無料ブログはココログ

本の紹介

« 日本一のチェンソーアートの街? | トップページ | フランスは建築用木材を10倍に »

2010/01/30

住宅着工件数3割減

国土交通省の発表によると、昨年度の新設住宅着工件数は、78万8410戸だった。

この数字は、前年比27,9%。45年ぶりの低水準だという。すでに100万戸台から80万戸台へと下がっているだろうという推定が出ていたが、実数はそれをさらに下回ったことになる。

このうち何割が一戸建てで、さらに主に国産材が使われている在来構法の家なのか、今の時点ではよくわからない。例年だと4割以下だから、30万戸を割っている可能性さえある。一方で、柱は集成材が7割を占めるから、この多くは外材だろう。

とすると9万戸分? しか国産材は使われないことになる。

あまりにも大雑把な推定だが、そこで使われる丸太の材積は、ざっと48万立方メートル。これくらいなら、1県分の素材生産量だろう。たとえば静岡県レベル? 宮崎の生産量にはるかに及ばない。

もはや、国産材市場は沈没寸前ということか。

かくなるうえは、またもや財政出動(住宅減税など)させて、景気対策の面から住宅着工の嵩上げを図るか。

だが、ちょっと待ってほしい。

すでに少子化の影響で、住宅需要は細っているのだ。しかも政府は、200年住宅構想などを持ち出して、長持ち住宅を推進している。これは、着工件数を増やすことにはならない。

ちなみに外国では、こんなに住宅を建てていない。近々の数字は知らないが、人口が日本の2倍いるアメリカでも、着工件数は日本並。ドイツ、フランスなどヨーロッパは、日本の半分以下だったはず。

ようするに、これまでの住宅着工件数が多すぎたのだ。だから住宅の寿命が30年未満と異常に短かった。これが、まっとうな住宅着工に落ち着く過程と捉えた方がよい。

林業界・林産業界は、その変化に対応した商品構成に変えないと、大変なことになる。

« 日本一のチェンソーアートの街? | トップページ | フランスは建築用木材を10倍に »

木製品・木造建築」カテゴリの記事

コメント

ついに80万戸を割りましたね。
もうずっと前からいつかは来ると言われてましたが・・
木造は43万戸(16.8%減)、非木造の38%減よりはましでした。
そのうちの軸組工法は324千戸。
でも国産材を使う割合は大きく増えていると思います。ホワイトウッドの集成柱から、スギの集成や乾燥材に。また、梁はレッドウッド集成や米松からハイブリッドやスギに。
そして時代はプレカット見直し、手刻みの大工さんの力量や存在が問われる時代に変わってきているのでしょうか。
地産地建、ウッドマイレージの減少など、環境負荷を小さくする取り組みがなされてきていることを痛感します。

追加です。
木造率は、過去10年45%前後だったものが、21年は54.5%に上がったんですね。
いいことですよね。
といっても、マンションや鉄骨系プレハブが大きく減ったということだと思いますが・・

以前、熊本市に本社のある新産住拓(株)に勤めていたのですが、木造軸組工法は不景気ななかでも生き残っていくように思います。
まあ、そういう願望も込みですが。(笑)

21年新設住宅着工 788,410戸(-27.9%)
木造        430,121戸(-16.8%)
非木造       358,289戸(-37.9%)
木造軸組     324,464戸(-17.1%)
2x4        91,394戸(-15.1%)
プレハブ木造  14,263戸(-18.8%)

参考までに

ありがとうございます。
かろうじて木造軸組は32万戸を保ちましたか。
すると集成材ではなく製材を使うのは13万戸分となる。このうち国産材を使うのは、どれくらいかな。まあ、上記の推定とそんなに変わらない数字になるでしょう。

国産材が使われる可能性は高くなっても、プレカットはなくならないでしょうね。今は95%くらいに達してるかな。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/36391/47435190

この記事へのトラックバック一覧です: 住宅着工件数3割減:

« 日本一のチェンソーアートの街? | トップページ | フランスは建築用木材を10倍に »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

森と林業と田舎