性化プランナー養成講座」というのを開いていた。長い名前だが、ようするに林業現場の人にやる気を出してもらおう、情報発信力を身につけてもらおうというのが狙い。講師は、私ではなく、別の専門家である。

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今回はアイデアの出し方である。内容は全部はしょる(^^;)が、最後に宿題を出した。

それは、この地方の丸棒加工工場でつくっている杭

その価格は600円で、はっきり言って売れていない。だってホームセンターに行けば400円くらいの杭が売っているから。工場は赤字、このままではアブナイ。

そこで出した宿題は、この杭を1000円で売る方法を考えること。もちろん、今のままの杭では売れない。だから,どのように手を入れ、宣伝し、1000円でも売れるようにするか。これが課題だ。

もしアイデアがあったら、お寄せください(^o^)。派手な色を塗るとか、焼き印でかっこよく装飾する、いっそオモチャに改造する……なんでもよろしい。本当によいアイデアがあったら、現場に提案します。

この講座で参加者が考えた心構えは、

「周囲と連携して、基盤整備を進め、儲かる仕組みを考え、業として成り立たせる」

「プロ意識を持ち、林業の現実と可能性をPRし、連携強化をはかる」

である。この言葉どおりできるかな。

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コメント

杭のサイズを教えてください。長さ×太さ?
主にどのような所に使うのですか?

一般の土木用杭です。サイズはいろいろありますが、見本にしたのは直径10㎝前後、長さ1mといったところです。先がとがらせて鉛筆状になっています。ただ太さ・長さは変えられますし、尖らせなくてもよい。そうした加工を変えることは可能です。
本来は土木用ですが、それ以外の用途を考えないと1000円は厳しいかもしれません。でも、カラフルな杭にしたら、土木現場の風景も変わるかもしれない。あるいは半割りにしてログハウス状外装用に……とも考えられる。

 杭の仕様を大幅に変更しないということであれば、耐久性を増すような加工をすれば、費用効果が出てくるのではないでしょうか。消費者に受け入れられるような商品として。全国に好事例が2,3あるような木が(気が)します。直接土に打ち込む商品でしょうから。
 加工施設がなければ、当面は加工委託の方式を取ればいいのでは・・・。
 陸送での往復の荷の算段(袋を空荷にしない)、海運も考えられる。環境負荷の少ない、しかもインパクトのある加工方法、商品を差別化するための命名。機能を証明するための実証(既にあればそれを流用することも出来る?)。
 そして、主として土木事業に使われるだろうから、土木事業者に発注するモノを考え、その代わりに商品を納入するというバーター的な取引も・・・・。
 あとは、その宿題そのものの回答を全国公募する(県集としては本末転倒でしょうけれど)。
 そんなこと、考えました。

直球の案ですね。耐久性を高めて、杭としての性能を上げることで価格も高める。環境面の価値を認証で高めることも考えられます。

取引のシステムを変えるというのも、ロジスティックの王道です。

そして命名や、宣伝コピーを考えるのは、次回養成講座のテーマです。

初めてコメントいたします。
たまに覗かせていただいています。

但馬はコウノトリの里ですよね。
コウノトリで思い出しました。生物多様性日本アワードで『コウノトリ育む農法と共生米』優秀賞受賞しています。これとコラボ、と言うか乗っかる。
杭の売り上げの一部をコウノトリの保全にあてるプロジェクトを作る。FSCも取得すれば環境に配慮した資源を調達している大手企業からの受注を得られるのではないかな。と思います。
生物多様性日本アワードの最優秀賞の発表が今日ですね。コウノトリが最優秀賞を取れば但馬のメディアでの露出も増え、お金をかけずに勝手に宣伝されるのではないかな。
素人なので認証がどれくらい大変なのかも分かりませんが。
ついでに杭の側面にコウノトリの絵を彫ってみるとか。

少しずつ長さを変えて並べて木琴にしたら、たいした加工もせずに1本当たりの単価をあげられていいかなと思ったのですが、調べてみたら「エコトーン」というものを作っている人がもういました。
http://tnw.npgo.jp/kazzle/ecotoon.html

