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2009/12/27

林業への新規参入

ようやく、キーボードが使えるようになった。これは新しいパソコンからの書き込み。
といっても、以前と同じ環境にはなっていないので、まだ手を加えねばならないが…。さらにワープロソフトの問題やら、いろいろあって、パソコン移設問題はまだまだ続く。なんだか、私のパソコン日記みたいだな。

で、先の「マイ・クリスマス・プレゼント」のコメント欄にあった質問の件。

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林業の骨格づくりの部分として、不足している担い手を、定年が早くて体力がある自衛隊員や、仕事が減っていて重機が使える土建業者にある程度特定して募集する、というのは不自然なんでしょうか。
現場の方からはえらく叱られたのですが。

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これは、なかなか難しい。
私は、そうした潜在的な林業界の人材はいると思っている。実際、土建業で重機を扱ってきた人にとって、高性能林業機械の操縦を覚えるのは、古い林業界の人よりはるかに簡単だろう。元自衛隊員だって、それなりの適性はあると思う。

でも、なかなか進まないんですよ。
その原因を私がズバリ指摘できないのだけど、まず彼らが本気かどうかというのが大きいように感じる。土建業、とくに公共事業は単価が大きく、そこで稼いできた人にとって、林業の収益で我慢できるかどうか。1年を通して林業をやるとか、しっかり林業のことを勉強するか。どうしても片手間仕事のように扱いがちで、十分にノウハウを蓄積しないのではないか。

適性の面でも、山の地形・地質や仕事の特性をかなり学ばないと、モノにならない。

それに、受け入れ側の林業界に拒否反応があるようにも感じる。これまで山仕事に従事してきた矜持というか、いきなり部外者が参入することに対する警戒感もあるのかな。それは古さでもあるのだけど。
ただ林業は時間のかかる作業であるので、よほど先まで読まないと、山を荒らすだけになるという警戒感はわかる気がする。

とはいえ私は、土建業関係に限らず、新規参入はどんどんすべきだと思っている。

日吉町森林組合の湯浅参事にしろ、八木木材にしろ、今の林業界を改革している人は、ほとんど外部からの参入者だから。失敗する人もいるだろうけど、きっと事態を動かす人も登場するだろう。その突破力に期待したい。

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林業・林産業」カテゴリの記事

コメント

林業事業体の現場作業員兼事務方です。
当方では、今年の緑の雇用で土木会社から林業に転職したいというので採用しました。もちろん、今後作業路開設のための技術を持っている人材として採用しました。両方の要望がマッチした結果です。
林業の現場が拒絶反応があるのは、体力があるとか重機が使えるという理由で雇用の受けざらにしようとする単純な発想が、林業ってそんな誰でも出来る仕事なのかと思われていることです。
一部の政治家が言う、労働集約化の産業などと思われていることが、まったくもって受け入れられない考えです。
このブログを見に来る皆さんにあえて事細かに伝えなくても良いとは思いますが、林業技術者を誰でも出来る仕事と軽く見ないでほしいものです。

たしかに政策として林業に注目が集まり、土建業の人を林業に、という声を聞いていると、山仕事をなめているというか、押しつけがましいと感じています。なんか、林業職を失業対策扱いの目で見ているのではないか。

ぜひ、現場からの報告をお待ちしています。このブログの読者なら、理解してくださると思いますよ。

ぅ〜〜ん。困った。
皆さん大体同じ感想をお持ちのようですね。


林業が高度な技術と心意気を必要とするものだと思うからこそ、少しでも専門性のある人が入ってきた方がいいのではないか、と思ったのですが。

農業もですが、林業を失業対策の目で見ている、と怒ったのは私自身です。
緑の雇用とか。
そういう結果が出ている(一次的な雇用対策)、と聞いていますが、そうではないのですか?

