無料ブログはココログ

森と林業の本

« せんとくん | トップページ | 書評? ゴルフダイジェスト »

2009/10/23

林業で3万人雇用!?

仰天するというか、唖然とするというか、こんな記事が流れた。
                                    
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                                    
 赤松広隆農相は21日、東京都内で講演し、政府の緊急雇用対策に関連し「公共事業が減り、地方に働き場がなくなっている。林業で直ちに約3万人の新たな雇用を生み出したい」と述べた。仕事としては、荒れ放題となっている民有林の間伐や間伐材を運び出す作業道の整備などを挙げた。(産経新聞)
                                   
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                                    
林業で3万人ですか。現在の林業従事者が5万人程度だというのに……。農林業ではなく、林業なんだよな。赤松さん、いい間違えたか、なんて考えてしまった(^^;)。
それに仕事が間伐と作業道づくりですか。人材以前に進まない材料がいっぱいあるし、そもそも経済にならない。むやみに間伐材を出せば相場を崩して木材が今以上に安くなるし、労働条件も改善できない。作業道を作るのは、技術が相当必要だし、危険度も高い。しかも税金投入なら、これは雇用創出というより失業対策事業。
                                    
赤松大臣は、今回の内閣の中で、もっとも専門性がなくて、旧態型(官僚依存型)の大臣だと思っている。しがらみなく、頑張ってね(^o^)。

« せんとくん | トップページ | 書評? ゴルフダイジェスト »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

おはようございます!

赤松広隆農相は21日、東京都内で講演し、政府の緊急雇用対策に関連し「公共事業が減り、地方に働き場がなくなっている。林業で直ちに約3万人の新たな雇用を生み出したい」と述べた。仕事としては、荒れ放題となっている民有林の間伐や間伐材を運び出す作業道の整備などを挙げた。(産経新聞)

確かに失業対策かもしれませんが、このようなやり方でもして林業に少しでも人間を投入しないと、後継者難や高齢化した林業の再生は困難ではありませんか?
今のままではますます林業の再活性化はむつかしいでしょう。

このうちの何割りかでも林業に定着するばいいと思います。今までの補助金付けの森林組合では、林業の再生は難しいでしょう。
何にも知らない赤松農相だからできるで、まずい点はやりながら修正するしかないと思いますが、いかがですか?
拙速だと避難するより、前向きに取組む姿勢を利用すべきでは?

新しいビジネスチャンスと捉えましょう!

林業に全く素人の老人より

拙速というのではなく、物理的に可能なの? という気持ちです。まず仕事量があるのか、その事業を行うための金はどこから出るのか、そして技術的な問題です。「緑の雇用」でも1~3年間の研修を受けさせるのに,いきなり勤まらない。
それに、いくら林業人気と言っても、3万人も希望者がいるかどうか……。

まあ、お手並み拝見です(~_~)。

要するに現在行っている林道工事を、土木工事と位置づけないで林業工事とすることで、土木事業費を使いたいということでしょう。
官僚は、作文がうまいですね。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
農林水産省は来年度予算の概算要求で、公共事業費の15%削減を打ち出しています。ただ、赤松農水大臣は、こうした公共事業の削減で「雇用問題が起こる」としたうえで、建設業や土木業などから生まれる人材を、荒れ放題になっている森林の整備など、林業の再生を通じて吸収する考えを示しました。

 林業では今年度末までに800人の雇用の下支えを目指しますが、将来的には森林整備などの事業拡大を通じて3万人規模の雇用を作り出したいとしています。(23日18:23)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 林業で雇用を考える場合、どれくらい現場で教える時間を割けるかという課題があります。教えている時期に一時的に現員の労働効率が落ちるでしょう。相当本気でついてきてくれる片ならば将来のための我慢になるでしょう。
 効率作業をして、伐木造材、集運材コストを本気で下げることが求められていますから、一度に3万人を受け入れられるかどうか。
 1年間に300万人工ですから。
 林業に興味を持ていただいている方に現場に入る機械を与えていただけることは大変なチャンスです。現場が、効率追求の中でどれだけ対応できるか。対応しようとするか。応募してくれる方がどれだけ本気で取り組んでくれるか。もしも、国が本気で取り組むのならば、正念場になりそうですね。
 木材の使い道も含めて

