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森と林業と田舎の本

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2009/11/08

カフェのある田舎

昨夜、鳥取より帰って来ました。カニは食べられませんでした。

で、鳥取東部、とくに智頭町を回って思ったこと。それは、カフェがある集落にはと明るさがあることだ。

戸数10数軒しかない、もしかして限界集落になるかもしれないところに、ぽこっとあるカフェ。それが集落に明るい日射しを投げかけているように感じた。

一歩足を踏み入れると、オシャレな空間が広がっており、質のよいインテリアをまとっている。外の田園風景とマッチした古民家風あり、レトロ風あり。時にログハウスにジャズが流れていたりもする。

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写真は、廃屋になっていた旧郵便局を改造したカフェ。早くも大人気。

10こちらは、伝統的な山村集落を今に残すことで保存地域に指定された板井原集落にあるカフェ。

今や観光名所にもなった。

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そして袋小路の集落に、今年7月にオープンしたばかりのカフェ。
このオーナーはなんと70歳で、しかも家は新築である。

こんなところにカフェをオープンしてもお客さんが来るの? と思わせるのだが、意外や盛況だったりする。経営的にはどうかわからないが、フルオープンでなく週に何日かでも開店していると、お客さんが集まるのだ。

聞いてみると、店主の人脈で人が集まる場合もあるが、口コミで評判が広がっていたりもする。その評判が、トラベル雑誌などに取り上げられて、今度は遠くからの観光客も呼び込んでいる。それが地元紙・地元誌に紹介され、また地元の人が足を運ぶ。

なかには集落内の90歳を越えるおばあさんらが4人連れ立って、「生まれて始めてのカフェとやらを体験」しに訪れたところもあった。
いつしか地元の人々のたまり場となり、情報交換ンの場にも発展し、それが新たな動きを生み出している。

そして運営しているのは、多くがIターン、あるいはUターンの人々。彼らを受入れ、またお店を作ることを認めたことで、その集落のレベルが上がったような気がした。

田舎の活力、そして移住したくなる田舎をはかる尺度として、カフェがあるかないか、を取り入れてはどうだろうか。

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コメント

知人にカフェ好きが結構おりますが、確かにカフェに行くためだけに遠出しています。
不便なところにあるカフェほど燃えて、行きたい度がUPするらしいです。

集落内の90歳を越えるおばあさんらが4人連れ立って「生まれて始めてのカフェとやらを体験」・・・って、緊張感があって、何かいいなあ。と思いました。
出かけるところがあるっては、いいですよね。

田舎の活力の具合を見るのに、「カフェの有無」・・・ありですね。

今やカフェは、それ自体が目的の旅を生み出しているんですね。
たしかにカフェで過ごす時間は、ある意味非日常で、旅そのものかもしれない。
集落も、そんな場所があることで、魅力的になる。

 最近はミクシィの方、サボってしまいすいません。
 さて、この記事は私にとってタイムリーなものでした。元職場の先輩の息子さんがUターンをしてきて、レストランを始めるとか。すごく期待しています。
 別の方は、少し前からカフェ&パン屋をやり始めていますし。
 地元のたまり場的空間、都市住民からは都市部にはないカフェの形、そんな感じでヒットするのでしょう。
 近所の世間話だと悪いうわさが交錯するかもしれませんが、こういう場ができればそういうのも解消されるかもしれません。確かな情報が蒸留されるかもしれません(輪を掛けてしまう場合もあるでしょうが)。
 ハレの場として考えれば、私の娘は、TDLのカフェも、異空間として満喫していますし・・・。

もちろん田舎でカフェやレストランを開業し、それを軌道に乗せるのは大変なことです。
でも、利点もいっぱいある。地域づくりの拠点としての可能性を活かしてください。

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