木心の消臭材と就職戦線
今日は、第2回「木心知れた女心」会議。
いよいよ、木製品開発の具体化に進む。前回と違って、否定的な見解も含めて、一体何が可能か、売れるか、コストはどうか……と詰めていく。
丹波や福井から参加の木工専門家もいて、マーケティングやすでにある商品まで指摘するなど、かなり現実的な話となった。
話している内に思い出したのが、以前もらったヒノキの丸柱をトイレの消臭材として使っていたこと。ただヒノキの香りはすぐに消えるので、その度にノコギリで切り落とす。すると香りが復活するのである。
だが、いちいちノコギリで切るのが面倒になって、長さが半分(30㎝くらいか)になった時点で放置していた。これを、もっと簡単に切る方法、いや香りが復活する仕掛けをしておいて、その度にパキッと柱を折るように使えないかと提案した。もちろん、「思いつき」である。
その話はそのままで過ぎたが、自宅に帰ってたら、ふと思い付いて、もう一度やってみることにした。さそくノコギリを取り出し、厚さ1,5㎝くらいを切る。すると、ちゃあんと、ヒノキの香りが復活した。これ、もうしばらく使えそうだ。
ところで参加した女子大生は、いずれも3年生。この時期となると、すでに就職戦線が動きだしているという話題になった。インターンシップに参加したり、会社訪問も始まっているそうだ。
なんだか、かわいそうだなあ~。3年生ですよ、3年生。まだ1年以上あって、卒論もこれからなのに、それらを放り出しても就職のために動きださないといけないなんて。
新卒で就職できなければ社会から落伍するかのような世相だから仕方がないが、学生時代を存分に活動した人ほど、その後の人生の選択肢は増えるはず。
少なくても私の回りでは、新卒のまますんなり人生歩んだ人は少ないよ(~_~;)。そんなの、面白くないし。だいたい、真っ直ぐ歩こうとする人ほど、有為転変する社会に対応できないのではないか。仮に希望通りの就職先でも、入ってしばらくすると、壁が見えてきたり、香りが飛ぶように魅力が消えてしまったり。
失敗したら、あるいは魅力が消えたら、ヒノキの丸棒を切り落とすように、やり直せたらいいんだけど。きっと、再び香りがするよ。
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鰹節みたいな形にして鰹節削りみたいなので削ったらどうでしょうかね。
削ったひらひらも少しの間、香りを楽しめそうです。
鉛筆くらいの細さにして鉛筆削りで削りながら使うとか。
ノコギリ使えません・・・。
折るのもあんまり力がなくてもできればOKですが。
投稿: 熊(♀) | 2009/12/06 14:54
削る、というのはアイデアですね。
ヒノキの棒とカンナをセットにして売って、トイレの中でシコシコ削るか? 案外面白グッズになりそうだなあ。
いったんヒノキを薄く円盤状に切っておいて、その香りが飛んでしまわないように真空パックして売るというのはどうでしょう。香りを出す時にパックを剥がす。イマイチ面白くないか。
投稿: 田中淳夫 | 2009/12/07 00:38
イメージでは削るときはトイレの外なんですが。
う~ん。
トイレで削るんですかあ・・・・。
想像すると笑えます。
でも、削り立てはものすごく新鮮な香りが個室に充満。いいですね。
用を足したら、削る!
トイレットペーパーみたいな形で、
するすると剥がせたら面白いかも。
投稿: 熊(♀) | 2009/12/07 12:27
トイレの外で削ったら、香りは拡散してしまうでしょう。あくまでトイレの中でシャカシャカとかんながけする(^^;)。
いっそ、ヒノキの薄板をトイレットペーパーみたいに剥ぐのもいいな。間にヒノキオイルを塗っておけばいい。
投稿: 田中淳夫 | 2009/12/07 21:09