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森と林業の本

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2009/11/22

林野ファミリーからの独立

昨日のシンポジウムで興味深かった発言。

速水林業の速水亨氏は、森林認証制度のFSCを取得した理由として、「林野ファミリーからの独立」を指摘した。それについて司会者が質問すると、次のような意味のことを答えた。

「日本の林業は、林野庁とその関係諸団体の指導としがらみで牛耳られている。それから離れるには、国際的な基準のFSCに頼るしかなかった」

Photo                                               

この画面の上から2番目である。

たしかに林野庁は、全国の植林苗の形質から本数、そして間伐など施業法まで規定していて、それから外れるのは至難の業だ。補助金も絡めて、陰に陽にがんじがらめにされている。別のやり方を指向すると、どこから矢が飛んでくるかわからない。それを「国際的基準」という視点を得る効果を考えたのだそうだ。

このシンポの後援には、林野ファミリーの一員である国土緑化推進機構が入っていることを思えば、なかなか含蓄がある(笑)。

ちなみに速水氏は、現在進行中の政策の「作業仕分け」チームに入っているそうだ。林業関係の補助金に大鉈を振るうことを期待する。林野庁の補助金など、八割がた無駄なのだから。

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コメント

速水氏は、金曜日の朝にNHKで放送された内容によると第3ワーキンググループには入っていたんですが。関係者なので林業分野では仕分け人から離れていました。

しかし行政刷新会議の事業仕分けに出たことで森林・林業・木材産業づくり交付金の内容を、初めて知りました。
森林整備地域活動支援交付金もまだ続いていたんですね。

ええかげんな組合なんで、補助申請に行っても「間伐いくら、枝打ちいくら、作業道をつけるのならいくら」くらいしか提示されないので組合で経費としていくら抜かれているんだろうか?

言われてみれば、林業家は当事者でもあるから、森林・林業分野の仕分けには直接かかわれませんね。

ただ、仕分人の中には、スギを伐って広葉樹を植えろ、といった素人意見(でも、単純化してわかりやすい)をいう人もいて、なかなか大変だと言っていました。そうした意見を論破するには、かなり専門的な知識と見識がないと難しい。

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