北洋材はどこへ行く
富山県の木材卸・製材業の「江守」が、破産手続きを開始したというニュース。関連会社の建材卸「江守建材工業」も、民事再生法の適用を申請したという。江守は1931年創業で、ロシア産の「北洋材」の加工販売を中心に手がけてきた老舗である。
負債総額は江守が約27億円、江守建材工業が約4億4000万円。
なんで、こんなニュースを取り上げるかというと、先月富山を訪れた際に、北洋材の現場を見せてもらっていたからだ。訪れたところで常に開口一番言われることは、「うちは、国の援助を何も受けずにやってきたんだ」。
そう、富山は北洋材の一大基地だが、それはまったくの民間ベースで発展した産業だ。彼らから見ると、補助金をジャブジャブつぎ込まれている国産材なんて、ライバルにもならない格下と見ている。
だからセリフは、恨み節であると同時に、誇りでもあるのだろう。
だからロシアが関税をどんどん値上げしても、国産材にシフトしようとはなかなか思わないらしい。むしろ、ロシアに製材工場を建設する道を選んだ企業もある。
とはいえ、淘汰は進んでいる。さて、今後の北洋材の行方が気になる。
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