 すいません。人工は900万人工でした。

どうも私の感触ですが、この3万人は、年末から始まると言われる雇用切れに対応する緊急対策にすぎないのではないか、と想像しています。

間伐や道路づくりというのは付け刃の知識で口走った(^^;)のであって、山村で何か仕事をさせようというレベル。つまり、本気で林業をさせるのではないような気がするなあ。建設業者なら、すぐに山仕事もできるだろう、みたいな安易さを感じるのですが。

日本農業新聞に、こんな記事を発見。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
政府は23日、緊急雇用対策本部(本部長=鳩山由紀夫首相)の第2回会合を首相官邸で開き、失業による貧困・困窮者が安心して年末年始を迎えられるように、住宅確保に取り組むことを柱とする緊急雇用対策を決定した。農林業分野では、森林路網の整備や林業を担う人材育成を進める。一連の対策により、来年3月末までに全体で10万人、林業分野では800人の雇用を見込む。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なんだ、800人か(笑)。3万人はなんだったのだろう。赤松さんよ、はっきりしてくれ。

田中さんへ、新聞記事をしっかりとお読み下さい。将来的に3万人と書いてあります。将来とは何年先でしょうか?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
林業では今年度末までに800人の雇用の下支えを目指しますが、将来的には森林整備などの事業拡大を通じて3万人規模の雇用を作り出したいとしています。(23日18:23)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これからどうなるか、しっかりと追跡しましょう!

あれ、こちらの新聞はどこの新聞ですか。

新聞はどこだったか忘れましたが、検索して見つけたものです。

どうも、最初赤松農相が、「ーーー、直ちに3万人の雇用をーーー」と都内で述べた記事が先行してしまい、農林水産庁が「ーーー、将来的に3万人の雇用をーーー」と訂正したのではないかと思われます。

あちこち検索しても見つかりませんでした。

こんにちは

>>直ちに3万人の雇用を・・・
それは、毎日新聞の記事かと思います
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/091021/biz0910211847024-n1.htm

私としては、新規雇用よりも、現場の労働安全の改善を優先すべきだと思います。

すみません
毎日新聞ではなくて、産経新聞でした。

たびたび、失礼いたします。
とんちんかんなコメントをつけてしまいました・・・f(^^:
私のコメントは無かったことにしてください。 すみませんでした。

私も調べたところ、800人という数字は、TBSニュース(のHP)で流れたようですね。
いずれにしても、800人は緊急雇用なので、2~3カ月でしょう。それを年間ベースにして5000人くらいだといい、将来的に3万人? まあ、そんないい加減な数字ですね。農水省が訂正したとして当然。
いずれにしてもムリ!

国産木材の価格が、国際価格と釣り合わない理由に搬出コストの高さを上げています。日本の山は、急峻で難しいと…。

植林も高齢化、過疎化によって担い手不足や作業道整備の遅れから荒廃した山が増えているとも言われます。

これらの問題は、公共工事に依存した建設業者が乗り込んで行っても何の解決にもならないと実感しているのは海杉だけなのでしょうか?

山で仕事をすることに誇りがもてるようにすること、山で育った木材を使う人が木材に愛着をもっていただけるような仕組みづくりをしなければ、どんなに数字を並べても絵に描いた餅にしかみえません。

アナログな思考ですが、地に足を着け、しっかり、作り手や消費者と対話しながら活動していくことが一番の近道のような気がします。(昔は「そんな悠長な時間は無いんだ」ともよく言われました)

最近は、多くの仲間や同調者にも恵まれて進めていますが、さまざまなしがらみのある行政や政治の方が動きが鈍いのではないでしょうか?


官僚主義や政治主導ではなく、現場主義、国民主導でないとと思う今日この頃です。

建設業者が参入するのはいいのだけど、完全に林業に転換する気はなくて、減った公共事業の穴埋め感覚が大半でしょう。それでは、搬出コスト削減も難しいでしょうね。
やはり本気で山に向き合う人でないと……。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 林業で3万人雇用!?:

« せんとくん | トップページ | 書評? ゴルフダイジェスト »

November 2024
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

森と筆者の関連リンク先