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2009/11/12

素敵な小さな町コンクール

これは以前から考えていたのだが、「素敵な小さな町コンクール」を開けないか。

みんな小さな町は、過疎が進み、高齢化が進み、暗くて面白みのない町だと思いがちだ。実際、小さな町は住み心地が悪いとされ、大都市をめざす。地元の人も、卑下しがち。

だが、小さな町ならではのよさもある。私も、大都市から小さな町に移り住んで、コンパクトで便利だし、融通も効くし、知り合いによく逢うし(^^;)顔なじみになりやすいと幾つもの利点に気がついた。すぐに町全体の様子もつかめる。そして行政も身近。

本当に住み心地のよい小さな町もあるのだ。それを選び出して、顕彰することはできないだろうか。住み心地がよいと言われたら、きっと田舎暮らしを求める人も興味を示すだろうし、地元の人も元気が出るかもしれない。

もちろん基準は必要だ。それはみんなで考えたい。

まず小さな町の定義だが、人口は5万人以下、下限はないが5000人くらいか。もっとも人口よりも町の造りが大切だ。また行政区域による市町村では、近頃の合併でおかしくなっているから、集落単位でもよいかもしれない。その場合は、上限は1万人以下か。

コンクールの判定基準には、行政の透明性や街づくりに対する熱心さもあるが、中心部に銀行があるか、病院があるか、タウン誌があるか、なんてのも項目になりそうだ。さらに小中高校もないと、子供たちが出て行ってしまう。
ほかに就職口の範囲、賃貸住宅の家賃、若者人口、自然地域への距離……。山や海に近ければ、ポイントが上がる。

また映画館は必要ないが、レンタルビデオ屋が何軒あるとか、町挙げての祭があるかとか、も考えられる。うまいレストラン、居酒屋の存在も入れたい。

そして集落ごとのカフェの有無も重要だろう(^o^)。

そうした基準を選びつつ、「素敵な小さな町」を選定し、「住みよい町」と認定すれば、イメージアップにつながらないか。

この考察、続く。

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コメント

田中様

お久しぶりです。全国あちこち飛び回っておられるようですね。

ところで、ブログにありますように「素敵な小さな町コンクール」問題はどのような尺度を用意するかでしょう。
「コンクールの判定基準には、行政の透明性や街づくりに対する熱心さもあるが、中心部に銀行があるか、病院があるか、タウン誌があるか、なんてのも項目になりそうだ。さらに小中高校もないと、子供たちが出て行ってしまう。
ほかに就職口の範囲、賃貸住宅の家賃、若者人口、自然地域への距離……。山や海に近ければ、ポイントが上がる。」

全国の小さな町の特色を、統一的な尺度で測ることが出来ればすごいですが、試行錯誤しないと難しいテーマですね。
卒論で取り上げてほしいテーマでもあります(笑)

全国の行政の方々が、インターネット上で議論したら良いでしょうが、忙しくて?無理かな?
ミシュランの住み良い田舎町、てな本が出るのはあと数年かかるかも?

やる気、元気があれば1年で完成するかも?

おお、卒論で取り上げる学生は出ないかな。また私が厳しくチェックするかもしれないけれど(笑)。

「素敵な町」「住みたくなる町」「コンパクトな魅力」という概念をはっきりさせれば、きっと街づくりの指標になるはずですよ。

しかし、ウッドマイルズの指標も、森林文化アカデミーの卒論で取り上げて、それから全国に広がったのです。やりがいはあるはず。
そしてNPOなどの団体で顕彰すると、盛り上がります。

田中様、初めてコメントさせていただきます。

「素敵な小さな町コンクール」を読ませていただき面白いなと直感いたしました。

しかし、私が狭い活動範囲(恥ずかしながら林業関係の地方公務員なのですが)の中で見てきた経験からすると「素敵な町」「住みたくなる町」「コンパクトな魅力」と言うのは、人それぞれ尺度が違っていると思います。

特に田舎を求めてくる人は自分の人生の設計図を持っているので、それに合致しないと高い評価にはならないような気がしています。

この尺度の違いをどのように統一するかが大変なような気がします。

色々な顔と心を持った町がそれぞれ元気になることは必要ですから、是非このコンクール実現しましょう。

そう、みんな尺度が違うんですね。
でも、「素敵だ」とみんなが思う町があるのも事実なんで、それをいかに取り入れて、そこそこ納得できる指標にするかがポイントです。

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