コウノトリブランドにするというのは、なかなかのアイデアですね。但馬といっても、あちらは豊岡で、こちらは朝来市と若干違うのですが、そんな役所的な縦割りで考えるのはこの際排除しましょう。
ちゃんと売上の何%かを寄付するとすれば、付加価値がつく。ただ通常の土木現場だと目立たないから、都市部の周辺の人の目に止まる現場で使う杭にすべきかな。

楽器もいいですね。「エコトーン」は、広葉樹材によりますが、それを杉丸棒でやるのは面白いと思います。これならセットで5000円くらい取れそうだ。

こんばんは

「樵のロウソク」ネタを書いていて思い出したんですが、東栄のカービング大会会場で、森林組合の作業班の方が、杉丸太のプランターを加工実演・販売していました。
その時感心したのが、丸太の長さを買える事で、簡単に雛壇のディスプレイが完成すること。
なので、ディスプレイスタンドなんてどうでしょうか。丸太の芯を刳り貫けば重量もある程度軽減できるし、仕上げも野手溢れる皮付きや磨き仕上げも選択可能。用途もスタンドだけでなく、スツールとしも使えるし、廃却の手間も”可燃ゴミ”で済む。
杭本来の土留め材として使う場合でも、開口部を上に向けて、水抜き穴を開ければプランターに早変わりと、基本加工を中心にファミリー化を図れるので、設備投資も最小限に押さえられる用に思いますが如何でしょう。
耐久性は敢えて上げずに、傷んだら交換とリピート・オーダーを狙う。売り口上は「土に還るのものこそ、エコ!」でどうでしょうか。

もちろんプランターも可能だけど、価格は上げられるかな。1本当たり1000円をめざすから(^^;)。
でも、「細い丸太」という素材要素をいかに別の商品に展開できるかを示せます。また幾つもの用途を持たせることも価格アップにつながるかも。

こんな講習会は受けてみたいです。

わたしなら、真ん中に穴を開け、木炭を入れて巨大な鉛筆を作ります。

2000円かなあ?

それっぽい。箱を作ると12本で12000円で売っても面白いかも!!

カラフルな色をつけると学校の看板になりますよ!

おお、鉛筆は私も考えました。ただしデザインだけで、オモチャにならないかと。木炭詰めて、本当の鉛筆にしたら傑作ですね!

ついでに筆箱も作る。コンパスも可能かもしれない。巨人の国の文房具シリーズにしてはどうだろう。

 最近の鉛筆は六角形だから・・。やはり色鉛筆でしょうか。
 学校の看板、文房具屋の看板、オブジェ、市町村の生涯学習センターの看板、オブジェ。
 鉛筆削りはチェーンソーなのでしょうか。手鋸、なたなどで、鉛筆削りイベントも出来る?
 うーん。鉛筆の他の案がなかなか出てこないです。
 くやしいです。

おはようございます。

皆さんのひねった?、素晴らしいアイデアには脱帽です。

私の提案はシンプルです。

杭の表面を平にして、好きな文字を書いてあげるようにすることです。杭の4分の1程度を削って平らにしておくといいですね。

たとえば、表面に「わが家の農園」とか「進入禁止」とか「ポチの家」とか「学校理科教材園」とか、「結婚記念植樹」とか「卒業記念植樹」とか、買いに来た方の希望を聞いて、カービングとか墨とか白と色色なペンキで文字を書くというもの。

つまり、消費者の要望に応えてあげる事で、千円ならやすいでしょう!! どうです、シンプルでいいでしょう!

いま、沖縄に売り込んでいる杭は、ハブ除けの護符を象った杭です。
笑われそうですが、実際に昔、沖縄で使われたモノをモチーフに開発しました。
沖縄県の人には、ウケないと思いますが、観光客向けにと考えています。

15cm位を500円、実物大を2000円でいかがでしょうか。
ストラップで300円ですね。

腐らない杭は、魔よけ以上に不思議かもしれません。

鉛筆、看板、標識、護符、耐久用、デザイン性…、アイデア、次々に出ますね。このぶろぐのコメントを受講者が読んだら、カンニングになるかな(((^_^;)。
もっと出して、彼らを困らせましょう(笑)。

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