もしそうだとしたら、それよりは少しでもスキルに共通性のある人の方がいいのではないか、と思ったのですが。

そういう業者にずっと限定すると言うことではなく、技術を伝えていく人材も必要なのでしょうし。

後先になってしまったのですが、
私のコメントを取り上げてくださってありがとうございました。

例えば路網の整備が土建業モードになると危険、という指摘もありました。

それぞれの業界のスタンスやアイデンティティの問題もあるようですね。
これは地域づくりも同じですね。


yamanogakkou さん、はじめまして。
業界特有の他者を排除して身内を守ろうという考えは一切ありません。私自身も全く違う職種からの転職組です。
重機の操作技術はかなり助かっています。グラップルになれるのもあっというまです。機械操作の安全面でも(傾斜地、不整地)バックボーンはかなり助かります。
その上で、仕事がないから林業なのか、林業がしたいからこれまでの経験を生かすのか、その入り方が重要だと思います。

行政の林業への見方を示すよい例があります。
緊急雇用で入札額の2/3をその緊急で雇った方の人件費に充てなさいという事業があります。
伐倒、整理、搬出の補助をさせるというもの。
しかし、林業の現場で、チェーンソー、刈払機を使わず補助作業だけで、監督1人、緊急雇用3人の現場、想像できます?
とても怖くて仕事できません。

田中さんが以前の講演で、林業を木材生産と木材流通に分けて整理していました。木材生産の部分には新規参入を図っているようですが、木材流通の方に、もっと革新的な新規参入がないと、国産材の値段は上がらないことだし、林業の先も暗いのではないでしょうか。

私が学生の頃(田中さんよりわずかに年下なので、もう30年近い昔のことです)すでに、木材流通の問題点は多々指摘されていましたが、現在に至っても対して改善されていないと思います。30年かかって何もできない人には今後も何もできないでしょう。ユニクロみたいな新しい業態が入ってくるしかないのではないかなと思っております。他力本願そのものですが。

緑の雇用は、私の周囲で見ていると、現場の教育力にやや不安を感じます。もう少し現場の職員に金を払うような制度にしないとかわいそうでもあります。

新規参入は、古くて新しい問題です。
個々の意志とは別に、さまざまな思惑が絡む。参入者のやる気、受け入れ側のスタンス…。そして政策担当者の能力も。

木材流通に関しては、最近は大手の参入によって相対取引とか直接納入など、かなり合理化が進んだように思います。これも外部の力(特に合板業界など)による変革です。残念ながら業界内の変革圧力は低いようです。

ぜひ、関係者の多くの意見をお待ちしています。

つうくんさん。ありがとうございました。

『林業の現場で、チェーンソー、刈払機を使わず補助作業だけで、監督1人、緊急雇用3人の現場、想像できます?』
緊急雇用も森林環境税での雇用も同じようなことがあるようですね。
私は♀で林業家ではないのですが、こういう事態の無理は理解できます。

だからこそ、少しでも技術力のある人を、と思ったのです。
つうくんさんの現場では、土木会社の人が役に立っているようで、少し安心しましたが。

また、県の会議でも集約化という言葉が出て気絶しそうになりますが、こういう核心的なことこそ、会議では俎上に載せられないということもあります。

業界のスタンスのことだけでなく、施策の方にもなんだかヘンな因習がありますね。

こういうことを書くと、また叱る人もいると思いますが、そこが変わらないと、なんともならないですね。

『業界特有の他者を排除して身内を守ろうという考えは一切ありません。』こういう意識革命が、林業だけでなく、どこの業界にも必要なのかも知れませんね。

沢畑@自由飲酒党総裁 さん。はじめまして。

「木材流通の問題点は多々指摘されていましたが、現在に至っても対して改善されていないと思います。」
そうなんですか。

それで分かったことがあります。
某指導林加算が、会議の席上で「過去の林業を反省しろ」としきりに仰るんですね。
「話はそこからだ」と。

流通面でもいろいろ過去にはあったようですね。

隣家の誇りを維持できるかたちで、ユニクロ的業態が参入でするためにはどうしたらいいのでしょうね。

変換ミスが多くてすみません。

yamanogakkouさん、木材流通の欠点は、例えば田中さんの11/25の記事にあります。

その他に、私がその昔(15年くらい前)、東京の建築家多数と付き合いがありましたが、皆忙しくて、設計の時にはカタログを見て何を使うか決めて、工務店もカタログを見て発注をしておりました。国産材のカタログはありません。電話注文に応じて、数を納期に揃えることもできません。同じ木造でも、外材なら同じことが楽勝にできていました。

