耕作放棄地を「山林」指定に
長野県が、耕作放棄地で、すでに山林化している土地を、法的にも「山林」に地目変更する政策を打ち出している。http://www.shinmai.co.jp/news/20100106/KT100105ATI090004000022.htm
「県は耕作放棄が長年続いて実質的に林野化している県内の農地数千ヘクタールを、森林法に基づく「山林」に指定替えする方針を固めた。耕作地として復元を目指すよりも、土地の実態に合わせて森林として整備する方が現実的との判断だ。2010年度から5年計画で耕作放棄地の実態を調査しつつ、山林として扱う方が適当と判断した農地を順次切り替えていく。」
これは地味だが、結構重要な政策ではないかと思っている。というのも、以前から手のつけられない「森林」として、耕作放棄地のことを耳にしていたからだ。なぜなら地目は農地のままだと、森林整備計画に入れられないし、林野関係の補助金も使えないからだ。(農地は農振法、山林は森林法) かといって、もはや農地にもどすことも不可能だろうし、やる気もないだろう。しかも農地だと、売買も難しいし、建造物も簡単には建てられない。
もちろん「山林」に変更しても、林業やるとは思えないし、その後どうするの? という面はあるが、地域計画を立てやすくなるのではないか。
ただ行政が勝手にできるのかどうか。持ち主の意向とか、法的にどんな手法で転換できるのかはよく知らない。今回も調査費を計上しただけである。
ともあれ、この措置を全国で実施すれば、日本の森林面積が(統計上)増えることになるだろう。
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問題点として考えられることは、
1)今でも過剰である木材生産を、また増やすことになるが、それでもメリットはあるのか?
→平地なので伐採が楽となり、経費が安くなる?
2)有害鳥獣がかえって増えないか?
まあ、試行錯誤的でも前向きに取り組んだ方が良いのかもしれませんが?
投稿: 高桑進 | 2010/01/09 16:36
こうした土地を「山林」としても、木材生産はしないと思います。
ただ、放棄する前に木の苗を植えたケースはあって、今や大きく育っています。そこからは材が収穫できるかも。もっとも、一度収穫して伐採すれば、次に植えないだろうな。。
投稿: 田中淳夫 | 2010/01/10 01:01
里地、里山として管理するのも一つの
方法だと思います。農地で無くなれば
農薬や化学肥料も使わなくなりますし。
投稿: ミカン男 | 2016/08/13 23:28
地目を農地から山林に変えるだけで、何かに利用するということではありませんけどね。そもそも耕作放棄しているわけで。
投稿: 田中淳夫 | 2016/08/14 13:43