満員御礼
シンポジウムは、まれに見るほど満員御礼だった。
200人の予定の部屋だったが、開始時間後も続々と来場の列が続き、急遽イスを追加するも間に合わず、関係者席にも客が入り、とうとう立ち見が出た。いや、入れずに外で立っていた人やあきらめて帰った人も相当数いるはず。
だから発表舞台のほとんど前まで人が座っている状態で、緊密感はたいしたものだ。
なんで、「日本の森林バイオマス利用を進めるには 林業復活のための提案」という専門的?業界的なタイトルのシンポに、こんなに人が集まるの。
なかには、民主党の政策をうかがうという意味もあったかもしれない。あるいはバイオマスという言葉に引かれたり、ビジネスチャンスを考えて参加した人もいたかもしれない。わりと企業関係者もいたようだから。しかし、多くの行政関係者やNPO関係、メディアも含めて注目するのは何故だ。林業という一業種、それも遅れた小さな業界の話題に、こんなにみんな熱心なんだ。
たとえば、これまで斜陽とされた養蚕とか、繊維業界の復活を願うシンポジウムを企画して、これほど注目されるのだろうか。
そう考えると、林業って、幸せな産業なんだなあ、と思う。これほど外野の応援団が多い業界って、そうないよ。多くの人が気にして、復活を願うなんて。
そのこと、林業界、木材業界の人は、わかっているのかね?
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あ!
盗撮写真♪
確かに、林業が幸せな産業であることを
うかがえる写真です。
投稿: 熊(♀) | 2010/01/17 08:41
「林業は、幸せな産業」。これ、今後のキーワードにしますね(^o^)。
投稿: 田中淳夫 | 2010/01/17 11:35
写真・・角で立っているのが私ですね。(笑)
アクシデントがあって遅刻したのですが、会場に入ってびっくりしました。
私は会場全体を見渡せる位置にいたわけですが、4時間半、居眠りする人もほとんどなく、最後の金子先生のコメントの時には、終わりだと思って一度席を立った人が、ほとんど全部戻ってきましたからね。
一言も聞き漏らすまい、という気迫のようなものが会場にありましたね。
私も目が点でした。(元もと点ですが)
また、講師の持ち時間が短くて「あーもうちょっと聞きたいのに」という感じでしたが、林業全体が見渡せた、一粒で6回おいしい、ということもあたっとおもいます。
同日、都内で女性の林業グループのシンポもあったようですね。
今後バイオマスがどんな展開になっていくのか楽しみです。
でも、限界的集落に住む身としては、このことが山村集落にどういうかたちで落とし込まれていくのか、ということが心にかかります。
田中さんが仰っているように、山村再生の欠かせないツールとしての林業であって欲しいと思います。
充実した時間をありがとうございました。
投稿: yamanogakkou | 2010/01/17 15:53
当日は、ほかにもいくつか林業関係のシンポがあったようですよ。私のところにも案内きていたもの。
そして翌日、京都でも林業の再生をテーマにしたシンポが開かれたのですが、そこのパネラーが会場に何人もいました(^o^)。
投稿: 田中淳夫 | 2010/01/17 22:49
行きたかった!聞きたかった!
そうなんですねー。すごい。
パルコで講演をされたときは、ほとんどが関係者とおぼしき人達で占められていたような、、、。
すごいですねー。
投稿: りょう | 2010/01/19 00:16