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2009/11/28

国産ワイン樽

国産ワイン樽
写真は、国産のミズナラによるワイン樽。明治時代に作られたそうだ。今では、まず手に入らない。

大阪のワイナリーにあったものだ。ワイン樽は、主に欧米から輸入されている。需要は、かなり多いそうだ。
スギの酒樽もいいけど、こんな木製品を復活させられないかなあ。

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コメント

里山で大きくなってしまったコナラくらいでは、樽はできないんでしょうね。もっと大木でないと。

100年もののミズナラで作ったと言います。
コナラは成長が早いから、70~80年ものでも、太さ的には可能かな?現在多いコナラは、戦後50年くらいだろうから、もう少し!

ワイン樽じゃなくてウイスキー樽ですが,ミズナラの樽のついてはこんな話もありますね。

http://www.wine21.ne.jp/columny/index.html

なるほど、ミズナラの樽には、こんなドラマもあったんですね。そして樽とは単なる液体の貯蔵だけでなく、そこに香りや風味を付ける意味もあるとしたら、簡単に国産で作ったから使え、とはいかないかもしれません。

↑↑、私も読みました。宣伝用文書という点を差し引いても、大変面白かったです。やっぱり樽の地域には樽の文化があったわけで、日本で簡単にはそのレベルには追いつけないのでしょうね。40年後にやっと結果がわかる実験、今日のメーカーにできるのかな?

私の愛する焼酎業界でも、安易に樽貯蔵した商品が多いのですが、こんな深みにはかなりな期間を真剣に取り組まないと到達できないでしょうねー。やっぱり焼酎は無色透明でないと、と思ったことでした。脱線失礼しました。

このワイナリーでは、ワイン貯蔵に日本酒の技術を投入したと言っていました。日本酒は通常は貯蔵しないのでは? と問い直すと、古酒の技術はあり、それがワインに活かせるのだと。

焼酎は、新酒と、寝かして熟成させスピリッツにするのと、どちらが美味いかなあ。

芋焼酎の場合は、新酒が好きという人も多いようですね。新酒は香りが尖っていて、熟成するとだんだん丸くなって、どっちも美味いですから。

私の場合は熟成が好きです。まろやかな熟成感があるけど芋の香りはどっしり(尖ってなくていい)という感じで。

ミズナラのウイスキー樽の話は、醸造所に見学に行ったときに案内していただいたブレンダーの方から「響」の誕生秘話として教えていただきました。ミズナラ樽の個性的なモルトが無ければ「響」は誕生しなかったそうです。まだまだ樽にまつわるおもしろい話がありそうでした。

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