その辺、現在は改善していることを祈ります。。。(いろいろと聞いている話はありますが、ここでは差し障りが。。。)

木材生産については、九州では特に杉と檜を植えすぎたという点は林業界に反省が必要かと思います。尾根の上まで全部杉檜松で埋め尽くしたり、急傾斜で土がないところに土を持っていて植えたり、といった話はどこでも聞きます。大変なご苦労だったことはよくわかりますが、やりすぎはやりすぎとして認めないといけませんね。

沢畑@自由飲酒党総裁さん
ご丁寧にありがとうございました。

カタログのことは、審議会の中でも建築士さんが、同じようなことを指摘されていました。
今でも、やはり営業努力のようなものが少し足りないのかも知れませんね。

木材生産についても行政は問題を整理しているとは思いますが、はやり現場に伝わってこない、ということはあるようですね。

う〜〜〜ん。難しくて深い世界ですね。


何でも現場にはいらないと分からないことはあると思いますが、こと林業はそうなのかも知れませんね。

田中さんの奮闘を改めて思います。

短刀直入にお聞きします。ある県でトップクラスの林業事業体で10~20年働いて来た4人組ですが、今の時代にその中の一人が社長となり、木材搬出だけで、会社を持続させることは可能でしょうか?根性と技術と人間性を磨いてきたグループです。他では会社の社長に相談しろという意見を聞きますが、痛手を与えることは目に見えているのでそれは出来そうにありませんけど・・・。会社経営を教えてくれる機関等あるものでしょうか?

somasiさん 私は5年前に素材生産+αで開業しました。当然ながら、過去に会社経営の経験はありません。現場をこなすことと会社を回していくことは同じようで違うもの、という感覚が日々強くなっています。補助金の申請業務や山主さんへの営業活動、資金繰りの心配等々・・・、徐々に現場で汗をかくことより、事務所でPCに向かうことのほうが多くなっています。この辺の心境はつうくんさんもよくご理解いただける状況かと思います。
さて、「会社経営を教えてくれる機関」いわゆるコンサル業なんでしょうが、林業や製材業の専門性を持ったコンサルさんはあまりいないのが現実かと思います。
そんな中、『国産材ビジネスセミナー』という勉強会を開催しているコンサルさんがいらっしゃいます。
http://chiikino.jp/?p=1772
林業・製材業をビジネスの視点から分解してくれるので、ビジネス全般を対象にした講習を受けるよりわかりやすいと思いますよ。それに、他地域で同じ境遇の経営者と知り合うことで人脈も広がりますし、私の場合はそこで知り合った製材屋さんに丸太を直送することに繋がった・・・等、具体的な効果もありました。
最近は、『持続可能な森林管理』を目指していても、会社を潰してしまったら元も子もないな、と日々自分に言い聞かせています。

すでに経験者からの返答がありますが、条件的にできるかできないかというより、覚悟のほどでしょうか。

あえて即物的な条件を上げれば、ちゃんと仕事は確保できるか、に尽きます。私の知っている新規参入者は、国有林の仕事を、従来の業者と徹底的にやり合って、談合破りで入札で落としています。そりゃ物凄い軋轢はがあったそうですが、急成長しました。

誠意を感じるコメントありがとうございます。少しずつでも勉強してやりがいある職場づくりができる様、悔いの無い人生が送れる様頑張ってみます。

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